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第38回NHK上方漫才コンテスト [演芸]

 例年では今ごろ東京で深夜カラオケに突入しているころなんやなあ。諸般の事情で今年は行かれなんだけれど、来年は「SF大賞パーティー」に再び行きたいものです。
 で、今晩は「第38回NHK上方漫才コンテスト」を見る。最優秀賞はとろサーモン。優秀賞はモンスターエンジンアジアン。まあ順当な結果といえるやろう。
 とろサーモンもモンスターエンジンも得意ネタで勝負し、じっくりと練りこんであるものだけに笑いのとり方がうまくいっていた。それに対しアジアンは得意ネタを封印して新ネタで勝負しにきた感じで、馬場園のボケにいつもほどの切れ味がなかった。
 賞レースというのはやはり難しいものですね。その場の出来不出来で結果が出るしね。実力がなかったら賞は取れんけれど、1位になるような漫才は勢いが違う。うまさだけではカバーしきれんところがあるなあ。
 審査員の喜味こいし先生が、一番手で出てきた女と男の漫才の講評で、このコンビの漫才そのものには触れずに「漫才とは何か」という基本的なことを示してから「漫才とはこういうものです。あとは結果が出てから考えてください」という趣旨のことを言わはった。つまり、一から出直せという意味やろう。非常に厳しい言葉で、女と男は最下位という結果からこいし先生の言葉の重みを感じ取ったことやろう。
 翻訳したらこうなるか。「あんたらのはまだ漫才とはいえん。もっと勉強して出直してほしい」。
 コンクールとは厳しく残酷なものやと感じさせてくれた今年のコンテストやった。

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