潔いのか無責任なのか

　愛すれどTigers「惜しくも同率首位ならず２位確定」 を更新しました。

　不思議でならんのは、われらが知事はなにか発表する時に事前にちゃんと検証をしているのかと思うようなことが再々あるということなんですね。今回、自分党の「維新」が大阪都をつくった時に大阪市をいくつかに分ける「分市案」というのを出し、その市の格差があまりにも激しく大幅黒字の市と破産する市に極端に分かれてしまうということが新聞に掲載された。
　正直、数字をくわしく知らなんでも、大阪市民であればぱっと見て「この区とこの区をひっつけたらよけい赤字やろう」「この区を助けるためにはこの区とつけなあかんやろう」と素人でも明らかにわかるような分け方をしてるのね。
　で、「維新」の中の大阪市会議員からも批判が出てしもうた。新聞でもかなり叩かれてた。
　そしたら、今日のニュースでは出したばかりの案をもう撤回しているのですね。早すぎる。普通、発表するなら十分に検討して批判に対してもちゃんと反論できるように準備せんならんやろうと思う。われらが知事は発表したり発言したりして、あかんと思うとすぐに引っ込める。
　間違いをすぐに正す潔さ、というのとはちょっと違うと思う。
　政党としても知事としても自分の発言や発案に対してあまりにも無責任やないやろうか。
　そやけど、一度信者になったらそんな無責任さが「間違いを認めて潔く正す」という美点になるんやろうなあ。
　なんか怖い。

京都ＳＦフェスティバル2010合宿私的レポート

　昨日は朝から勤務校に。来週末の文化祭に向けて生徒が準備をするので、付き添いをする。ついでに連休明けの火曜日の授業に使う教材の作製や印刷をする。
　昼過ぎに退出し、雨の中阪急で京都へ。四条河原町の「ブックファースト」に寄り時間調整などをしてから京阪で丸太町へ。京都ＳＦフェスティバルの会場に行く。まだ最後の企画をしていたので、すべてが終わるまでロビーで待つ。福井健太さんとタイガース談義。むろん、甲子園最終戦のあの逆転負けの話題が出る。
　本会終了後、ずらずらと出てくる人たちと合流。夕食をどこで食べるかで大勢の人たちがだらだらと。なかなか進まないので、ちょっと先を歩く「たちよみの会」常連メンバーについていって若者たちとの夕食。
　合宿企画は自分の「名盤アワー」まで特にどこにも行かず大広間やロビーで志村弘之さん、Ryokuさん、三村美衣さん、小浜徹也さんなど旧知の人たちと歓談。今年も冬樹蛉さんら同い年の「いつもの顔」が不在なのが寂しい。
　自分の企画「喜多哲士の名盤アワー」は盛況。今年は１０年目の区切り。ここで終わらせてしまうか、まだ続けるか、思案中であります。
　次の企画「特撮テレビの部屋」では「ドラゴネット」以外はだいたい見ていたので横であれこれ口をはさんでしもうた。ビールをそれまでにがぶがぶのんでいたから、酔いもあって浮かれていましたな。主宰の時雨さんには悪いことをした。
　全企画終了後は主にロビーで来る人来る人と歓談。午前４時にさすがに眠くなり、寝部屋へ。布団がもうすべて使われていて、部屋を移るのも面倒になっていたので、たまたま残されていた枕を頭に、シーツを体に巻きつけて仮眠。
　朝は６時半に起き、クロージングを待たずして７時過ぎに帰る。とにかくしんどかったので、申し訳ないけど、不義理をすることにした。
　京阪で四条河原町に。朝食をとり阪急など乗り継ぎ帰宅。すぐに布団にもぐりこみ爆睡。午後からは録画してあった番組をひたすら見る。
　疲れた。
　それにしても、いつもグタグダと際限なく馬鹿話をしていた人たちがいてへんのは残念。これが京フェス合宿の最大の楽しみなのにね。

今週の着メロ

　今季のジャイアンツはタイガース以上にへたれチームやったということを知りました。
　タイガース、２位確定でクライマックスシリーズの舞台は甲子園に決定。正直、嬉しい。よそが負けたから喜ぶというのはそちらのファンの方に対して失礼とはわかってるんですけどね。

