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平和賞と社説 [時事ネタ]

 ノーベル平和賞に「ICAN」という核兵器廃絶運動を行っているNGOが受賞した。昨日今日の社説では全国地方各紙がそのことについて触れ、核兵器廃絶について訴えている。ただし、全国紙である読売、日経、産経が社説でとりあげてへん。
 日経の場合は、経済に特化した新聞なんで、他の新聞がこぞって社説にとりあげるテーマよりも他紙がとりあげることのないトピックについて主張することが多いから、まあ不思議ということもない。実際、他紙は読売、産経も含めてカズオ・イシグロの文学賞についてもとりあげているのに、日経だけはとりあげてへんしね。
 さて、読売と産経は何で核廃絶キャンペーンNGOについて社説(産経は「主張」)で触れようとせんのか。なんでかなあと思いながら各紙の社説を読み比べていた。まあだいたい同じようなことを書いている。と、「沖縄タイムス」の社説でおもしろいことが書かれていた。
 官邸のホームページで、しんぞう総理はカズオ・イシグロのノーベル文学賞受賞に対しては祝辞をアップしているけれど、ICANのノーベル平和賞に対しては特に何もコメントを出してへんのやそうです。
 これが忖度というやつなんですね。なるほどなあ、総理の意に反したことを書かんように気をつけてはるんやろうなあ。うかつに核兵器廃絶について賛辞を寄せたりして、総理のご機嫌を損ねたらあかんということなんかなあ。
 もしそうやったら、両紙ともジャーナリズムの役割を放棄していると言われても反論でけんように思います。ICANの受賞に反対なら、そういう社説を書けばええと思うんやけれど、如何。

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