文化祭は別世界

　明日はお山の学校の文化祭。今日はその準備。とはいえ担任を持っているわけでもなく、去年のように自分の企画をプログラムに入れているわけでもないので、保健委員会の展示の手伝いと、ゴミ捨て場で生徒が分別せずに投棄しないか注意するという当番、そして文化祭とは関係なく入ったスクールソーシャルワーカーの方との情報交換会があったくらいで、どうも「明日は文化祭！」という盛り上がりに欠けることおびただしい。
　しかも週明けに行う授業の教材印刷をやったりしてて、平常とさほど変わらんのであります。
　仕事部屋でパソコンに向かい教材を作っていると、廊下の向こう側で生徒たちが楽しそうな声をあげている。
　ああ、明日は文化祭なんやなあと、別世界のことのように思いながら、日常と変わらん業務をこなしている。育英会から問い合わせの電話がくる。生徒が奨学金について質問に来る。
　ほんまに明日は文化祭なんかなあと思う。
　きっと明日になって、初めて「文化祭なんやなあ」と実感するんやろうね。そう、今日実感がわかなくとも、明日の朝には否応なしに実感させられるのです。アラームで早朝に叩き起こされて。