　毎週１回更新されるＮＨＫの携帯着メロサイトを楽しみにしておりまして、今日はその更新日。ＮＨＫの番組のテーマ曲をはじめとして、クラシックから映画音楽から幅広く着メロをダウンロードできる。
　その週の新着曲に添えられた紹介文などもなかなかおもしろい。
　ただ、そうやって毎週着メロをダウンロードするのはええんやけれど、私はほとんどの時間をマナーモードにしていて、設定した着メロはふだん聞くことがないのですね。まあ、ちょっと曲だけ聞いて楽しむということはないではないけど、かなりうまく編曲してあるとはいえ、しょせんは携帯の着メロですからね。普通にＣＤを聞くような聞き方はしませんわな。
　ムダにたまっていくなあと思いつつも、ついついダウンロードしてためこんでしまうというのは、いったい何をしてるんやとつっこみたくなるところですわな。ほんまに何をして楽しんでいるのやら。
　ちなみに、今日はドラマ「阿修羅のごとく」のタイトル「ジェッディン・デデン」やアニメ「けいおん！！」挿入歌の「ごはんはおかず」、映画「２００１年宇宙の旅」冒頭の「ツァラトゥストラはかく語りき」などをダウンロード。なんかわけのわからんラインナップですな。

お祭り男の効用

　結局タイガースはここ一番という試合で負けるんやなあ。せっかく同率一位のチャンスやったのに、完封負けするかねえ。明日ジャイアンツが勝ったら三位やないかいな。なんか「お祭り男」みたいななんも考えてへんような弾けた選手がいてへんところに原因があると見た。新庄みたいな選手って、貴重なんですよ。

　私の勤務校は来週末に文化祭を控えて生徒たちが準備に大わらわ。私の担任クラスの生徒たちも例外やない。なんと今週末の土曜日には有志が集まって準備をするというやないかいな。担任はほったらかしにはでけんので、午前中だけでもついてやらんならん。
　というわけで、京都ＳＦフェスティバルの本会は今年は行かれへんなあ。合宿企画はちゃんと用意してるから、合宿のみの参加になりそう。ここでしか会われへん方たちもいてるから、合宿だけでも参加するぞう。
　いやしかし、このひと月はほんまに忙しいなあ。今日はやっと前期の授業の成績を今さっきつけ終わったところですわ。ナイター中継を聞きながら仕事をしてたんやけれど、試合は淡白な展開で早々と終わってしもうたんで、仕事に集中できたことはできたんですが。仕事が手につかんような展開の方がよかったのですよねえ、心情的には。

採点は肩がこる

　修学旅行に行っていたために前期末テストの採点ができず、今週頭から後期の新規の授業が開講したためその準備で手いっぱい。昨日からやっと採点を始めることができ、授業の間を縫うようにし、担任業務で生徒との対応をしたりもしながらなんとか仕上げる。
　採点というのは肩がこりますのや。ずっと同じ体勢でぶっ続けで作業しなければならん。間違いがないように集中力を研ぎ澄ませつつも、枚数が多いからそれなりにスピードをあげていかねばならん。目の焦点も同じ距離にくぎづけ。老眼で焦点が固定されてしまうので、時には目を外に向けたりして疲れをとらねばならん。
　成績のことでありますから、つけ間違いはなくて当然。一度採点したのをざっくりとチェックもする。返却した時に正解も配り、生徒にチェックしてもらうようにはしているけどね。それでも間違いは見つかるもんなあ。
　帰宅してラジオでナイターを聞く。いつも聞いているＡＢＣはもう中継をしてへんので、唯一中継しているＭＢＳの放送を聞いていたんやけど、これが電波の状態がひどく悪く、ジャージャーいうている向う側から音を聞きとらねばならんので、耳が疲れる。
「インターネットで聞かれへんの？」
　妻に言われて初めて思い出した。そうや、ラジオを聞けるサイトがあったんやった。さっそくパソコンを立ち上げてネットにつなぐ。おおおお。なんとクリアな音。
　おかげで耳の疲れもなくナイター中継を聞けましたぞ。あとはスポーツニュースや明日の朝の「おはようコール」というＡＢＣのワイドショー番組のスポーツコーナーでええ場面の映像を確認しますのや。サンテレビがあるおかげでふだんはＣＳに加入してへんでも支障がないけど、いつもこの時期だけは困るのことよ。そやけど消化試合の時期だけのためにＣＳに加入するというのもなあ。
　ラジオではＭＢＳのアナウンサーが「ＭＢＳタイガースナイターは最後の試合まで毎日放送のスタッフが東京に乗りこんで中継をいたします」と「トラ番主義」を標榜しながらナイター中継をしないＡＢＣに当てつけるような言葉を繰り返している。しつこいくらい言うてたな。これを機会にＡＢＣの聴取層をとりこもうとしているんやろうけど、ふつうにラジオを聞く場合、我が家ではＡＢＣが一番きれいに聞こえますねん。同じナイター中継をしていたら、やっぱりＡＢＣ聞きます。というか、サンテレビ見ます。残念でした。

