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「後妻業」と「おかしな男 渥美清」 [読書全般]

 愛すれどTigers「高山、赤星以来の新人100安打達成」を更新しました。

 今日は読書三昧。まずは黒川博行「後妻業」を読了。結婚相談所の所長が資産家の老人に後妻業の女を紹介し、遺産相続の公正証書を書かせてから次々と老人たちを殺していく。元暴対刑事の探偵が執念で所長と後妻業の女を追いこんでいく。この過程が実に面白い。追い込む方も追い込まれる方も悪い奴やねん。丁々発止のやりとりが楽しめる。ただし、作者の残念なところは着地点に難があることで、この作品もやっぱり期待以上の結末にならなんだなあ。それでも黒川作品ならではの黒くて軽妙な面白さは十分に楽しめます。映画はどうなるんやろう。テレビ放送まで待つか、レンタルDVDが出たら借りてもええかな。
 続いて小林信彦「おかしな男 渥美清」を一気に読了。著者と渥美清の交流から喜劇人の実相に迫る。若い頃から交流があったということで、「寅さん」でしか渥美清を知らないでいると、けっこうショックかも。私は「男はつらいよ」をすべて見ているわけでもないけれど、子どものころドラマ「泣いてたまるか」や映画「列車シリーズ」をテレビでけっこう見ていたし、「寅さん」のイメージを打破しようとしてた「八つ墓村」も劇場で見ていたから、興味深く本書を読めた。新潮文庫の「日本の喜劇人」「喜劇人に花束を」をまず読んでおいた方が、より楽しめると思います。
 読了後、キプリング「ジャングル・ブック」を読み始める。ディズニーが実写映画化するというので各文庫から新訳が出ているけれど、私はたまたま手に取った新潮文庫版で読んでます。
 というわけで、今日は珍しく読書日記になりました。

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