自閉症の演技

　夏休みにＤＶＤを何本か見比べて決定した「人権映画」の鑑賞会当日がついにやってきた。生徒に見てもろうたのは「ぼくはうみがみたくなりました」という映画。自閉症の青年と看護学生がひょんなことからいっしょにドライブをすることになり、青年の不思議な言動に女性はとまどう。青年が通っていた幼稚園の元園長と旅の途中で出会い、女性は自閉症について知ることになる、てなお話。
　自閉症について広く知ってもらいたいという原作者の思いを監督がうまく映像化している。特筆すべきは青年役の伊藤祐貴。私も少なからず自閉の生徒たちと接してきたけれど、初めて見た時、ほんまもんの自閉の人をキャスティングしたのかと思うたくらい。
　ストーリーは甘いし、ツッコミどころもいろいろとあるんやけれど、彼の好演でそんなの全部ぶっ飛ぶくらいインパクトがある。
　最終的にこの映画にしたのは、そのためと、決して感動の大安売りをしようとせず、ただただ自閉症の青年と看護学生の交流をメインに描いているからであります。
　生徒の様子を見てみたかったけれど、会場のロビーで遅刻生徒の指導をし続けていたから、ホール内をのぞくことがでけなんだ。それが残念。生徒といっしょに見ていた担任教師の話では、非常に集中して見ていたということなんで、感想文が楽しみであります。
　午後からは大移動してあびこの教育センターで人権教育の報告会。途中、阪急石橋駅の駅中の食堂でスパゲティナポリタンを食す。なんか懐かしい感じの味付けでありました。
　帰宅して、タイガースの試合をwebで見る。ＣＳしかテレビ中継がなかったので、「虎テレ」というサイトで見るしかなかったのであります。ただ、サイトのキャンペーンとして今日の試合だけは無料で見られたのはラッキーやったね。
　というわけで、今はただひとつ行事を終えてホッとしたのか疲れがどっと出ております。土日はゆっくり休養しましょう。

ファイターズの奇跡

　遅ればせながら、ファイターズファンのみなさん、おめでとうございます。私はタイガースの試合を追っかけるのが精いっぱいで、パ・リーグの中継はたまにしか見てへんのですが、スポーツ紙や野球専門誌、スポーツニュースなどでホークスとのデッドヒートの様子を横からながめておりました。
　それにしても１０ゲーム以上離されながらも１５連勝などで追いついて、ついに優勝というのは、ファンの方にとってはさぞかし見ごたえがあったことと思います。ほんまにどっちが優勝するか最後までわからなんだもんね。優勝へのマジックナンバーが点灯したあとも、残り５試合でＭ５なんてぎりぎりの状態になってたりしたもんなあ。
　そして、ホークスファンのみなさんはさぞかし悔しい思いをされたことでしょう。わかりますよ、その気持ちは。２００８年のシーズン、タイガースは独走し早々とマジックナンバーを点灯させたのに、１３ゲーム差をひっくり返されてジャイアンツに優勝をさらわれた、あの時の気持ちというたら。あの時優勝していたら、この８年のうちに一度か二度は優勝していたんやないかと思うもんね。
　とりあえずＣＳ第一ステージでホークスがマリーンズをくだして（マリーンズファンのみなさんごめんなさい）、第二ステージで最後の決着をつけていただきたい。ファイターズとホークスの組み合わせやったら、どちらが日本シリーズに出場してもその資格があると思うね。カープ独走のセ・リーグの場合は、ジャイアンツもベイスターズも日本シリーズに出るような成績やないからね。
　藤浪晋太郎くん、今年は大谷翔平くんに先を行かれてしもうたけど、来年は負けんとがんばってや。
　あ、結局タイガースのことに話を持っていってしまうなあ。

