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野沢那智の死 [追悼]

 声優野沢那智さんの訃報 に接する。享年72。
 洋画の吹き替えでは二枚目のイメージが強いけど、私の一番印象に残っているのは虫プロのアニメ「悟空の大冒険」の三蔵法師。気弱でカマっぽく、甲高い声で「悟空やあ」と悲鳴ばかりあげていた。それからやはり虫プロのアニメ「クレオパトラ」。オクタヴィアヌスの声を担当していたんやけれど、冷徹な声でクレオパトラ(声は中山千夏さん)の誘惑にも負けない。実は女には興味がなく、護衛の男性を見ると声が一転して変わりやはりカマっぽい声に。
 このギャップがたまらなんだなあ。映画「スターウォーズ」のC3-POの吹き替えも当たり役。やたらしゃべりまくるのに耳障りにならないのは、声そのものが心地よい響きやったからでしょうね。
 一昨年くらいかな。アニメ「結界師」でマッドサイエンティストの声をあててはったけど、声がほんまに年寄りのものになっていて、ちょっと寂しかった。
 私の子どものころからのおなじみの声優さんたちが次々と亡くなっていかはるなあ。広川太一郎さんに続いて野沢那智さんか。今の声優さんは数が多すぎてきき分けられないことが多く、野沢さんのような強烈な個性の人も数が限られるようになったように思う。
 謹んで哀悼の意を表します。

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今年も漫研交流イベント [教育]


 昨年の日記にも書いた漫研交流イベント が今年も行われた。
 今年の会場は福島区の区民センター。場所は広くなったけど、告知と実施日の間がつまっていたこともあってか、昨年より参加校数は減って9校に。その分盛り上がりも昨年より低かったか。
 それでも私の勤務校の生徒たちは昨年同様他の学校の生徒たちと盛んに交流。昨年参加してなんだ私立の女子校がなんと30人もやってきていてびっくり。漫研に30人て、どんなヲタクの集まった高校ですか。
 ほとんど女子で、うちの漫研の唯一の男性がこの交流会でも唯一の男性になるかと思われたけれど、遅れて入ってきた理工系の高校がほとんど男子で(一人だけ女子がいた。うちの裏返しやね)、唯一の男子になりかけたうちの生徒もほっとしてましたわ。

 ホールの入り口近くに福島区のキャラクター「フッピィ」の着ぐるみが飾ってあった。ふだんは中に人が入るものなんやけれど、今日は中の人は不在。これを見たうちの生徒が「あっ、ルーズソックスはいてる!」。いえいえ、中の人が入ったらすらっと伸びますって。
 それなりの盛り上がりも見せたし、特に初参加の生徒など、初対面の他校の生徒と意気投合したりしてたし、今年も成功したんやないかな。

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大阪都の猥雑化構想 [時事ネタ]

 文化予算は廃止削減するわれらが知事が、カジノ導入にはご執心であります。で、「ギャンブリング*ゲーミング学会」なるものの大会で大見えを切った。
「増税よりカジノ。収益の一部は教育、福祉、医療に回す。隣の兵庫県知事が反対しても無視。わいざつなものは全部大阪が引き受ける」
 そうかいそうかい。猥雑なものは全部大阪が引き受けるんかい。
 つまり暴力団も売春婦も街金もドラッグもスラムも全部大阪都が引き受けるととってええのですかいな。「全部」とはなにをもって「全部」なのか。
 それでも信者たちは「清濁併せのむ大人物や」と称賛するのかもしれんね。

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はずしまくり岡田監督 [プロ野球]

 タイガース関係者のドラフトくじ運が悪いというよりも、ライオンズ渡辺監督のくじ運がよすぎるというた方がええんでしょうなあ。本命の早大大石選手には6球団の指名が集中。パ・リーグ2位のライオンズはくじを引く順番は最後。先にどのチームが当たり札を引いてもおかしくない。そやのに5人が見事に空くじをひいて残った最後の一枚に「選択確定」の封筒があるとはねえ。
 清原の時も松井の時もそうやった。残り2枚の封筒のうち1枚は当たりというところで見事にタイガース関係者は「選択確定」の印が押されてない方をとってるわけやからね。
 大石投手を外したタイガースは東京ガスの左腕、榎田投手を指名。ドラフト会議の前からA評価を各紙がつけてた選手やから、白仁田みたいなことにはならんやろう。
 私が気になっていた東海大相模高の一二三投手は指名できたんやから、まあよいでしょう。
 気の毒やったのはバファローズの岡田監督。指名する選手指名する選手がことごとく他チームと重複し、そのたびにくじを引き、3回引いて3回とも外してるんやからね。例によってぶつくさぼやいていた。かなり強運の持ち主のはずなんやけど、今回ばかりはそれも発揮でけなんだな、けけけけけ。
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待ってました「宝島」再放送 [テレビアニメ]

