ベストＳＦ投票2009

　今年もまたテレビアニメばかりで「ＳＦが読みたい」のベスト投票をすませました。「読みたい」やなく「見たい」やないかと言われればそれまでやけれども、この１年に読んだＳＦの少なさからベスト投票なんておこがましい。
　逆にいうと、テレビアニメに関しては自信をもってベスト作品を選べる。関西で見られるテレビのＳＦアニメはひととおり見ている。その中から厳選したベスト５ですからね。申し訳ないけど、プロの批評家の小林治さんのまとめのページでは、肝心の作品が抜け落ちていたり、投票期間中に完結してへん作品がベスト作品として入っていたりと、私としては不満に思える場合もある。小説のベスト作品を選ぶ投票でテレビアニメばかり投票するからには、それだけ覚悟してどんな批判にも耐えうる投票をすべきやと思うてる。
　アニメのＳＦもなかなか侮れませんよ。いやほんま。
　投票結果は新年度版の「ＳＦが読みたい」を括目して待たれよ！

大河ドラマよりも大河ドラマらしい

　大相撲小言場所「九州場所をふりかえって～白鵬、記録づくめの全勝優勝～」を更新しました。

　ＮＨＫのドラマ「坂の上の雲」の第１回を見た。
　予想通り、「天地人」よりも大河ドラマらしい。そうかて「天地人」には西田敏行さんは出てなんだけど、こっちには出てるもんね。いやいや、ポイントはそこやないけど。
　脚本の重みが違うのね。「天地人」のファンの方には申し訳ないけど、矛盾だらけのストーリー展開と薄っぺらい人物造形の「天地人」に比べ、「坂の上の雲」は司馬遼太郎テイストを意識して出し、明治時代のフィルムや写真と現代に撮影したものを巧妙に混ぜ、時代の空気を感じさせた上で、そこに生きる人物たちを生き生きと描写している。
　このドラマ、こんな調子で毎年年末にやって３年かけて完結させるとか聞いたけど、そんなんせんと半年限定の大河ドラマにしたらええのに。残り半年は「天地人」でええ。あの話、半年の放送に圧縮したらもっとましなものになったかもしれん。１年続けようとしたら引き延ばしも必要やし、苦しくなるよね。
　それにしても、「天地人」の後で「坂の上の雲」を放送するのはなんか意地悪してるみたいに感じるんやけれどなあ。

板書は手書き

　久しぶりに長時間文字を書き続けたもんやから、利き手の人差し指の先がまだ痛い。いかに常日頃キーボードたたいて文章を書いているかということが証明されたわい。
　とはいえ、私は職業がら手書きすることは多い。黒板にカツカツカツカツカツカツとひたすら字を書きまくってるもんね。パソコンで作った文書や図表をプロジェクターで投影するということもでけんことはないけど、なんというか、黒板に自分で書いたのをノートに写させることが大切やと思うもので。
　自分は楽しておいて生徒に手書きでノートに書かせるのはなんか嫌ですね。生徒にしんどい思いさせるんやったら、自分にも相応に負担をかけなあかんと思う。生徒もそこはちゃんとわかるはず。目の前で汗をかきかき板書せなんだら、それを写してくれたりはせんと思うよ。
　で、そうやって手で書くから少しは脳内に情報が残るんやと思う。「手抜き」という言葉があるけれど、実感するよなあ。
　というわけで、今日のお昼には喪中欠礼葉書を全て投函しました。うまくいけば１１月中にほとんどが届くはず。ああやれやれ。ほんまに締め切り間際にならんと何もやらん「ずぼらを絵に描いたような人間」ですわ。