テントの死

　今朝、スポーツ紙の芸能欄を開いてびっくり。芸人テントさんが自動車事故死 の報。享年６５。
　めったにお目にかかれないという意味で「ツチノコ芸人」なんて呼ばれかたをしていたけれど、まあ唯一無二の芸の持ち主でありました。
　ずっと前、フレッツADSLのコマーシャルで天海祐希の横に立って「ギョギョギョ」としか言わんけったいなリアクションをしてた人、といえば思い出す人もいてるか。
　シンガーソングライターといえば聞こえはいいけれど、独特の不思議な歌を披露して見たり、両手をからませて「人間パチンコ台」やとか「蜘蛛の決闘」なる珍芸を持ちネタにしてたり。それ以外に持ち芸ってあったんかいな。
　つかみどころのない芸風、好きやったなあ。
　師匠は上岡龍太郎さん。二代目襲名という話もあったらしいけれど、断ったとか。師匠としたらもっと売れてほしいから話題作りという意味もこめて持ちかけたんやろうけれど、あまりにも芸風が違い過ぎるから断って正解やったと思う。テントさんはそういう芸名の芸人やなく、テントという名の生き物やったんやないか。
　むろん「テント独演会」なんてビデオがあるわけやない。ただ、師匠の実子である映画監督の小林聖太郎さんが大のお気に入りで「かぞくのひけつ」や「毎日かあさん」などで起用していた。特に「かぞくのひけつ」では怪しい漢方薬店の主人役で出演し、セリフを言いながら「蜘蛛の決闘」をやってみせたり、自作の歌をえんえん歌ってみせたりしてて、ラストシーンではテントさんの歌声で締めたりしていた。そういう形であっても、テントさんの芸風をちゃんと記録したものが残っているのはありがたいことです。前任校では授業でこの映画を生徒に見せたりしてたけれど、あの時の生徒たちはこの訃報に気がついているやろうか。
　好きな人はもう大好きなんやけれど、わからん人には一切わからん。うまいんだか下手なんだか見当がつかん。こういう存在はこの人だけやろうなあ。理屈とか売れるとか人気とかそういうものを超越した珍にして奇なる稀な芸人で、こんな形で突然亡くなってしまうとは。なんとも残念というか。
　謹んで哀悼の意を表します。

牛乳パック入り水ようかん

　昨日の日記を読み返してみたら、なんだかかなり危うい精神状態にあるやないですか。いかんいかん。安心してください、はいてますよ、ではなく、今日は試験前にふだん教えている生徒たちと少したわいない話をしたりして、かなり持ち直した。
　そうかあ、生徒と話す機会が極端に少なくなってたのがいかんかったんやねえ。教員は生徒から元気をもろうているというのを実感した。
　まあ、文章に残して読み返し、自分を客観視できたのも大きかったかも。
　そのかわり、日中は３０度を超す夏日で、せっかく体が秋仕様になってきたところにこれですからね。もうばてばて。
　夕食後、凍らせた水ようかんを食べる。デザートも夏仕様ですなあ。この水ようかん、妻が業務スーパーで買うてきた、牛乳パックに詰まったものなんやけれど、予想以上にいけます。パックから少し押し出すようにして適当な分量だけ切ったものを食す。容器の見栄えはともかく、皿に盛ったら中身は変わらん。
　この牛乳パック入りには他にも種類があるそうで、チーズケーキなどもあるんやて。いろいろと試してみる価値はあるかもね。業務スーパーがお近くにある方、一度試してみてください。なかなかうまいぞう。ただし、量はかなり多いから特に一人暮らしの方などはご注意を。

雑談のない日々

　愛すれどTigers「メッセンジャー２年ぶりの完封」を更新しました。

　今日はテスト監督と会議。朝起きた時はけっこうすっきりしていたのに、職場に着いたらなんだかだるい。やっぱり通勤がこたえているのかなあ。仕事そのものにあまり楽しみを感じてへん、のかなあ。前任校で図書購入のリストを作ったりしてた時は確かに楽しかったけれど。あまりネガティヴになると心が病んでしまうから、ポジティヴにいくようにしているつもりなんやけれど。
　あ、ぼっち部屋というのはじわじわと効いているのかもしれんな。同僚との雑談とかまったくないもんなあ。内線電話で用件だけ伝えてきたり、部屋まで来る人も用事がないと足を運ぶということはないし。
　常にＣＤをかけて寂しくないようにはしているんやけれどね。ちょっとした雑談で気分がリフレッシュするというのはあるからなあ。
　奨学金関係の準備とか、今週末に迫った映画鑑賞会の準備とか、仕事だけはつまってるんですけどね。

