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上岡龍太郎という存在 [演芸]

 先日購入した「上岡龍太郎 話芸一代」(戸田学)、読みかけたまま続きを読む時間がなくて中途半端に置いてある。悪魔の機械のためにテレビばっかり見てるからであります。
 上岡龍太郎の存在というのは大きかったんやなあと、読みながら痛感。こういう「インテリジェンスを感じさせるタレント」というタイプの芸人はそうおいそれと現れるもんやないんですなあ。シニカルに毒舌を吐くかと思うたら、駄々っ子みたいに自説を曲げなかったり、押してくる相手をさらりと受け流したり。緩急自在の話芸であります。
 同じ毒舌タレントでもやしきたかじんは押しに押すタイプで、受けの芸がない。芸人やないから仕方ないんやけどね。そこは、司会者出身(上岡龍太郎は若い頃ジャズ喫茶の司会をしたりして芸界に入っていった)と歌手というポジションの違いかもしれんね。
 このたび「笑っていいとも!」の番組終了を宣言したタモリも受けの芸ができる貴重な存在やけれど、またタイプが違う。団子理屈でその場を締めてしまうようなことをタモリはしないからね。こちらは根っからの芸人やないというところからきているのかもしれん。
 早く読み終えてしまいたいと思いつつ、読み終えるのがちっょともったいない気もする。戸田学さん、ええ仕事をし続けてはるなあ。

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