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デュトワとN響の「惑星」 [音楽]

 今日放送された「N響アワー」で、シャルル・デュトワ指揮のホルスト「惑星」を聴く。
 私はこの「惑星」という曲が大好きで、CDも入手し得る限りのものを持っている。とっくに廃盤になったものもあれば、何度もプレスしなおされて長年発売され続けているものもある。デュトワ指揮のものは、デッカ盤のモントリオール交響楽団とのCDがある。これは実に優雅で美しい演奏。冒頭の「火星」ですら荒々しさよりも音の重なりあいが強調されている感じ。
 今日聴いたNHK交響楽団との「惑星」は、録音の仕方の違いや楽団の違いもあるのか、美しさはもちろん、響きの豊かさが強調された演奏になっていた。N響はうまくて器用な分だけ、指揮者の個性で音が豊かになったり安っぽくなったりする。この演奏は名匠デュトワの意図をよくくんだものになっていて、こういう演奏はぜひ生で聴きたい。
 そういうたら、ちゃんとした演奏会に長いこと行ってへんなあ。CDでは毎日なにかしら聴いているんやけれど、CDやテレビでは絶対に伝わらん響きというものが生の音にはあるからね。

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早く帰りたい [日常生活]

 今日は所用で京都へ。どうしてもいかなならん用事やったんで、葬礼疲れはあったけれどなんとか出立。まあ電車に乗ってしもうたらあとは寝ることもできるから。とはいえ乗り換えも多いんでゆっくり眠ってというのも思うようにはいかん。
 目的地に着いた時点で「早よ家に帰りたいな」と思うていたんやから、その疲れ具合は推して知るべし。
 帰宅してから夕刻はゆっくり過ごす。夕食の時間くらいに妻が実家より帰宅。妻の実父の死に立ち会うたわけやから、私なんかよりよほどきついはず。今日は慣れた布団と枕でぐっすり眠ってほしい。
 私もしんどいんでここらで寝ます。

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家族葬 [追悼]

 岳父の葬儀は「家族葬」で行われた。親族に連絡はしたけれど、参列は故人の妻子とその配偶者、そして孫だけ。お寺さんも呼ばんと無宗教という形やった。祭壇に飾る花も葬儀屋が用意した最低限のもの。こういうシンプルな葬儀に参列するのは初めてや。
 確かに、お寺さんのお経もなければ数多くの知人友人関係者が一切いてへんというのは、なんや物足りん気はした。ただ、近親者のみが心から故人を悼む、その思いの濃密さという意味では、余人を介さずに行う方が強いようにも感じられたのは事実です。
 大きな教会での葬儀、家に祭壇を作っての葬儀、システム化された葬儀会館での葬儀と、いろいろな葬儀に参列してきたけれど、これも一つのあり方かと思う。特に故人は生前町内会の役員などをして義務的に葬儀を手伝う人たちの無神経さに触れてきたというようなこともあり、家族葬という形を強く希望したんやという。そのために家族葬専門の葬儀屋に生前自ら登録をしていたんやそうや。そこに故人の強い意志を感じた。
 私はどうかな。死んだらどうなるやら知らんので何ともいえんけれど、自分の父の時にはには多くの人たちに参列してほしいと思う気は強い。自分の葬儀は……まあ残った人たちが考えてくれるやろう。
 葬儀というんは、残された者が故人の死と正面から向き合いけじめをつけるためのものなんやから、それを故人は見ることはでけんわけやしなあ。

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岳父逝去 [追悼]

 今朝、岳父が逝去。
 眠るが如き大往生やったという。
 今夜は通夜。明日は葬儀。
 昨年来、入退院を繰り返してきたので覚悟はできていたとはいえ、人の死を弔うとなると、やはり辛い。
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キャンプレポート [プロ野球]

 プロ野球の春季キャンプも第一クールを終えたところ。スポーツ紙を丹念に読んでいるんやけれど、どのチームの新外国人も日本に順応し、若手は力を伸ばし、ベテランの調整は順調にいっている。どのチームが優勝してもおかしくないような書きっぷりやけれど、たいていは景気づけの記事なんやろうなあ。そうやないとダントツ最下位のチームが出たりするわけないもんなあ。
 タイガースの記事だけは真実のみを伝えていたらええのにな。そしたらぶっちぎりで優勝やもんな。そんなわけないよな。
 ま、どのチームのファンにとっても一番幸せな時期かもしれんなあ。

