彼岸の入りというのになぜまだこんなに暑い

　週間天気予報によるとこのお彼岸は連日真夏日が続くらしい（大阪の話です）。
　コンビニのお菓子コーナーには秋の新作チョコレートがずらりと並んでいる。勤務先の高校の生徒が「先生あげる」とポッキーをくれたはええけれど、プリッツにかけてあるチョコレートがとろとろにとけていた。製菓会社はスケジュール通りにお菓子の生産ラインを変更したんやろうけれど、こう暑いとチョコレート菓子は敬遠されるやろうな。
　私らは別に「暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い」というているだけでええけれど、製菓業界にとっては死活問題やね。
　おてんきの　あほどもえ。もう　グリコ　ゆるしたれ。あんまりあついと　かしが　うれん。わしわ　うまい　チョコレートが　すきやから。グリコも　森永も　つぶれたら　こまる。チョコレートが　とけんくらいの　あつさにまで　さげたら　ゆるしたる。
　あ、もう「かい人２１面相」なんか忘れてる人のほうが多いか。

土俵のハプニング

　タイガースがボーグルソンの乱調でボロ負けしたのを見届けた後、録画しておいた相撲中継を見る。幕内で優勝争いのトップを走る豪栄道の取り組みが制限時間いっぱいになったとき、黄緑色の服を着た観客が土俵に上がろうとして阻止されているのがテレビ画面の隅に映った。勝負審判の親方と控えの高見盛が持ち上げて通路の向こうに引っ張っていたけれど、その観客はかなり抵抗していた。チラシかポスターかわからんが、神束を手にしていた。あれを土俵の上からばらまくつもりやったんやろうか。あとから新聞の報道で知ったんやけど、その観客は女性やったらしい。女性を土俵に上げろというようなアピールでもするつもりやったんやろうか。
　それにしても優勝の行方を左右する一番の、しかも制限時間いっぱいの緊迫した瞬間を狙うとは、いくら注目を集めたかったにしろ、相撲そのものをないがしろにする行為やないか。そんな人にやったら女でも男でも関係なく土俵には上がってほしくないな。
　豪栄道はたいしたもので、場内の騒然とした雰囲気にも乱されることなく、みごと１敗を守った。横綱白鵬が敗れたんで、豪栄道は単独トップ。豪栄道はなかなかの大物ですな。将来が楽しみやね。

マジックナンバーのマジックナンバー

　いやもう毎日楽しくて仕方ない。仕事が、ではないです。プロ野球です。タイガースです。去年以上に楽しい。去年は走っていたドラゴンズを必死に追い上げたけれど、力及ばずという展開で、応援しつつも心の底のどこかで「結局追い抜かれへんのやろうな」という冷めた自分がいてるのを否定でけなんだ。ところが今年は昨日の終わった段階で０．５ゲーム差に１位～３位のチームが固まっていて、その日の勝敗で一気に順位が入れ替わったりするという目の離せん展開やもんな。でもって、前半戦はＢクラスに沈んでいたタイガースが優勝に向けて他の２チームよりも一歩だけ先行している。
　そう、２００３年にタイガースが優勝したときに、「これが一過性のものやなく、ずっと毎年優勝を争えるチームになってほしい」と願ったもんなんやけれど、それが現実のものになってるんやもんなあ。
　というわけで、今日も試合終了までテレビ中継にお付き合いしました。明日タイガースが勝ってドラゴンズが負けると優勝マジックが点灯するそうな。いわばマジックナンバーのマジックナンバーが点灯しているようなもんか。
　それにしても優勝争いのプレッシャーとは大変なものなんやなあ。タイガースもジャイアンツも「こんなミスするか」というようなエラーが出てしまうもんなあ。そんな緊張感にしびれながらテレビを見ていると、体調は万全ではないけれど、それでも甲子園にはせ参じてスタンドから直接試合を見たい。緊張感あふれる場所に身をおきたい。ああもうたまらんわい。

