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イルカは笑う [SF]

 風邪でもひいたか一日だるく集中力が続かん。明日は文化祭で出勤やから、無理はしたくないけれど、諸般の事情もあり、出勤。明日の準備というても、私は担任をもっているわけやないので、門のところで受付の設営くらい。あとは教材作成やプリント印刷など事務作業に徹する。ただ、やはり集中力が持続せんので能率はあまりよろしくない。
 帰宅して、テレビを少し見る。「妖怪ウォッチ」など肩の凝らないものになる。
 田中啓文「イルカは笑う」(河出文庫)読了。このとんでもなくアホな地口の背景に底知れぬ知識が隠されている、というのは田中ファンなら周知の事実やろうけれど、本書はそれに加えて予想を裏切る展開のねじれ方をした作品が多く、「これがなんでこういう方向に進むんや!」と思わず声をあげてしまいそうになった。精神生命体が人間にとりついて「自殺ツアー」を楽しむという話がいつの間にか動物進化侵略ものに転換していくなんて、とても予測でけんやないですか。いやもう磨きがかかってきたなあ。
 というわけで、車中で読んではいけません。「なんでやねん」「んなアホな」とつっこんでしまいたくなる。まさかまわりに座っている人は本の向こうにいてる作者につっこんでるなんて思わんやろうからね。
 てなわけで、今日はもう明日に備えて寝ます。みなさんも体調には気をつけてくださいね。

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