SSブログ

不備だらけの奨学金事務 [教育]

 朝から不調。生徒たちは遠足で不在。もちろん引率でほとんどの教職員も不在。黙々と事務作業に徹する。いつまでたっても学生支援機構からの連絡はない。こちらから電話しても常に話し中。今日も全国から問い合わせの電話が殺到しているんやろう。朝日新聞の朝刊一面には学生支援機構が保証人に説明抜きで全額返済をさせていたことが報道されている。連帯保証人と違い、保証人は半額返済ですむという説明をしてなんだという。
 収入に関する情報などの作業を民間企業に丸投げしたり、ほんまに学生支援機構は「奨学金」という名のかりやすく返しにくい「学生ローン」を扱う金融機関やねんなあと実感する。この仕事をしていると、悪事に加担しているような気がしてきたよ。
 午後、やっとこさ採用通知が届く。お山の学校では今日が遠足で明日が日曜授業の代休。生徒の手にわたるのは週明けなんやなあ。この係をして3年目になるけれど、こんなにもたもたしているのは初めてですわ。
 保護者から問い合わせの電話がくる。マイナンバーを郵送してないという書類不備通知が来た生徒の保護者なんやけれど、確かに送ったという。簡易書留で出しているはずやから、郵送したのは間違いなかろう。とすると、委託されている業者のミスやないか。ただ、マイナンバーに関しては学校は原則ノータッチということになっているので、保護者から直接支援機構に電話してもらうように頼む。
 他にも書類不備というが、必要書類はすべて送ったはずというてくる保護者もいてた。これも業者のミス臭い。人手が足りず、こういうミスが多発しているんやないやろうか。書類不備は生徒側やなく、支援機構に責任があるんやないかと思う。
 非常にいらつく午後を過ごし、定時に退出。
 栗原俊雄「特攻-戦争と日本人」(中公新書)読了。著者は新聞記者で、特集記事のために長年取材してきた。そして戦闘機や人間魚雷の特攻だけやなく、戦艦大和出撃もまた広い意味で特攻やったと位置付けている。帯には「美学か、外道か」というコピーがついているけれど、明らかに外道としてとらえている。太平洋戦争全体を「特攻」と考えてもええくらい。英霊たちの名誉を毀損することなく、俯瞰的に「戦争と特攻」をとらえているので、特攻についての知識がない人にもわかりやすい。私の「特攻」まとめ読みは一応本書で区切りをつけることにするけれど、最後に全体像をとらえられるものを読んで締められたのはよかった。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:学校