絵には描けない

　昨日の日記を読み返して思わず笑う。
「私がずぼらを絵に描いた人間やというても」と書いてるやないか。そんなもんどうやって描くねん。
　私はどうやって「ずぼら」を絵に描いたんやろう。確かに高校時代は美術系のクラブに入ってたけどね。同期のおがわさとしさんでもさすがに「ずぼら」そのものを絵には描けなんだでしょうよ。
　正しくは「私がずぼらを絵に描いた“ような”人間やというても」と、“ような”を入れなあかんのであります。こんな文を書いているからものかきのお仕事の依頼がこないのね。しくしく。
　ちなみに今日は帰宅後「新・三銃士」を見てから喪中欠礼葉書の宛名書きに没頭。妻が書いてくれていた分も含めると、３／４以上は書けたはず。明日の朝一番の集配に間に合うように、先ほど郵便局の前のポストに投函してきました。とりあえず親戚関係と関西以外の方の分はほとんど出せた。うまくいけば月曜日、つまり１１月中にはつくでしょう。
　でもまだ１／４くらい残ってる。明日の午前中には投函してしまいたいものです。

間に合うか喪中欠礼葉書

　わっ、もうじき１１月も終わりやないか。なんとしてでも今月中に喪中欠礼のお知らせの葉書を出してしまわなあかんやないか。
　印刷はすんでる。あて名書きだけですねん。これがけっこう枚数があって、なかなか書かれへん。まあ、時間を作ろうと思えば作れんことはないんやけれど、風邪をひいたかここ数日の気温の激しい変動のせいか、帰宅したらつい疲れでだらだらしてしまう。
　なんとか明日中には書き終えて明後日には出してしまおう。そうすれば週明けには間に合うでしょう。関西方面はまず大丈夫か。遠距離のところには１２月頭になるかもしれん。
　ずぼらをかましてなんですが、この日記をごらんの方で、毎年年賀状を下さっている方々には、とりあえず告知しておきます。
　喪中につき年末年始のご挨拶はご遠慮させていただきます。
　あ、ちゃんと正式な葉書は出しますからね。いくら私がずぼらを絵に描いた人間やというても、この日記で全てすますほどひどくはないつもりです。

千代大海の陥落

　千代大海が負け越して大関を陥落した。彼の残した大関在位場所最長記録を今後破る力士が出るかどうか。
　と書くと、ほめているみたいやけれど、そうじゃありゃあせんぞよ。この記録は１０数回のカド番最多記録とともにあるわけで、つまり千代大海がどれだけ力が落ちても大関の座にしがみついていたということを記録そのものが語ってるといえる。横綱になる大関はこんなに長く大関の地位を保つことなくランクを上げていくし、弱い大関は恥をかく前に引退しているわな。
　千代大海ばかり責めるのはよしましょう。こんな形で大関の地位を守ることができたのは、まわりの力士がふがいないせいやし、特に若手のホープといわれるような力士が千代大海を引きずりおろして自分が大関になるというというハングリーさを前面に押し出していたら、千代大海の力士寿命はとっく尽きていたんやなかろうか。

眼鏡、眼鏡

　今日、「怪談レストラン」 というテレビアニメを見ていたら、主役（狂言回しでもある）の大空アコという女の子が眼鏡を落として探し回るシーンが出てきた。アコは「眼鏡、眼鏡」と言うて探すんやけれど、その発音がもろ関西弁なんですわ。アコ役の声優さんは白石涼子さん。奈良県の出身であります。そやけどアコは関西の出身という設定やなかろう。なんでそこだけ白石さんはベタに関西弁を使うんや。
　もしかしたら、横山やすし、西川きよしの漫才でやすし師匠が眼鏡を捜すギャグを意識してやってるんやなかろうな。それって、この番組の視聴者層である小学生の子どもたちにわかるんかいな。今時、大阪の高校生でもまともにやすきよの漫才を見たことないというのに。ほんま、授業で見せたら「サブローさんときよしさんがやってるのは見たことあるけど、本物を見られて嬉しいです」という感想ばっかりなんやで。
　他は大人受けするところは一個もあらへんのに、わざわざ大人向けのギャグを入れるのか。それとも白石涼子さんのアドリブなんかなあ。そこらあたりの事情をご存じの方がいてはったらぜひとも教えてくださいな。なんか耳をかいていて奥に小さいかたまりがちょこっと残って、耳かきでかこうとしても届かずかき出せんというようなもどかしさがあるんですわ。

