SSブログ

淀長節のあった時代 [テレビ全般]

 本日で3年生の授業が終了。金曜日から学年末考査が始まる。悪戦苦闘の1年間が終わったような感じ。いろいろな業務がこれからわんさとあるんやけれど、新しい勤務校で、生徒の様子を見ながら試行錯誤しながら授業を続けてきて、肩の荷が下りた気分になる。
 帰宅して、テレビを見たり本を読んだり。BS朝日の「昭和偉人伝・淀川長治」を見る。
 妻とともに「自分たちがどんなに幸せやったか」と感じる。「映画はね、こんなにこんなにこんなにたくさんのことを私たちに、教えてくれるんですよ」と淀川さんに教えてもらうことができたんやからね。
 番組の構成は、再現ビデオなどを含めてよくまとまっていた。特にテレビ朝日系の番組なんで、「日曜洋画劇場」の解説の映像がふんだんに残っているのが強み。番組の締めを淀長さんの「さよなら、さよなら、さよなら」にするところなど心憎い。胸にぐっとくるものがありましたよ。
 貴重な映像といえば、死の前日に収録した最後の解説で、1テイク目をとったあと自ら「もう一度やりましょう」というカットかな。もう声もかすれ体力もなくなっていたやろうに、「もう一度」という言葉の強さに驚く。
 むろん、淀長節がなくても映画ファンは新たに生まれる。そやけど、淀長節で映画を楽しむというのはどういうことかを指南された時代と、そうでない時代にはやはり大きな断層があるのと違うかと感じた次第。
 ではまた明日、お会いしましょう。さよなら、さよなら、さよなら。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