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桑田二郎の死 [追悼]

 今日で盆休み前の出勤は最後。午前中は二人の養護教諭が不在。久しぶりにわずかな時間やけれどもぼっち部屋になる。2時間ほどしたらお一方が来はったので、のんきな時間はすぐに終わりましたけれどね。
 休み前にやるべきことは一通りすまそうとがんばりました。もっとも、帰宅直前にいつの間にやることになっていたのか私の知らない仕事についてもうお一方の養護教諭が話し始めたので、混乱してしもうた。これはちょっと困るなあ。全く記憶にないし、話題に上ったこともない仕事をさも私が忘れているかのように言われるのは不本意。こんな気分で盆休みに突入するのは嫌やなあ。一応休み期間に家でできる範囲の準備だけして、休み明けにもう一度確認しよう。
 帰宅して、追っかけ再生でプロ野球中継を見る。BS朝日の放送やけれど、解説は下柳剛さん、実況は中邨アナとABCのスタッフが製作。甲子園ですもんね。藤浪くん、がんばったけれど打線の援護がなくまたも勝てず。次こそみんな打ったってや。
 スポーツ紙で漫画家桑田二郎さんの訃報 に接する。享年85。死因は老衰。
 子どものころやりませんでしたか、手をかまえただけで動かさずに走るの。「エイトマン!」なんて叫びながら。私らだけですか。ペンタッチがシャープで、かっこよかったよね。動きはちょっと硬い感じで、それがまたよろしかった。平井和正さんと組んだ「デス・ハンター」とか「エリート」とか、ストーリーのドライなのがまた画風に合うてた。「怪奇大作戦」のマンガ化なんか、桑田さんの絵で見た方がずっとよかった。
 拳銃の不法所持で逮捕され、平井さんとのコンビが解消されたあとは、名前を次郎から二郎に変え、描く漫画も仏教漫画やったりと、ものすごい転換。ひとりの漫画家でここまで変わった例というのはあまりないんやないか。
 むろん私たちを魅了したのは「桑田次郎」の方です。でもね、「桑田二郎」の単純な線のタッチの端々にあの全盛時のシャープさが透けて見えてたのは間違いない。
 もっとも「まぼろし探偵」あたりはまだ丸っこい手塚風のタッチやったので、「鉄腕アトム」の「アルプスの決闘」はほとんど桑田さんの代筆やったという。これは単行本におさめる際に手塚さんが大幅に書き換えたということらしいけれど、ところどころに手塚さんらしからぬ表情やタッチが見えるのは、桑田さんの描いた部分を手塚さんが残しているということなのかな。
 私は特に桑田さんの描く少女たちに憧れてました。美少女というのはああでないと。
 謹んで哀悼の意を表します。

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