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夢の中のトイレ [日常生活]

 明け方、桂米朝師匠と話をしている夢を見てたら急にトイレに行きたくなって目が覚めた。人間国宝と話をする夢なんて縁起がええわいと思うていたけれど、なかなか現実は厳しいのう。一日不調に終わった。ええ夢を見るのも良し悪しですなあ。
 夢というと、小便がたまっている時に見る夢の中のトイレはなんであんなに汚いのか。とても小便をする気にならんとあちこち探しまくり、疲れたところで目が覚めて、辛抱たまらずトイレに駆け込むのでありました。
 おそらく、今ここで夢の中のトイレに小便をしたらあかんという潜在意識がはたらいてそんな汚いトイレの夢を見るんやろう。潜在意識もなかなかたいしたものやなあ。

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タイトルのセンス [読書全般]

 先日、たちよみの会の例会で出た話題と、そこから考えたことを少し。
 城山三郎という作家は明治、大正、昭和の政財界を題材にした優れた小説をたくさん書いていて、いずれも面白いのに、なんかしらんタイトルのつけ方のセンスはあまりよろしくない。
「鼠」「落日燃ゆ」「男子の本懐」「雄気堂々」……。確かにそれぞれの内容に沿うてはいるんやけれど、今ひとつ言葉に深みがない。
 うまいのは司馬遼太郎で、「世に棲む日日」「菜の花の沖」「翔ぶが如く」「坂の上の雲」「花神」……。なんというか意味ありげでしかも言葉の響きがよい。
 司馬遼太郎も城山三郎もどちらも同じくらい面白い史伝小説の書き手やと思うけど、このタイトルのつけ方のセンスの差でかなり損をしているような気がする。むろん、司馬遼太郎はもと新聞記者で、城山三郎はもと経済学者ということになるから、見出しというものの大切さを実地で知っていた司馬遼太郎が読み手を惹きつけるタイトルをつけることを重視していたやろうということは想像に難くないんやけれど。
 SF作家でタイトルのつけ方のうまいのは筒井康隆さんかなあ。「なんやしらん読んでみたい」と思わせるタイトルがずらりと並んでる。「ベトナム観光公社」「48億の妄想」「馬の首風雲録」「にぎやかな未来」「農協月へ行く」「笑うな」……。
 このセンスだけは真似ようとも真似られんもんだけに、得してる人、損してる人、けっこういると思うよね。

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洗脳が解けた後 [時事ネタ]

 洗脳というのは恐ろしいもんやな。洗脳されてる間はご本人はどんな理不尽な目にあうていても幸せなんやろうけれど、一度それが解けた時の反動というのは、想像するだに怖いものがある。
 おそらくTOSHIなる人も自己啓発セミナーに洗脳されている間は自分の金をセミナーにつぎこんでもそれは当然のことやと思うていた(思い込まされていた、か)やろうし、自分の嫁はんが主催者に寝とられていても平気やったんかもしれん。寝とられたという意識があったかどうかも怪しいところか。
 それが、(おそらく)嫁はんをとられたと自覚したとたん、洗脳が解けて自分がやっていたことの愚かしさというものが一気に押し寄せてきたんやないやろうか。
 つぎこんだ金を返せと訴訟を起こしたとて、もし洗脳された当時にセミナー主催者との間に結んだ契約書かなんかがでてきたら法的には不利になるやろうしなあ。かつて目を覚ませと声をかけ続けてきた昔の仲間に詫びを入れたりしているらしいけれど、洗脳されていた時に仲間に対して行うた言動とかは覚えてるに違いないから、そらしんどいことやろう。
 そんなものにだまされる方が悪いと彼を非難するのは簡単やろうけれど、洗脳のテクニックというのは恐ろしいもので、とにかく自分で考えない状況を人為的にこしらえ、その上から新しい人格を上書きしていくというようなものらしい。
 私なんか弱い人間やから、条件次第でころっといてしまうかもしれんと、内心では恐れているのですよ。
 自己啓発セミナーに引っかかって洗脳されてしもうたのなら、最後まで洗脳されたままいてた方が本人にとっては幸せやったかもしれんなあ。たとえそれが人として生きる喜びを奪われた状態やったとしても。そやけど、目覚めてしもうたんやからしょうがない。
 一番ええのは金も嫁はんもセミナー主催者にくれてやり、今後一切かかわりをもたんようにし、かつての仲間とともに人間らしく生きるように一から出直すことかもしれん。裁判のなんのとかかわりを保ち続けたら、現在の苦しみはずっと続くやろうから。

