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大河小説の楽しみ方 [読書全般]

 昨夜は夜中に何度も目が覚め、熟睡できず。そのせいか1日中なんとなく不調。それでも来年に向けて雑務をぼちぼちとこなす。天候は不安定。なんやしらん降ったり止んだり。
 仕事中に妻から携帯にメールが来た。何事ならんと見ると、美しい虹の写真を添付してくれていた。大阪市内では虹が見えたんやなあ。私の仕事部屋からは曇天しか見えなんだ。妻の心遣いに感謝。
 通勤の車中で「アルスラーン戦記 15 戦旗不倒」を読了。続けて16巻にとりかかる。実はうっかりamazonのカスタマーレビューを先に読んでしもうたんですね。えらい評判が悪いから、そんなにしょうもない展開になってるんかいなと警戒してたけれど、特段変わりなし。amazonで星をひとつしかつけてへん人たちは主要登場人物が意味なく殺されていくというて怒っているけれど、人の死なんて理不尽なもので、「意味のある死」なんてものが果たして存在するのかと、私なんか思うわけですね。それよりもアルスラーンが王位に着くまで上手いこといきすぎてたんと違うんと思うていたから、完結間際になってばたばたと死んでいくのは遅きに失したくらいやないかなあ。
 大河ドラマというのはそういうもので、一応架空の世界とはいえ戦史を描いているわけやから、なんでここでこの人がこんな死に方をせんならんねんというのは、ようあることですやん。戦国時代でいうと、今川義元、武田信玄、織田信長なんてここで死んだらあかんやんというところで亡くなっているしね。幕末やと島津斉彬、佐久間象山、高杉晋作、坂本龍馬あたりか。
 ええもんはみんな生き伸びて、敵はみんなやられるてな話のどこが面白いのかなあ。低い評価をした人たちは登場人物に思い入れが強すぎたのかもね。アルスラーンを支えてきた人たちが次々と非業の死を遂げ、彼自身の実力がいよいよ試されるというこの展開、最初から作者は考えていたに違いないと思うんやけれど如何。
 たぶん、大河小説というものの楽しみ方が違うんやろうね。三国志の関羽や張飛なんかもっと理不尽な死に方をしているけれど、それに文句を言う人はいてへんと思いますけれどねえ。

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