選挙カーの来ない街

　参議院選挙まであと数日。前任校ならば選挙カーが近辺をぐるぐるとまわっていたのに、今の勤務校では選挙カーはまわってこない。大阪北部の山を切り開いて作られた新興住宅地やからかなあ。まあ、ちょうど定期考査の真っ最中なんで、騒音が聞こえてこないのはありがたいことではある。
　最寄りのバス停では出勤時に年配の男性がちょろりとビラ配りをしていた程度。夕刻、退勤時にもバス停近辺で選挙運動でもしてそうなもんやけれど、それもなし。
　電車を乗り継いで最寄駅に降り立ったら、こちらは地下鉄の出入り口近辺で日替わりで各党がのぼりをたて、市会議員などが熱弁をふるっていたりする。
　ああ、選挙なんやなあと、そこで気がつかされるのですね。
　現任校の生徒たちはあまり選挙に関心がない。「主権者教育」なるものをしてプリントにいろいろ書かせるけれど、反応が鈍くてどうしたものかと思うたりしたもんやけれど、こういう環境にも関係があるのかな。耳をふさいでも選挙カーの連呼が聞こえてきたりしたら、それなりに選挙について意識せざるを得なくなるやろうしね。