紅白歌合戦に水樹奈々

　本日は勤労感謝の日。自分の勤労に自分で感謝しつつ一日だらだら過ごす。さすがに２日連続で外出すると疲れるのです。
　あー、紅白歌合戦には関心はないけど、声優の水樹奈々さんが初出場決定というのには驚いた。いわばアニメ歌手であって、そういった人たちは紅白的には色物扱いされてたんやろうなあと思うてたからね。どうせなら対になる歌手として白組に水木一郎さんを選んでもよかったんと違う？
　そういえばいつやったか中川翔子さんが選ばれて「空色デイズ」（テレビアニメ「天元突破グレンラガン」の主題歌）を歌うと発表されたときに朝日新聞の記者がコラムで「中川翔子の歌なんか聞いたことがない」みたいなことを書いていたなあ。自分の知らないことは世の中にはないことになっているという人いますね。おそらくこの人は「水樹奈々とは何者か。私の知らない歌手を選ぶとは『国民的行事』にはふさわしくない」くらい書きそうなものです。
　ＮＨＫはＢＳではかなりオタク受けを狙うた番組を作ってますからねえ。水樹さんもその線で内部の誰かが推薦したのかもしれんぞ。内部事情はわからんけれど。
　私はたぶん見ません。同じＮＨＫでも教育テレビで「第九」くらいつけてるかもしれん。喪中やから正月の祝い事もないしね。年末年始はごく平凡な日常という感じになるかなあ。

鴨川の無為な時間

　昨日は父の喜寿祝い、今日はいとこ同士の会食と２日続けて京都へ。行楽シーズンの３連休とあって大阪から京都に向かう電車はいつもぎっしり。阪急河原町駅のホームも四条河原町の交差点の横断歩道も人でいっぱい。おかげで阪急京都線の特急はずっと座れず。けっこう長い時間立ち続けてたから、京都－大阪間の往復だけでかなり疲れた。年やなあ。
　私のような中年でもくたびれるのに、お年寄りやったらなおのこと。私の隣に年配の男性が立っていた。それやのに目の前の優先座席を中学生か高校１年くらいの男子が独占していて、しかもポータブルゲームをしたり携帯をなぶっていたりしとるんやから腹が立つ。チャラ男やったらともかく、なんか賢そうな感じで「京大に受かったら……」とかなんとか言うてる。いや、こういう場合は意外とチャラ男がお年寄りに席を譲ったりするかな。
　お前らみたいな不心得者は全部落ちてしまえと心に念ずる。
　今日の会食は京都ホテルオークラ。集合時間まで間があったので、時間つぶしに鴨川の河原まで行って、腰を下ろし、川の流れや「これなむ都鳥」をぼーっと見つめる。そういうたら、こんな感じでぼけーっと過ごす時間なんてここしばらくなかったなあ。昔、結婚前は妻と河原に座って鷺の動きを楽しんでいたりした。有名な「カップル等間隔座り」を私らもやっていたのです。
　わずか２０分ほどやったけれど、ええ時間の過ごし方ができた。久しぶりにいとこたちと昔話に花を咲かせるのも楽しかったけれど、無為なる時間というものの貴重さを改めて感じられて、ほんまによかった。

ど忘れ

　月に一度定期的に医者に行って薬を処方してらうというのを１０年以上続けている。今日はその日、と思うていた。実は今日用事ができたんで時間を変えてもらうことにした。で、医者に電話した。
「１時を４時に変えてもらえますか」
　すると、受付の方がなんかすまなそうな口調で言うのね。
「喜多さんは……先週に予約されてたんですけど」
　な……忘れとった。診察券の裏を見たら確かに先週やわ。道理で薬がよう減ってきたなあとか感じたわけや。それを感じてるのにもかかわらず予約が先週やったことに気づかんとは。
　単なるど忘れ、かなあ。まあ、先週はかなり忙しく精神的なダメージも大きかったから間違えてることに気づかんほど疲れてたということやろうとは思うが。そう思いたい。
　ボケ始めてきた兆候、ではないと思うが。そう思いたい。
　それでもなあ、こういう間違いというのは自分で自覚していてもけっこうショックやったりするし、受けるダメージも大きかったりするわな。
　さて、真相はどれやろう。