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小林繁の死 [追悼]

 昨日届いた訃報がもうひとつ。タイガースのエースやった小林繁さんの訃報 に接する。享年57。死因は心不全。
 江川“空白の一日”ドラフトが中学3年生の時やった。ジャイアンツファンの友だちが「ジャイアンツは正しいんや!」と空しく吠えていたのを覚えている。
 そして小林投手が江川の代わりにタイガースにやってきた。
 かっこよかった。
 しびれた。
 前年までのタイガースは田淵捕手がタイガースの顔やった。いしいひさいちさんの「タブチくん」ほどやないけれど、太くてでかかった。
 一転、小林、江本、真弓らスリムな選手たちがタイガースの顔となった。のちに2003年、金本外野手がやってきてタイガースの顔が体を鍛えた男たちで埋め尽くされるようになったけど、それ以上に大きなイメージの転換やった。監督も戦後のタイガースを支えた長老後藤次男さんから「考える野球」のドン・ブレイザーさんに交代して、こちらもイメージが一新されていた。
 実は、私は小林さんのタイガース時代の姿を生で見たことがない。甲子園に行っても偶然小林さん以外の投手が投げる日ばっかりに当たっていた。
 ところがですね、ジャイアンツ時代の小林さんは生で見ているのですよ。
 やはり中学時代、前述とは別のジャイアンツファンの友だちに誘われて京都の藤井大丸の屋上で開かれたサイン会に行っているのです。前日はタイガースの選手のサイン会が同じ場所であって(佐野、川藤、榊原というようなしぶい顔ぶれでした)、そちらは自分一人でいってサインをもろてきたんやけれど。その友だちは一人でそんなところに行くのはいかんと親にいわれたので、慣れている(らしい)私にお伴を依頼したというわけ。
 タイガースのサイン会は参加者もそれほど多くなく全員がサインをしてもらえたんやけれど、小林投手の場合はもうすごい人出でしたよ。たぶん若い女性ファンが多かったんやろうと思う。そこらあたりは記憶にない。整理券が配られて、小林さんがダーツで偶数番号か奇数番号かの的当てをし、参加者の半数しかサインが貰えないという、なかなかきびしいもの。友だちは外れてしまいがっくり。私はというと、最初からジャイアンツのエースのサインなんかいらなんだから整理券そのものを貰うてなかった。まさかその2年後にタイガースに来るなんて予想もでけなんだしね。
 それにしても、敵ながらかっこええなあと思いましたよ。前の日が川藤さんやからねえ(失礼!)。
 泣きごとを言わずタイガースにきて、余力を残しながら引退。これも実にスマートやった。かっこつけすぎやろという気も当時したけれど。
 それにしても若すぎる。急死というても急すぎませんか。
 ジャイアンツ戦の鬼気迫る投球があったかと思うと、ホエールズ戦では開幕戦で敬遠の球が暴投となってサヨナラ負けを喫するという以外に不器用な面も見せてくれた。
 とにかく、投げるのを見ているだけでわくわくする投手やった。ファイターズのコーチとしてやりたいことはいろいろあったやろうに。もったいない。
 謹んで哀悼の意を表します。

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二つの黙祷……柴野拓美の死 [追悼]

