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太陽の塔かカジノか [読書全般]

 今日も朝からだるい。鼻の調子が悪く歯が浮く感じがする。風邪薬を呑んで出勤。来週に行う奨学金説明会の準備など。仕事が調子に乗ってきたところで何度も電話で中断。そのたびに集中力が途切れるので、ねじを巻き直して取りかかるんやけれど、なかなかうまくペースをつかみ切れず、思うたより時間がかかる。
 今日は定時に退出。帰宅して昼間録画したウェスタン・リーグのタイガース対カープの試合を見る。中谷、板山、北條、こんなところで何をしておるのか。野球をしておるのだ。君たちは甲子園球場ではなく明日からのマツダスタジアムの試合に出てんとあかんのと違うんか、などと思いつつボロ負けの試合を見る。ボロ負けでもええんです。支配下登録復帰を目指す歳内の好投を見られただけでええ。早う一軍に戻っといでや。
 夕刊の一面はムンくんとキムくんがお手手つないで板門店を行く写真がでかでかと。まさかこういう展開になるとはしんぞう総理は予想してなんだやろうね。朝鮮半島の両首脳は忖度してくれへんもんなあ。今後どのような展開になるのか。拉致問題まで米国大統領に頼る総理やからなあ。
 上橋菜穂子「鹿の王 2」(角川文庫)読了。医療ファンタジーというのは今までなかったんやないか。なんでも剣と魔法で解決してしまうラノベファンタジーとは一線を画しておるなあ。
 平野暁臣「『太陽の塔』新発見!」(青春新書インテリジェンス)読了。岡本太郎が太陽の塔に込めたメッセージとはなんやったのか。テーマプロデューサーを依頼されたところから、残された資料や証言を駆使して解明していく。太陽の塔を構想した時点でもうすでに民族学博物館をつくるということまで岡本画伯は考えていたとか、太陽の塔は本来万博のシンボルではなくメインテーマのパビリオンやった(シンボルはエキスポタワーやったんですね)とか、石坂泰三が模型を見て「ダメ」と言うたら太陽の塔は作られてなかったとか、万博終了後に太陽の塔はダイナマイトで壊すという計画があったとか、いろいろと興味深い「新発見」が。岡本画伯の孤高の芸術家ではあったけれど、万博ではプロデューサーの能力を発揮してスタッフのまとめ役という仕事を果たしていたというのも興味深かった。
 今、大阪府は万博誘致をもくろんでいるけれど、岡本太郎みたいな人がいてへん現在、つるんとした面白味のないものになりそうな気がする。大阪万博は太陽の塔と民族学博物館を残した。もし今度万博が大阪で開かれたとして、何が残るのか。もしそれがカジノやったとしたら……。

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