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名脇役の引退 [プロ野球]

 今日から10月。転勤してから半年がたった。
 長かった。
 残りの半年も長く感じるんやろうなあ。
 ま、ぼちぼちと、自分にできる目の前のことを一つ一つ片付けていくしかない。
 で、例によってタイガースの話題。
 関本賢太郎内野手と渡辺亮投手が昨日今日と続けて引退発表の会見を開いている。どちらもチームの柱という位置にいた選手やなかったけれど、時々の監督によって便利使いされるタイプの選手やった。
 関本選手は内野のほとんどすべてのポジションを守り、打順も四番を一度打ったこともあるくらい、どこでもその役割を果たしてきた。大柄やけれど、バットを短く持ち、バント、エンドラン、そしてここぞという時の決勝打と期待される打撃をしてきた。こういうタイプの選手はなかなか育てようと思うて育てられるもんやない。高卒から入団して自分で工夫して積み上げてきた。ヒーローインタビューで「ファンに一言」と求められ、「ゴミをちゃんと拾って帰りましょう」なんて味のあるコメントをしたこともあった。球団もそれに乗って、関本の似顔絵入りのゴミ袋を用意したり、次のヒーローインタビューでは「美化委員長」と書かれたたすきをかけさせたりしていた。関西人らしい味のある名脇役やった。
 渡辺投手はリリーフ専任で、リードされている場面、リードしている場面、僅差の場面、大差のついた場面と、どんな場面でもマウンドに立ち、切れ味のよい球で自分の役割を果たしてきた。近年は球のキレがなく、コーナーを狙うた球がストライクゾーンに入らんようになってきていた。小さな体で全身を使うて毎試合のように投げ続けてきたんやから、消耗もその分激しかったやろう。抑えの切り札や、その前を投げるセットアッパーという決まったポジションで投げる投手には脚光があたるけれど、その前のチームの流れを作る役割をこなしてきた。こういう投手がいてるチームは強い。
 名脇役の退場に、心から拍手を贈りたい。そして、今後も何らかの形でタイガースに関わっていってほしい。

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