総裁選の街頭演説

　愛すれどTigers「球児対ウッズ、魂の11球勝負！」を新規更新しました

　自民党の総裁選挙に立候補したまんが太郎さんと福田息子さんが街頭演説をしたとかいうようなことが新聞にでかでかと載っていた。まんが太郎さんは秋葉原と渋谷でやって、秋葉原では「オタク」諸君の熱烈な支持をもらっていたらしいけど、それがどやねんな。
　秋葉原で太郎さんに拍手を送った若者たちはみんな自民党員で、しかも国会議員なんかい。今回の選挙はあくまで自民党の総裁を選ぶ選挙で、その選挙権は自民党所属の国会議員と県連の代表者にしかない。そんな選挙で街頭演説をするというのも不可思議な話ではあるし、「秋葉原の若者に支持されたから太郎さんに投票しよう！」なんてことを思う国会議員がいてるんかいな。
　自民党と公明党が衆議院の多数党として政権を握り、自民党の総裁が国会の首相指名投票で首相に選出されることになるわけやから、総裁選挙の動向が大きく報道されるのは当然やと、私も思う。そやけど、一政党の総裁選挙で選挙権を持たん人らに対して街頭演説するという不可思議な行為を無批判に垂れ流す報道には、なんか視聴者を誤った方向に導く怖さがあると思うんやけどね。

「２ちゃんねる新書」創刊

　読書感想文「日本の統治機構」（飯尾潤）を新規更新しました。

　今日１６日は「たちよみの会」例会でした。今月は２名が参加してくれ、楽しくおしゃべり。忙しい中顔を出してくれた若者たちに感謝したい。

　今日、書店で「２ちゃんねる新書」が創刊されていて驚いた。どんな内容かと思うて手にとると、要は「２ちゃんねる」の板やスレッドをテーマ別に編集して書籍化したものなのね。編集作業なんかは手間もかかるやろうけれど、ネット匿名掲示板をわざわざ書籍化することでなにをしたいのか、もうひとつぴんとこなかったなあ。ネット環境にあればかんたんに読めるものをわざわざ金を出して買う人も中にはいてるんやろうけれど、それほど多いかなあ。
　発行元は「ぶんか社」。小さな出版社が生き残りをかけて勝負に出たと見た。私の予測では負けかなという気がするんやけれど、こういうものは実際に動いたら予想外の結果になるということも有り得るから、結果がどうなるかは紙一重やろうけれどね。

アジ演説でけんか

　今日は所用で京都へ。９月もちょうど半ばというのに完全に夏ばて状態。もう一つ寄りたいところがあったんやけれど、掛け持ちできる状態やなく、そちらは妻に任せる。
　帰り、梅田のナビオのところで「従軍慰安婦に関する河野洋平談話撤回」のアジ演説と署名運動をしていた。明らかな右翼ではなく、市民団体らしい。私も署名を求められたけれど、あとで厄介なことになったりするのが嫌なのでへらへら笑いながら避ける。ちょうど私とすれ違ったおっちゃんが血相変えて抗議をしていた。元気がええなあ。そしたらアジ演説をしていた兄ちゃんが「そんなに日本が嫌なら朝鮮に帰れ」などと言うている。でかい声で子どものけんかみたいなことをするなよ。「嫌韓流」かなんかしらんが、でかい声でけんかするのはやめていただきたいものです。
　帰宅してから録画しておいたプロ野球中継を「追っかけ再生」して見る。タイガースが勝ち、いよいよ優勝マジック点灯まであと１勝というところまできた。それでも元気が回復せんのには困ったものです。

　明日１６日は「たちよみの会」例会です。ご参加のほどよろしくお願いします。

孫か子か

　岸信介の孫が首相を辞めて吉田茂の孫が首相になるのかと思うていたら、福田赳夫の子が首相になりそうやときたもんだ。まあどうせ次の総選挙までのつなぎの役割ではあろうけれど、日本史の教科書に名前が残るようなポストにつけるチャンスなんかめったにないもんな。そら担ぎ出されたら乗り気にもなるわな。
　それにしても前任者も次の候補も歴代首相の子や孫ばかりというのはどんなもんなんやろうね。統治者の世襲が当然となって、建前は民主主義やけれど、実情は身分制みたいになっているということなんかな。
　そろそろ地方議員からたたき上げてきた首相というのが政権を握ってもええ頃なんやないかと思う。首相の孫や子ばかりが首相になるというのは民主主義の危機やないかという気がするんですな。