真の優勝決定戦

　マートン選手、年間安打数日本新記録達成おめでとうございます。環境が変わると、そこに慣れるだけで大変やというのに、それまでの記録を塗り替える結果を出したというのが素晴らしい。
　あのバースでも１年目はシーズン後半になってやっと結果を出したんやもんね。三冠王は３年目。しかも当時の安藤監督はもし続投していたらバースとは契約をむすばへんつもりやったという話も残っている。吉田監督に交代し、バースの実力を高く評価していたので首がつながった、ということらしい。
　ところで、このまま残り試合２つをタイガースとジャイアンツが全勝でシーズンが終わったとしたら、優勝したドラゴンズとタイガースはなんと同率首位。ジャイアンツもゲーム差なしで勝率でわずかに下回るということで３位となる。ゲーム差なしで上位３チームが全日程を終了するということになると、これはどのチームにも優勝の可能性があったということになる。
　なんでドラゴンズが優勝かというと、タイガースとの対戦成績が勝ち越しやったからというだけで優勝ということになっているのですね。ルールやから仕方ないとはいえ、ちゃんと決着をつけてほしいと思う。
　例年のクライマックスシリーズはただのおまけでしかないけれど、もし３チームのゲーム差がないということになると、今年のシリーズは決着をつけるためのものになるということが言えるんやないやろうか。そういう意味では今年に限ってはドラゴンズに１勝のアドバンテージを与えるのは不公平やないかという気もする。
　クライマックスシリーズはおまけで、そんなもんは見る必要がないという方もいてるやろうけれど、今年のセ・リーグに限ってはこのシリーズの重みが違うと力説したい。なにしろ同率首位ですよ。クライマックスシリーズなんてもんがない時代やったら、改めて優勝決定戦をしているケースですよ。
　そういう意味では、タイガースもジャイアンツもぜひ残り試合すべてを勝って、このシリーズを真の優勝決定戦にしてもらいたいと思う。
　パ・リーグでもそうで、優勝したホークスと２位のライオンズのゲーム差はわずかに０．５。これまでの（プレーオフ時代を含めて）シリーズとはやはり重みが違う。もし優勝したドラゴンズやホークスが日本シリーズに出られなんだとしても、タイガース、ジャイアンツ、ライオンズは日本シリーズに出場するだけの資格はあり、そこで優勝したチームが日本一と呼ばれても違和感はないと私は思うんやけどね。

末川研プロデューサーの遺作

　愛すれどTigers「球児、悪夢の逆転被弾で優勝を逸する」 を更新しました。

　朝、昨日の深夜に録画したアニメの新番組、「心霊探偵八雲」を見る。
　オープニングでがーんとショック。「プロデューサー　末川研」と書かれているやないか。この前急逝した末川先輩の、プロデューサーとしての遺作やったんやね。
　今日から新学期（私の勤務校は前後期制なのでそうなる）で、気合入れていかんならんところにこれはきいたなあ。
　もっとも、今日は後期の授業開始と前期の成績つけとが重なり（修学旅行に行ってたので採点をしている余裕なし）一日ばたばたして終わったので、朝のショックもぶっ飛んでしまったのです。
　慌ただしいのはきつかったけど、かえってそのおかげで気分転換はできたので、何が幸いするかわからんなあ。
　それにしても、今後「八雲」を見るのが少々気が重くなるのは確かやろうなあ。

