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パンツが見える。 [読書全般]

 朝からどんより。お山の学校近辺は降ったりやんだり。体が重うございました。
 午前中は事務作業。人権講演会の役割分担の作成や、奨学金のネット入力マニュアル作成など。午後からお山を降りて市民ホールに行く。講演会の打ち合わせをする。人権担当になって3年目。ホールの係の方との打ち合わせは人権映画鑑賞会を含めて5回目。担当の方たちとも顔なじみになり、さくさくと話が進み、予定より早く終わる。というても、お山に行くバスは1時間に1本。延々バス待ち。結局30分ほどの打ち合わせのために往路は50分、復路は1時間半を費やしたことになる。初めて担当を引き受けた年、往復の時間がかかり過ぎて無駄なので、打ち合わせの日だけは単車で出勤したいと当時の管理職に申し出たら、そんな理由では許可でけんといわれた。バス待ちの50分間の間にどれだけ仕事を進められるか。2年前はいらついたものですが、今では読書の時間が取れると割り切っております。
 ホールに行ってる間も降らなんだし、帰宅時も降ってなんだのに、帰りのバスで駅まで行く途中で本降りに。置き傘は持たずに帰ったので、大阪市内では降ってへんことを祈っていたけれど、地下鉄の駅を出たらかなりしっかり降っている。駅のそばのコンビニで傘を買う。こうやって傘は増えていくのです。
 甲子園でも降雨。タイガースの試合は中止に。今日は読売テレビでの放送で、2時間くらいしか中継がなかったから、まあええか。
 井上章一「パンツが見える。 羞恥心の現代史」(新潮文庫)読了。カバー画は手塚先生の「不思議なメルモ」。メルモちゃんが大人になって短いスカートからパンツが見える場面を使用。このカバーだけで買うたようなところもなくはなし。いやいや内容も非常に面白かった。男性が「パンチラ」にときめくようになったのは高度経済成長期以降のことで、それ以前はスカートの下のパンツに対する意識は現在のものと全く違うていた、ということを戦前から戦後にかけて調べ上げる。「白木屋ズロース伝説」の誤りを正し、ズロースからパンティーへの移行を検証し、「羞恥心」の正体について解き明かす。小説に出てくる描写も参考にしながら進める推理は、こういった風俗史の一次資料が少ないのを補うて余りある。「常識」とは何か、「伝統」とは何かということについていろいろと考えさせられる一冊でありました。

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