北の湖乱心

　杉山邦博元ＮＨＫアナウンサーというたら、横綱北の湖全盛時代に故北出清五郎アナウンサーとともに名アナウンサーとして知られた人で、私は子どもの頃、いわばこの２人と解説の玉の海さん神風さんによって相撲の魅力を教えられたようなもんですわ。
　定年退職後は大学の客員教授をしながら相撲に関する著作を何冊も出していて、それらは相撲ファンになったばかりの人たちにもわかりやすく書かれたものばかり。逆に私のようなすれてしもうたファンにはもの足りんくらい「毒」のない本でもあったわけね。
　そういう人をワイドショーで「相撲評論家」と名乗っただけで記者クラブの取材証を没収するなんていう目にあわせるというのは、これが北の湖理事長の判断やとしたら、こらもう理事長ご乱心としかいいようがないね。朝青龍問題で本人にぶつけられんイライラを長年味方をしてくれた人にぶつけてどうするん。
　と思うたら、東京相撲記者クラブの抗議であっさり取材者証を返したというんやから、これまたなんというてええやら。肩書きの問題やないでしょう。要はどんなに長い付き合いの人でもワイドショーなんかに出て相撲協会を話題にしたらひどい目に合わすぞという威嚇やろうね。実際、新聞の紙面にはこう書かれている。
「また理事長は杉山氏と同じようなケースがほかの会友に見られるとし、新たに取材証を没収する可能性も示唆した」
　これを脅しとせずしてなにを脅しとする。言論の自由という言葉を理事長は知らんのやないか。
　週刊誌で噂されているように、理事長にも何か後ろ暗いことがあるのかなあ。マスコミにつつかれてそれが表に出んように、脅しをかけとけてなもんですかね。一番無害な人物とみなした杉山さんは見せしめにしやすい標的やったのかもしれんね。
　理事長もモンゴルに行って、朝青龍と同じ温泉で療養したらどないだ。

しんぞう首相辞任

　しんぞう首相がいきなり辞意を表明したぞ。すごいなあ、昨日首相として国会で所信表明演説をした首相が翌日いきなりやめますか。昨日の演説はなんやったんですか。どうせやめるんやったらそんな演説はせんでもよいではないですか。その演説を中継するためにＢＳ２では幕下上位の相撲の中継をカットしたんですぞ。不必要な所信表明演説のせいで相撲中継がカットされたんですぞ。いやいやそこで怒るか。
　しんぞう首相はＫＹとかいうんですってね。「空気読めない」のことですってね。そやけどこれＫＹどころの騒ぎやないぞ。やめるんやったら参議院選挙の直後でしょうにね。
　で、次の首相は誰かというとまんが太郎ちゃんが有力なんやってね。「こんなことはアルツハイマーでもわかる」てなことを公衆の面前でするっと言うてしまう失言大魔王ですぞ。失言大王というたら「日本は神の国」「大阪はたんつぼ」「東北にはクマソがいて」などで有名な元首相シンキロウさんがいましたが、まんが太郎ちゃんは匹敵するかそれ以上に脇の甘い大魔王です。おかげでブロッコリやまんだらけの株価が急騰しているらしい。いやあ株式市場は正直やなあ。
　というわけで、まんが太郎首相が誕生したとして、大ボケ失言をかまして３ヶ月くらいで総選挙、そして政権交代ということになるかなあ。まあどっちにしても自民党政権はもうすでにケンシロウに秘孔を突かれた状態やから、まんが太郎首相（予想）には総辞職するか解散するときには「あべしっ」とか「ひでぶっ」と言うていただきたい。それでこそまんが太郎の面目躍如というものやないですか。

取材がディスカッションに

　今日もＪＯＢＫのディレクターＭさんと真剣勝負。Ｍさんは他の先生を取材しにきたんやけれど、まだ私に確かめたいことがあるというて障害児学級に寄らはったのですが、ひとつ確認すると次から次へといろいろな考えがわいて出てくるらしく、疑問や意見を私にぶつけてくる。また私がこれをひとつひとつ受け止めて返すもんやから、「少し確認」するところが教育論や社会福祉論のディスカッションみたいになった。あの、本来の取材対象の先生を待たせておいてええんですか、なんてことは言わない。実に得がたい経験やからね。いや今日も頭を使うたよ。そやけど、もしテレビカメラの前でしゃべることになったとしたら、今回の一連の取材で語ったことの要約みたいなコメントを残すだけ、てなことになるんやろうな。録音しておいてテープ起こしをまとめて本にしたいくらいの話をしてるのになあ。Ｍさんと共著でＮＨＫ出版の生活者新書に売り込みませんかと提案してみようか。いやいや、Ｍさんは今はそれどころやなかろう。とにかくとことんおつきあいしますぞ。