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超エリート公立高校 [教育]

 大阪府に「超エリート公立高校」を作る。知事はそういう構想をぶち上げて、それに反対する校長たちの首をぶっ飛ばすとか言うてます。
 まあお作りやす。そやけどね、そういう高校では「東大、京大に合格しない奴は落ちこぼれ」という意識が強くなり、たとえ国公立に合格しても東大京大以外の学校は格下、ましてや私立やと早慶でも落ちこぼれということでたとえ成績優秀でも東大京大に合格でけなんだ者がひずんだ劣等感を持ったりするというようなことになるのです。嘘じゃありゃせんほんまじゃで。現に私の周囲にいる伝統エリート公立K高校の卒業生たちから聞いた話です。そういうひずんだ若者を大量製造するという覚悟がなくては「超エリート公立高校」なるものは作ってはならないと私は思うてます。知事にはその覚悟がおありの上での構想なんやろう。競争に勝ち残った強者はええけれど、敗者には何もやる必要はありませんものね。
 私は、そんなひずんだ劣等感を持って卒業していく教え子なんて見たくないので、「超エリート公立高校」には勤務したくないなあ。

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みんな大根役者 [テレビ全般]

 NHK大河ドラマの「天地人」は前々作「風林火山」に匹敵するほど演出がクサく人物造形が薄っぺらいように感じる。
 なんでそう感じるかというと、出てくる俳優さんたちの演技がみんな大仰で子ども向けのギャグ漫画みたいな感じなんですね。主演の妻夫木聡、助演の北村一輝など、ほかのドラマではいい味を出している俳優さんたちがみんな時代劇コントでもしているみたいに、私には見える。
 「風林火山」がそうやった。内野聖陽というええ役者がその演技力を発揮でけんまま最終回を迎えたという記憶がまだ残っている。
 「篤姫」が女性を主人公にした細やかな演出のドラマやったから、それとの対比を意識しているんやろうけれど、豪快なのと大味なのは似て非なるものやと思う。
 ええ役者の持ち味を生かせん演出というのは、その役者にとってもドラマにとっても不幸なめぐり合わせやなあと思うた次第。

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金ピカ先生 [時事ネタ]

 派手な服を着て講義をすることで知られた予備校講師の「金ピカ先生」が鹿児島の南にある島の市長選挙に出馬して見事に落ちたらしい。そこに住んでもいない人物が、しかも「金ピカ先生」の名前で出馬して当選するやろうかと思うていたけれど、やっぱり落ちたか。
 何といいますか、私、この人がここ数年どういう活動をしてるか知らなんだのですよ。以前と同じように派手な服を着て予備校で教えているのかどうか、それも知らなんだ。あまりテレビのバラエティを見ませんからね、そういうところで売れているのかどうか、それも知らん。そんな私でも、相当に売れている人のことならば雑誌やスポーツ新聞、生徒たちの言葉などから情報は入ってくる。「クイズヘキサゴン」を見てなかっても、「羞恥心」なるユニットでものを知らんことを売り物にしているタレントが受けている、くらいのことは知っている。
 少なくとも、「金ピカ先生」は現状ではそういう情報網には乗ってきてへん。「過去の人」という感じかな。
 今回の選挙では佐藤という本名やなく「金ピカ先生」で登録することにこだわったらしい。佐藤という名前では票が入らんという判断やったんやろう。タレント講師として知名度がある(と本人が思うている)ニックネームならみんな喜んで投票すると思うたんやろうね。
 悲しいなあ。時代はもう予備校講師をもてはやすような時代やないし、だいたい金ピカ衣装自体、階級社会の道化くらいの意味しか持たんのと違うか。金ピカの衣装を着て大金持ちを装い実は貧乏人やという実態を赤裸々に明かされるという横山たかし師匠の芸やったら金ピカ衣装に意味はある。そやけど島に縁もゆかりもない人物が過去にウケた金ピカ衣装で登場してしかも名前も「金ピカ先生」で立候補するやて。市民にしたら悪い冗談としか思われんのと違うか。
 悲しいなあ。時代も読めず、過去の栄光にすがるしかない。そしてそれがもはや通用せんことがわかっていない。道化にすらなってない。
 「金ピカ先生」なんちゅう名前を見るだけで、なんかこう苦笑を通り抜けて悲しさを感じるなあ。

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