 サンテレビが朝の7時から30年ほど前のアニメ「宝島」を再放送しはじめた。
 いやあ、懐かしいなあ。私は出崎統監督の演出作品としてはこの「宝島」と「ガンバの冒険」が一二を争う傑作と今でも思うている。あのころ高校生やった私は夢中になってみたもんです。
 ただ、30年たっておっさんになった私がどう思うか、はまた別。
 月曜から3日分、毎日見てますけどね、あの時に抱いた感想は現在の目で見ても変わらん。杉野昭夫作画監督の硬質な線とダイナミックな動き、少ない作画枚数で効果的に見せる出崎演出がものの見事にはまっている。
 出崎監督は「宝島」の前に「家なき子」をアニメ化していて、これはKBS京都が毎週月曜日の午前7時30分に再放送しているのでこれも最初から見直してるんやけれど、題材としては高畑勲、宮崎駿の「世界名作劇場」路線を意識しすぎていて出崎監督、杉野作画監督のよさが生きてこない。出崎監督は男の子向け路線の合う人で、高畑監督や宮崎監督は女の子路線にマッチしたひとなんやなあと改めて感じた。
 「宝島」はこれから海賊シルバーが出てきてさらに魅力的になっていくところ。はやくあの若山弦蔵さんの渋い美声を聞きたいとわくわくしております。
 傑作は何十年たっても傑作であると確信した次第であります。
 あ、町田義人さんの歌う主題歌(羽田健太郎さんの作曲であります)も素晴らしい。名曲やなあ。

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「Xの悲劇」再読 [読書全般]

 あんまりテレビばっかり見てたらアホになってしまうのが自分でもわかるので、脳の体操をしようと、最近新訳が角川文庫で出たエラリー・クィーン「Xの悲劇」を30年ぶりくらいに読み始めて、ついに解決編にたどりついた。
 肝心なところは覚えてないんですねえ。犯人やとか動機やとか。読んでいて覚えていたのは「第一の殺人の凶器」「第二の殺人の被害者」「第三の殺人のダイイングメッセージ」だけですわ。おかげで新鮮な気持ちで読めました。いやあ、ドルリー・レーンって腹黒い探偵ですなあ。
 それにしても、自分の記憶力に感心するのは、30年ほど前に一度だけ読んで再読もしてへんミステリやのに、断片的ながらけっこう大切なところを覚えていることですな。あの時は新潮文庫版で読んだんやったっけ。「Xの悲劇」「Yの悲劇」「Zの悲劇」「最後の悲劇(角川文庫版のみこの表題。他は「ドルリー・レーン最後の事件」であります)」の4部作を、なぜかすべて別々の訳者の文章で読もうと、「X」と「Z」は新潮文庫、「Y」は講談社文庫、「最後」は角川文庫とばらばらに集めたのでした。そんなことばかり覚えててどうするか。小説の内容を覚えとけや。
 というわけで、どうやら角川文庫の新訳は4部作すべて出す予定みたいなので、今回は全部同じ訳者でそろえて読もう。現時点では「X」「Y」の2作まで出ているけど、「最後」は角川は前の時と同じく「最後の悲劇」と「悲劇」でそろえるのか現代に忠実に「ドルリー・レーン最後の事件」とするのか、それもまた楽しみです。
 ちなみに角川文庫版の「国名シリーズ」は「日本庭園の謎」みたいになんか微妙に違う邦題をつけていたよなあ。なんか理由があったのかしらん。

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アニメ版「三つ目がとおる」 [テレビアニメ]

 衛星放送のBS11でアニメ「三つ目がとおる」の再放送をしている。1990年が本放送ということやから、今から20年前の作品ですね。むろん、手塚治虫先生没後の製作であります。
 この時期、私は教員採用試験合格に向けて必死になっていた時期やから、本放送では見ている余裕がなく、その後、このアニメに関してはなんの評判も聞いてなんだから、特に素晴らしい出来ではなかったんやろうと関心も示さず。今回20年目で初めて見ることになった次第。
 評判にならなんだ理由が、たった3話見ただけでわかりました。
 和登サンが不細工やねん。
 手塚先生の原作ではすごく美人でチャーミングで、強くてかっこいい和登サンが、特にかわいいとはいえないおせっかいでちょっと強い女の子でしかない。これでは三つ目を隠すバンソウコウがはがれた状態の写楽クンも惚れようがないやろう。
 脚本も手塚先生の原作をなんとか30分ものにするために意味なく引き延ばしているのがありありで、その部分はツッコミどころ満載。
 もうしばらく続けて見てみるけれど、これが例えばDVD化はされているにもかかわらずTSUTAYAのレンタルDVDコーナーに置いてなかったりする理由やろうなあ。出来がよくて人気があったら、レンタル用のものも発売されるやろうしね。
 原作の「三つ目がとおる」はリアルタイムで雑誌連載時に読んでいたこともあり私にとっては強く記憶に刻まれている作品だけに、こんな形でしかアニメ化されてへんというのはまことに残念。どなたかリメイクしてくれんものか。

