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頭に幕が [日常生活]

 やっと今年度も半期が終了。父の法要、コロナ休校、分散登校から、変則的に開催する健康診断の要項作り、マンション管理組合の理事会、父の納骨、短い夏休みと父の初盆、授業時数確保のための土曜出勤……。その間、長時間通勤による新型コロナウィルス感染のリスクにおびえる日々。
 長い半年やったなあ。で、たぶんこの先の半年も長く感じることやろう。
 今日は考査最終日。試験監督は目いっぱい。明日の検尿の準備などで午前中は過ぎ、午後は事務作業を少ししただけで1時20分ごろ退出。土曜出勤の代休やけれど、半日ずつ休めても、通勤時間やの強制的な早起きやので、しんどいことに変わりはなし。3時ごろに帰宅し、すぐに午睡。夕刻までたっぷり寝て、夜はプロ野球中継を追っかけ再生で見る。タイガースは完封負け。
 試合終了後、少し読書したら睡魔に襲われ居眠り。こういう寝方はようないんやけれど。今もなんか頭に幕が張ってるようにぼーっとしている。
 こんな状況で税金で作られた大阪市解体のための市民投票と解体賛成に誘導するようなパンフレットなんか読めるはずもなし。火事場泥棒みたいな行為を平然とできる破廉恥な破落戸たちの鉄面皮がうらやましい。彼らはきっと自分が感染するかもなどという想像力など持ちあわせていないんやないか。嗚呼。

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廊下監督 [教育]

 今日は私の受け持ちの授業の試験があり、廊下監督をする。遅刻してきた生徒を教室に誘導したり、何か起こった時に試験監督の先生から事情を聞いて動いたり。また、適当なころ合いを見計らって教室に入って生徒の質問を受けたり、提出物の連絡をしたり。
 このやり方って、いつごろから始まったんやろうか。私が中学生やった四十数年前には当たり前のように教科担当の先生や出題の先生が教室に入ってきて、「何か質問はありませんか」と言うてはった。むろん、私が三十数年前に初めて講師をした定時制の高校でも同じことをしていたしね。
 私は小中高と京都の学校に通っていたし、講師をしていた学校は京都市内の定時制高校と亀岡市内の中学校。そして大阪府で採用されて9年間の養護学校勤務を経て転勤したのは大阪市内の府立高校。
 それなりに時期も距離も離れているのに、やり方は共通。日本全国みんなこういうやり方なのかどうかは知らんけれど、非常に長い年月、このやり方は脈々と受け継がれているのですよね。ネット検索までして調べるほどのことではないけれど、このやり方を編み出したのは誰で、どこが発祥の地か、気にはなる。
 教育学の教授でもこんなことは調べてへんやろうしなあ。これを読んではる方たちはどうなんか。良ければご教示ください。

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「アルプスの少女ハイジ」の美術 [テレビアニメ]

 愛すれどTigers「新型コロナ感染で大幅入れ替え」を更新しました。

 今朝のスポーツ紙の一面(大阪版)は、タイガースの試合か竹内結子さんの死去かどちらか。正代の優勝は裏一面か中の紙面かどちらか。大阪日刊スポーツではタイガースの負けた時に翔猿を一面に持ってきたりしてたけれど、優勝力士は一面にならないのね。まあ、翔猿やと新聞は売れるかもしれんけれど。にしても、優勝した日に人気女優の変死が重なったのは正代関にとっては不運やったということかなあ。
 今日も定期考査。午前中は試験監督やら明日の準備やら。午後は成績つけをしたり、間に会議がはさまったり。間の休憩もなるべく少なめにして成績つけになるべく集中してました。それでも定時には退出。疲れた状態で仕事を続けてミスをする愚だけは避けたいのです。
 大相撲秋場所が終わり、タイガースの試合も今日はなし。7月から毎日朝にサンテレビで再放送していた「アルプスの少女ハイジ」が全話たまっているので、妻とぼちぼちと見ることにした。3話まとめて見る。
 美術の美しさに目を奪われる。特に第3話でハイジがペーターに連れられて山の上にヤギといっしょにいった場面の背景の素晴らしいこと! アルプスの風景をぐるりと一周パノラマで見せる。夕日に照らされる山肌、そして少しずつ色あせていくところなど、手描きとは思えない素晴らしさ。いや、デジタルペイントで細かく背景を作れる現在よりも、見せたい背景をたっぷりと見せるという演出ができた昔の方がよかったのかもしれん。演出は高畑勲さん。背景のメンバーの中には椋尾篁さんの名が。納得ですね。
 というわけで、妻は私がパソコンに向かうている間も何度も繰り返して見て、その美しさと技術を確認しておりました。妻は美術系の大学を出ているから、高校の部活で下手くそな絵を描いていた私よりも、画材は何かとかどうやって描いているかが気になるのです。
 むろん、デジタルペイントやCGの技術で細密な表現ができるようになったのは確かやけれど、名人芸を堪能するという楽しみはなくなってきているのかもしれんねえ。