真田昌幸死す

　大相撲小言場所「秋場所をふりかえって～豪栄道が全勝で初優勝～」 を更新しました。

　今日は完全休養日。朝、テレビを友としながらも１０時半ごろには早くも午睡。昼過ぎに起きてきて少し遅めの昼食を取る。あとはプロ野球中継、相撲中継を追っかけ再生などで見、夜は「真田丸」を見る。ついに真田昌幸が死去、という回。そして豊臣秀頼登場。今回の秀頼は美丈夫として描かれる。さあ、ここからいよいよ大坂の陣のクライマックスに向けて動き始めるぞ。それにしても草刈正雄さんの昌幸、すっとぼけてたり嬉々として乱世を楽しんだり、自在な演技がすごいよかったなあ。果たして信繁君、その域に達することができるか。
　相撲は、豪栄道が全勝。優勝インタビューでは「綱とり」の言葉も出たけれど、２場所続けてこんな素晴らしい相撲が取れるような力士なら、ここまで低迷してたのはなんやったんやという感じ。もっとも、これをきっかけに大化けするかもしれんしな。こればかりは予測がたたんなあ。

相撲の神様は豪栄道に

　今日は月例の京都の医者行き。いくつかアドバイスを受ける。帰路、梅田に寄り、通勤定期券の購入。売り場はガラガラですぐに買えた。阪神百貨店に寄り、理容室で整髪し、帰宅。車中で田中啓文「地獄八景」を読了。ほんまによう調べて書いたはるなあ。田中啓文ファンは必読。上方落語ファンも必読。
　帰宅して、プロ野球中継を追っかけ再生で見る。メッセンジャーが完封し、原口と北條のホームランで勝利。ここまでくるのに一シーズンかけたということか。勝ったのは嬉しいけれど、このまま１０月から来シーズンを始めてくれてもええよという感じ。
　それから相撲を見る。外出して帰宅してから立て続けにテレビを何時間も見るのはやめましょう。三段目や幕下の相撲のへんはまだ眼が冴えていたけれど、幕内の取組の頃にはかなり眠くなってきた。それでも優勝のかかった相撲だけは必死に目を開けて見る。
　遠藤が高安に勝った時は、相撲の神様はまだ豪栄道には微笑んでへんのかと思うたけれど、豪栄道は玉鷲を難なく一蹴。相撲の神様は豪栄道に降りていたのでした。なんと１４連勝で優勝決定。千秋楽は全勝がかかってくる。いやあ、これで全勝してみ、来場所「綱とり」とか言われるんやで。
　むろん、こんな完璧な豪栄道は今場所限りやろうと思うてる。でもね、横綱横綱と言われている稀勢の里がまだ一度も賜杯を抱いてへんのやから、たとえ今場所限りでも国技館に写真額が飾られるというのは素晴らしいことやと思うよ。
　というわけで、優勝を決めたことで相撲の神様が離れてなんだら全勝するでしょう。というか、ここまできたら全勝してほしい。こんなチャンス、めったにないんやからね。

実は難敵

　生徒にしたら、台風による休校も含めて４連休。そして１日だけ授業を受けに出て、飛び石で休みが入り、また１日だけ登校。ただし前期末考査なんで、休むわけにはいかん。そしてまた２連休。テンションが上がらんのはわからんでもないなあ。こっちもしんどい。
　ハッピーマンデー反対派の私としては、やはり敬老の日は９月１５日にしておいていただき、疲れてきたなという時にほどよく休みが入った方がよかった。こちらも生徒同様なかなかテンションが上がってこんもんなあ。
　それでも試験の採点などやるべき仕事を粛々とこなし、教員向けの校内研修もちゃんと受け、奨学金関係の相談も受け……。
　１日だけやのに妙に疲れて帰宅。録画しておいた相撲を見る。
　相撲の神様は豪栄道に降りていたらしい。一気に寄ってくる日馬富士を土俵際、逆転の首投げで下す。もともと豪栄道はこの捨て身技を得意としていたけれど、今場所は封印していた感じやったのが、ここぞというところで出たね。２敗で追うのは平幕の遠藤のみ。そして明日の対戦相手は玉鷲。ほんまやったらここに白鵬が立ちはだかるはずやねんけれど、そのかわりが玉鷲。楽勝やろうと思うけれど、実はこういう顔合わせが一番辛い。
　勝って当然と見られる相手に対し優勝のかかる相撲。相手はいちかばちかの手を打ってくるかもしれん。失うものはないわけやからね。勝ったら儲けもん。逆に白鵬相手の方が思い切り挑戦する感じでぶつかれるやろう。まあ、遠藤が負けたらそこで優勝が決まるんやけれど。その遠藤は高安が相手。こちらは今日は不覚をとったとはいえ優勝争いにからむほど好調。さて、遠藤には相撲の神様は微笑んでくれるのかな。

開店準備の新古書店

　今日は秋分の日。午後から降雨の予報やったんで、午前中に近所のショッピングモールへ。書店に行って文庫本などを見て回る。途中に開店準備中の新古書店の前を通ってみる。「古本市場」でありました。シャッターは開いていて中の様子を見られたので、通りすがりに中をのぞく。書棚には他の支店から持ってきたと思われる本がすでにぎっしりと詰まっていた。店員さんとおぼしき人がなにやら作業をしている。いつ開店するのかはまだわからず。まあ開店前にチラシでも入るでしょう。
　帰宅して昼食をとってから午睡。夕刻に起きて、プロ野球中継と相撲中継を録画で見る。タイガースは藤浪が完投。３本のホームランでカープに快勝した。ここにきて投打の歯車がかみ合ってきた。遅いがな。まあ先週までは長いオープン戦をしていたと思えばよろしい。長過ぎるがな。
　相撲は豪栄道が鶴竜に勝ち、１２連勝。一度だけ悪い癖の引き技が出たけれど、大勢に影響なく勢いのある相撲をとっている。果たしてこのままいくのか。相撲の神様はまだ豪栄道だけを助けているわけやなく、日馬富士ら３人が２敗でついてきている。
　ニュースでファイターズにマジックナンバー点灯を知る。これで少しだけファイターズ有利か。でも、まだまだ先は読めんな。

ビニール傘のサイクル

　愛すれどTigers「甲子園でジャイアンツに初勝利」を更新しました。

　職場から帰るときに、ぽつぽつきはじめてたけれど、傘を持つほどでもないので、置き傘は仕事部屋において帰る。で、１時間ほどして自宅最寄り駅に着いたら、小雨。このままちょっとだけ濡れて帰るか、コンビニでビニール傘でも買うか、ちょっと迷う。妻に電話したら、「駅に『善意の傘』なかったっけ」と言う。そういえばそういうのあったかも。今日借りて、明後日の朝に返したらええねんな。
　で、地下鉄の駅にもう一度降りてみた。
　以前あったところにはもうあとかたもない。やむを得ず、売店で５００円出してビニール傘を買う。こうやってビニール傘は増殖していくのね。で、その傘を外出先の傘立てに入れといたら、誰かが拝借していく。こういうサイクルになっているのね。
　傘を買うて正解やった。地上に上がったらざんざん降り。
　帰宅してしばらくしたら雨はあがった。ベランダに出たら雨で冷やされた風が心地よい。ちょっと寒いくらいかな。秋雨前線がきているらしい。しばらくはこういう天気が続くのかな。折りたたみ傘常備で通勤せねばなるまい。
　帰宅して相撲を見る。豪栄道は稀勢の里を寄り倒して１１連勝。しかも、日馬富士が土俵際で高安に逆転負けして２敗目。おおおっ、豪栄道に相撲の神様降臨か。明日は横綱鶴竜戦。このまま一気に優勝してしまうのか。ここまできたら豪栄道関にはなんとか優勝してほしいものでありますね。