 今朝、5時半ごろには起き、テレビをつけて5時46分からの黙祷に自宅から参加。今年はハイチ地震の被災者の分もという思いで黙祷した。天井の蛍光灯の揺れ、布団の上で妻をかばうように覆いかぶさったこと、書棚から落ちた本で部屋が埋まっていた情景、なぜか運行していたK阪バスのバス停に妻とともに並んで出勤しようとしていたこと。なぜか運行していたK阪電車に乗り北浜で乗り換えようとしたらさすがに地下鉄は運休で職場に連絡して引き返したこと、妻は淀屋橋から歩いて出勤したこと……いろいろなことを一度に思い出す。今、ハイチでは30度を超える気温で瓦礫の下の死者の腐敗が始まっているという。私にはなにもでけん。そやけど、不安でいっぱいの人たちの思いを想像することはできる。
 午後からは「たちよみの会」。湯川光之さんから柴野拓美さんの訃報を知らされる。死因は肺炎。享年83。柴野さんがSFファンダムの礎を築いてくれはらへんかったら、私みたいな者がものかきになるような道もなかったやろう。私が大学でファン活動を始めたころ、ファンジン大賞の授賞式の席で初めてご尊顔を拝した。私はファン活動を始める時期が遅かったのと、あんまりアクティヴなファンやなかったことから、柴野さんに親しく声をかけていただくことはなかったけれど、自分の編集しているファンジンを柴野さんに認めてもらいたいという気持ちで編集を続けていたという記憶がある。
 その偉大な功績は私がここに書くまでもないやろう。
 この日記を書く前に、本日2度目の黙祷を捧げた。
 謹んで哀悼の意を表します。

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目指せ! 蔵間さん [大相撲]

 大相撲7日目、白鵬が把瑠都に敗れて連勝は30でストップ。昨日は朝青龍が豪栄道に負けてるから、横綱2人大関2人を含む10人が1敗で並ぶという、近来まずなかった展開になった。
 これを待っとったんや。
 強い横綱に挑む新鋭力士が土をつけ、混戦模様に持ち込む。これですわ。横綱は弱過ぎるのは困るけれど、強すぎてもおもろない。「関脇の強い場所は面白い」と昔からいうけれど、これはほんまで、大関を狙う勢いのある伸び盛りの力士が横綱に土をつけ、横綱や大関も負けじと優勝争いをリードする。千秋楽まで誰が優勝するかわからんという、これでこそ見てる方は楽しい。
 今場所は琴欧洲と日馬富士も調子がええから、この混戦模様はもうしばらく続きそう。たとえ最後は白鵬が優勝することになったとしても、終盤戦の星のつぶし合い次第では優勝決定戦もあり得、そうなると白鵬は決定戦にはあまり強くないからますます興味がわく。
 そやけど場所前に予想したのが最近は特によく覆されるなあ。亡くなった蔵間さんがテレビで予想したらよく外れるという定評があったけれど、私も蔵間さんの域に近づいてきたか。そんなとこに近づいてどうする。

 明日1月17日(日)は「たちよみの会」例会です。昨年末忘年会をしたので、今年は新年会はしません。

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田の中勇の死 [追悼]

 声優、田の中勇さんの訃報 に接する。享年77。死因は心筋梗塞。
 田の中さんというたら「目玉親父」。白黒アニメの時代から実写映画まで、鬼太郎は声優さんが交代したりしても、目玉親父だけは必ず田の中さんと決まっていた。こういう持ち役があって、40年近く演じ続けたというのはすごいことです。同じシリーズがずっと続いてたんと違うんやで。別のシリーズ(アニメ版「墓場鬼太郎」とか)やウエンツ瑛士主演の実写映画でも、30年ほど前のテレビ「月曜ドラマランド」版でも目玉親父は変わらなんだという、そこがすごい。
 むろん他の役にも印象深いものはあって、「天才バカボン」ではピストルのおまわりさんを、バカボンのパパに翻弄されつつもついに切れてピストルを撃ちまくる、凡人の中に潜む暴力性を演じ切っていた(「元祖天才バカボン」では肝付兼太さんに交代していたけど)。
 昔の声優さんは声に特徴のある人がほとんどやったわけで、そやからこそ声優という仕事の場が与えられていたといえるんやけれど、田の中さんなんかはその中でも特にそれが際立っていた一人やったといえるんやないか。
 鬼太郎が次々と違う声優さんにバトンタッチされていってもそう違和感なく見ることができたのは、田の中さんが一貫して目玉親父であり続けていたからやったんやろうなあと思う。
 謹んで哀悼の意を表します。