不死鳥ナベツネ

　横浜ベイスターズの親会社が代わるらしい。現在はＴＢＳが親会社なんやけど、現在他の会社が手をあげているという。
　それにしても、シーズンが終わる時にはこういう話が出てくるもので、阪急ブレーブスや南海ホークスがオリックスやダイエーに買収されたのもまだシーズンが終わってへん時やった。
　選手はやりづらいやろうな、と思う。今回はホークスがダイエーに買収された時みたいに本拠地移転の話も出ているしね。
　そやけど、ここでなんでナベツネ氏が登場するんや。ナベツネ氏は「横浜スタジアムはがめつい」とかいうて物議をかもしているんやけれど、もう球界とは関係なくなったかと思うとこうやって登場してくるんやから、ええかげんにせえよと思う。確かベイスターズの親会社がマルハからフジサンケイグループに代わるという時にも登場して、スワローズとベイスターズの２球団の株主となるのはよろしくないと裁定し、ＴＢＳに斡旋したんやなかったか。ここらあたり、記憶があいまいなんで正確さに欠けるかもしれんけど、そういうような役回りをしたことだけは確か。その責任をとるというつもりで登場したんかもしれんけど、それに関してはもうナベツネ氏の手を離れているわけやしよけいなお世話というほかないやろう。
　いやしかし、こうやって何度も登場してくるナベツネ氏というキャラクターはマスメディア的には貴重なのかもしれんなあ。私としてはできたらいしいひさいち先生の「ワンマンマン」だけにとどまっておいてほしいと思うんですけどね。

頭痛するほどテレビ漬け

　３泊４日の間に録画しておいたテレビ番組を見るのに追われている感じ。ナイター中継３試合が大きい。結果がわかってるのに見ておもろいか、と言われそうやけど、ここまできたら見られるなら全試合見たいよね。特にこの間は優勝がかかった試合が続いていたわけで。
　アニメはちょうど番組改編期で思うていたより録画せんですんだけど、それでも新番組もあったりして、やっぱりそれなりに量はある。
　昼ごろ頭が痛くなってきた。目を使い過ぎて痛くなったらしい。そこまでして見るか。
　ちょっと午睡し、午後は野球中継を見る。優勝が決まったのにまだ見るかといわれるかもしれんけど、順位はまだ確定してへんのやから、２位になってほしいから応援するのじゃ。ジャイアンツよりは上で終わってほしいもんね。「優勝できなければ２位も最下位もいっしょ」などというような人もいてるのかもしれんけど、私はやっぱり優勝がでけなんだら２位、それも無理ならＡクラスと、できたら少しでも上にいててほしい。
　あのクライマックス・シリーズは、私は好きやないけれど、現実にそういう制度があるんやから、できたらそこで勝ちぬいてほしい。
　そういうわけで、今日もテレビ漬け。ええ年したおっさんが何をしておるか。

タイガースの伝統は死なず

　ドラゴンズファンのみなさん、優勝おめでとうございます。
　さぞかし待つ身は辛かったことでございましょう。どうせならタイガースに連勝してもらい、自力で決めてほしかったことでございましょう。
　しかしどうせ優勝させるなら本拠地で勝って盛り上がらせるより、なんやしらん優勝が決まったがや、みたいな屁ェみたいな決まり方にしてやりたかったというタイガースの最後の意地なのでございますよ、これは。
　それくらい選手の気が抜けておったよ、ほんまに。
　矢野の引退セレモニーがあかんかったんやな、あれ。なんかあれで終わったような気がしたんやな。球児があんな変な投球をしたのも、すべて矢野の引退セレモニーのせいやな、きっと。
　球団も良かれと思うてしたことなんやろうけど、それが裏目に出る。それが人生というものなのですよ。かくしてタイガースファンはまた苦い味のする涙をのみこみ、大人の階段を一歩登るのであります。
　しかしまあ、やきもきさせ気をもたせ、最後にあっさりと袖にしてくれるというタイガースの伝統を今年のチームもしっかりと受け継いでくれているやないですか。
　でもまだ２位争いが残ってるんやから、気を抜かんと応援しましょうぞ。
　勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ！