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ある実習教員の死 [追悼]

 前任校でお世話になった実習教員さんが亡くなったと管理職から知らされる。享年61。
 この方は長年図書室で実務をしたはった方で、以前は毎年図書委員の生徒を連れて本の仕入れに取り次ぎの大阪屋のセンターまでいっしょに行ったりしていた。私も図書室担当を何年もしていたので、接する機会も多く、ちょっと疲れると図書準備室に行って世間話をしたり、次に入れる本について話をしたり、図書委員の指導について打ち合わせをしたりしたものです。
 私が転勤する直前、入院をしはったりというようなことがあったけれど、転勤後、再任用で学校に残ったということを知り、研修が前任校であった時にあいさつをしに行ったりもした。ただ、今年の夏に前任校に研修に行った時には図書室に姿が見えなんだので、残念に思うていた。その時は「今日は出勤日とは違うんかな」くらいにしか思うてなんだけれど、もしかしたらその時点でもう具合が悪かったのかもしれん。
 芸術鑑賞会の会場を予約する時も、本来私が行くべきところを授業の関係で難しいとなったら、「うちから近いから僕がいきますわ」と快く代理をつとめてくれはった。
 彼と話をしながら、毎年段階的に高校生必読の書籍を購入する計画を立てたりしていたけれど、突然の転勤で頓挫したのが残念で、転勤する直前に購入希望リストを託したら、次に研修で前任校を訪れた時に図書室に見に行ったらちゃんと購入してくれてはったのが嬉しかった。
 お通夜に参列したくはあったけれど、現任校から帰宅して、それから喪服の準備をしたりしていたら間に合わんことがわかったので断念し、昼ごろ電話で弔電を申し込んだ。
 次に前任校に研修に行ったりした時に図書室をのぞいても、そこにはもう私の知らない人しかいてへんということになるんやなあ。そう、前任校での楽しみの一つは図書室にもあったんや。
 謹んで哀悼の意を表します。

 12月17日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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