 1月17日(日)は「たちよみの会」例会です。昨年末忘年会をしたので、今年は新年会はしません。

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地デジ録画の悩み [テレビ全般]

 新しいHDDレコーダを導入して1ヶ月ちょっと。地デジと地上波アナログの両方のチューナーがついているので、10年以上使用している古いテレビでも画像がくっきりはっきり映ったりしてもう大変。それはええんやけれど、ひとつ悩みがある。
 地デジやBSの番組を録画する際、DVDに保存したいんでVR方式で録画した場合、レターボックス型の横長の番組でも両端が切れて4:3の画像になってしまうのですね。録画サイズを変更したりいろいろやってみたけれど、どうにもうまくいかん。
 てなわけで、録画したい番組については従来通り地上波アナログのチャンネルで録画をしておるわけです。これやとレターボックス型の横長番組はちゃんと上下が帯状に黒くなった形で録画するからね。
 いったいぜんたいどうしたら地デジやBSの番組を録画する時にちゃんとレターボックス型のままで録画できるんやろう。映画の字幕なんか両端が切れたら読まれへんもんな。
 どなたかご存知の方がいらしたらご教示願いたいのです。「それは無理」ということであればあきらめもつくんやけれど。いろいろとキーワードを変えて検索してみてもそれに対する答えに引っかからんのですわ。

 1月17日(日)は「たちよみの会」例会です。昨年末忘年会をしたので、今年は新年会はしません。

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子どもは風の子 [日常生活]

 大相撲小言場所「千代大海の引退」 を更新しました。

 寒い。水曜日やのになんでこんなに寒いんや。曜日は関係ないですね。
 めったに雪の降らない大阪市内でも、粉雪が舞う。その舞う直前くらいが一番寒かった。ただ、勤務先は全館一斉暖房で、しかも私は今日はほとんど授業が入っていて額に汗して喋りまくっていたんで、まだましやったかな。
 それにしても高校生は元気やのう。廊下の窓から粉雪の舞うのを発見した女子が2人、わざわざ外に出て「雪や雪や雪降ってる」と走り回っていたぞ。やはりわざわざ外に出ていた男子に「寒うないんか」と問いかけたら「子どもは風の子やから、寒くても我慢するねん」とわけのわからん返事が。私は「大人は日の子やから我慢でけへんわ」と言葉を返して早々に退散しましたけどね。これで彼が風邪をひいたらほんまに「子どもは風邪の子」やわい。
 明日の朝はもっと冷えるんかなあ。木曜やというのになあ。そやから曜日は関係ないって。

 1月17日(日)は「たちよみの会」例会です。昨年末忘年会をしたので、今年は新年会はしません。

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あたり前田のクラッカー [教育]

 平成生まれの高校生でも、大阪の子やったら「あたり前田のクラッカー」くらい基礎知識として知っとるんである。まあ、たいていは親や周囲の大人が口にするから自然に覚えてるだけなんやろうけれどね。
 そやけど、私は思う。原典をちゃんと知らずに言葉だけ伝えていったんでは、それはほんまの意味での伝統の継承とはいわれん、と。
 実は「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」が正しく、それはあんかけの時次郎の決まり文句やということも、その時次郎は藤田まことが演じていたことも、知ってて使うのと知らんとでは言葉に込められた意味の深さが違うんである。
 というわけで、私は今年もまた生徒たちに「てなもんや三度笠」のオリジナル映像を見せるんである。生徒たちも感想に「当たり前田のクラッカーのほんまものが見られてよかった」と書いてくれてるやないか。
 さあ、次は椅子から立ち上がる時に「よっこいしょういち」とかけ声をかける高校生に横井庄一さんについての正しい知識を与えなあかんやろう。ただ、問題なんは横井さんは上方文化と何も関係ないということで、さてどうしたものか。
 あー、もし「よっこいしょういち」とかけ声をかけて動作をする親御さんは、ちゃんとその来歴をくわしくお子さんに教えてあげなさいよ。教師の仕事やないねんからね、本来。

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