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楽園の泉 [SF]

8月14日(金)

楽園の泉

 夏季特別休暇も本日で終了。週明けの月曜日には仕事再開ですね。このままずっと休んでいたい気分。今朝も昨夜録画した深夜アニメ(「富豪刑事」など)を何本かと、見てなくてたまっていた「文豪とアルケミスト」を何本か見る。疲れるほどには見ないで、パソコンで少し遊んでから、昼食。食後は読書……のつもりが結局午睡。夕刻起きて、近所の本屋に行き、妻に「ネムキ+」を買うて帰る。
 帰宅後はひたすら読書。読了後、追っかけ再生でプロ野球中継を見る。うわあ、カープ森下の前に2安打完封負け。藤浪くん、いきなり3失点は重すぎるわ。明日は西勇輝と大瀬良がまたも対決。これも投手戦になるんやろうな。西くん、完封のお返ししてやってや。
 アーサー・C・クラーク/山高昭・訳「楽園の泉」(ハヤカワ文庫SF)読了。これ、3月のNHK「100分de名著」でとりあげられてたクラークの作品すべて再読しようと、新装版を買うてずっとカバンに入れてたものです。読もうと決意してから5ヶ月近くかかってしもうたのは予定外。でも、後回しにしてたらそのまま積ん読になってしまうと思い、決意を新たにして読みました。スリランカらしき島の聖地が軌道エレベータの発着地に最適というんで、主人公が坊さんに交渉しにいく場面から物語が始まる。そこから軌道エレベータが完成するまでの道のりを描いていて、クライマックスは死者の出る事故になるところを救いに行く場面となる。そしてエピローグでその後の人類の運命が描かれる。
 たぶん作者は宗教と科学とか、高次生命体と人間とか、比較文明論的な内容を盛り込んでいるつもりなんやろうけれど、実は読んでいてそこが私には一番邪魔になった。解説で金子隆一さんが書いているように、ここでは軌道エレベータに関わった政治的な問題などは描かれてへん。そこがすっぽり抜けていて、そして何やら浅薄な宗教問答みたいなものが入ってくるからバランスが悪いのかなあ。でも、宗教問答のところを抜くと、「海底牧場」みたいな科学解説書みたいな話になってしまうか。クラークのファンの方には悪いけれど、私にはやはり今ひとつ楽しめませんでした。

 8月16日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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