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クラシックで癒される? [テレビCM]

 ひたすら録画したテレビ番組視聴と疲労回復の睡眠に徹した1日。
 深夜のテレビの録画を見たりしていると、特にUHFの通販CMで「癒しのクラシックCD10枚組」なんていう宣伝をしている。
「人々の心を癒し続けてきた名曲をみなさんのお手元に」
 妻と二人で「そうかなあ」と言う。
 どんなにやさしい旋律の曲であっても、胸をかきむしられるような思いで聴いた日もある。同じ曲が、演奏者によって心をかき乱すものになったり喜びをあふれさせるものになったりすることもある。勇ましい気持ちになったり、辛い時により心をえぐられるような気分を味わうために聴くこともある。高揚する気分を鎮静化させてくれた無機的な演奏もある。
 まあなんと申しましょうか、もう「癒し」なんていう紋切り型の形容をクラシックにしてほしくないわけよ、私は。何百年もいろんな人たちの耳に触れ、淘汰され残ってきた曲に「癒し」なんてレッテルはるかと思うのよ。クラシックを聴いて「難しい」と言う人は多々あるけど、「癒された」とか言うてる人はどれだけいるんかと思うのよ。
 私はクラシック音楽は「高尚」とは思わんけれど、難しく、奥深く、敷居の高いものではあると感じるわけです。それでも聴きこむことでその面白さがわかってくる。そういうものでしょう。「癒し」の一言ですまされるずんべらぼんなもんやないよ、これは。
 というわけで、こういうCDのセットを買うて「癒し」を求めるような方とは私は話が合わんのやろうね、きっと。

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クライマックスご勝手に [プロ野球]

 ドラゴンズファンのみなさんおめでとうございます。無事セ・リーグ代表として日本シリーズに出場決定ですね。パ・リーグ代表はシーズン3位のマリーンズ。クライマックスシリーズの制度が始まって初めての3位チームの出場ですね。
 私はこれでマリーンズが優勝した方が面白いと思うています。ドラゴンズファンの方たちには申し訳ないけど、リーグ3位のチームを「日本一」と呼んでええんかというような論議が起こることを期待しているわけです。
 現在のシステムではシーズンの優勝の値打ちを下げてしまうという難点もあるし、わざわざこうやって開催しても今年のようにテレビの地上波でほとんど放送されへんのでは、せっかくの試合を多くの人に見てもらえんし注目もしてもらえん。そこまでしてやらんなんか。
 マリーンズファンの方には失礼と思いつつも、マリーンズが優勝することでこの「クライマックスシリーズ」というシステムの中止も起こり得るんやないかと、私は思うています。
 それにしてもナゴヤドームのドラゴンズは強いなあ。いやーまいった。

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プロのすごみ [テレビ全般]

 今日のサンテレビ「熱血!タイガース党」という番組には引退したばかりの矢野燿大捕手がゲスト出演。サヨナラホームランやビールかけなどの懐かしい場面が流され、とても楽しかった。
 すごいなと思うたのは、視聴者クイズ。漫才師ストリークの山田がバットを持って打席に立ち、抽選で当たった視聴者が9分割されたストライクゾーンのパネルのどこに「ホームラン」が隠れているか当てるというもの。山田の指名で矢野捕手が打席に立つ。山田が打席に立っている姿はあくまでもプロ野球選手の物真似でデフォルメされたものであるのに対し、矢野はさすがプロ。バットを握ると手からバットが生えたように見える。そしてしゃんと通った背筋。
 幼いころからバットを振り続けてきただけのことはある。かっこいいんですわ。引退して間がないもんなあ。まだ現役みたいなもんやもんなあ。
 こういう姿を見たら、ファンはプロの選手に対して無責任にやじったりボロカスに言うたらあかんと思う。私らにはでけへん別な領域に彼らはいる。そやからこそ私らはプロの技にひかれ、しびれる。プロに対する畏敬の念をもたなならんと思う。
 私は専業のものかきではないけれど、かつては書評や創作で原稿料をもろうた身です。ギャラをいただく以上、それだけの責任を感じた。そやからというわけやないけど、プロと名のつく人たちに対して特段の意識がある。
 矢野はプロやった。正真正銘のプロやった。ただバットを持って立っただけで、プロのすごさを感じさせた。
 そういうものなんですよ。

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