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炎鵬と翔猿 [大相撲]

 大相撲小言場所「秋場所をふりかえって~正代、初優勝で大関昇進へ~」 を更新しました。

今日は完全休養日。朝から深夜アニメや「仮面ライダーセイバー」「キラメイジャー」などを見たり、パソコンで遊んだり。昼食後午睡し、夕刻は大相撲千秋楽を追っかけ再生で見、そのあとすぐプロ野球中継を頭とお尻はラジオとスマホで、途中はテレビで楽しむ。
 明日は月曜で、出勤か。やはり半日とはいえ週休に出勤するのはきついなあ。20代のころは土曜半ドンが当たり前やったから苦にならなんだけれど、週休2日のリズムがもう体になじんでるからね。
 相撲は翔猿が新入幕で大活躍したのが嬉しかった。そこらへんは上記「大相撲小言場所」で読んでいただくとして、炎鵬が元気のないのが気にかかった。今日の解説の舞の海さんも言うてはったけれど、どこか悪いんやないかなあ。体に力が入ってへん感じで負けてるし、勝った相撲も切れ味が悪かったし。翔猿が絶好調やった分、よけいにその差が目についた。来場所はどうなるのか、ちょっと心配。以上、「小言場所」では書かれなんだので、ここに付記しておきます。

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世紀の落球 [読書全般]

 今日は午前中のみ休日出勤。試験監督のあとは提出せんならん書類を出したり試験の準備をしたりして、定時に退出。でも、せっかく定時に退出してもバスが来ないので無駄に30分ほどバス停で待つはめに。大学がいまだ休校中なので、土曜のダイヤが大幅に変更になっていたのを確かめなんだ私が悪いといえば悪いんやけれど。
 眼鏡のフレームのねじが外れてレンズがどこかに行きかけたりとろくなことがない。前に使うていた眼鏡をかけて対処し、帰路、眼鏡店で直してもらう。ついでに駅前の書店で「フラワーズ」を買うて帰る。
 なんか疲れ果ててたので帰宅してすぐに午睡。夕刻起きてきて、追っかけ再生で相撲中継を見る。さすがに大関、貴景勝は翔猿をものともせず。正代が朝乃山を圧倒して単独でトップに。これは正代の初優勝、そして場所後の大関昇進というのもあるかも。でもまだ3敗力士での優勝決定戦の可能性は残している。さてどうなるか。
 夜はタイガースの試合をBS朝日で見る。1点差で負けた。ベンチの空気が重い。矢野監督が審判に何か怒っている。サイン盗みの嫌疑でもかけられたか(あとでスポーツ紙のサイトを見たら、ビデオ判定の最中にコーチが新聞記者と話をしていたことの確認やったらしく、矢野監督が怒っていたのは「そんなもん試合が終わってからでええやないですか」ということらしい)。まあしかし、落ち着いて野球に集中してられん状態ではあるからなあ。
 澤宮優「世紀の落球 『戦犯』と呼ばれた男たちのその後」(中公新書ラクレ)読了。オリンピックでメダルを逃す一因となった落球をしたGG佐藤、高校野球で延長戦の末ファールフライを落球した直後に同点ホームランとなった星稜高校一塁手の加藤直樹、1973年にタイガースが優勝を逃した原因とのちに呼ばれる落球をした池田純一。なぜ彼らの落球は「世紀の落球」と呼ばれたのか。そのエラーを取り返すべく大活躍したのに、なぜあとの活躍は忘れ去られてしまったのか。著者は本人たち当事者(池田は物故者のため、周囲の人物の証言)へのインタビューと、「落球」前後の事実を克明に記すことにより、その選手生命まで変えてしまったプレーの持つ意味を読み手に提示していく。問題は「落球」したことにより「勝利」が消えてしまったからなので、例えば1976年に甲子園で末次利光が満塁の場面でした走者一掃の「落球」は、それでもジャイアンツが優勝したために「世紀の落球」にはならなかったと指摘する。佐藤、加藤、池田は敗戦の責任を一身に受け、苦しみ、そして受け入れ、昇華させていく。ただしそれは人生経験を経て、長期にわたって昇華させていったもので、その途中の苦しみも、著者は余すところなく提示してみせる。敗者には敗者の物語があり、それは苦く、しかし深い。すべての野球ファンに薦めたい好著です。

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代表取締役アイドル [読書全般]

 今日から定期考査。考査終了後、テストの印刷などをしようと思うて時間を取ってたんやけれど、1年社会の主担の先生が「僕やりますわ」と言うてくれはったので、お言葉に甘えることにした。成績の算出など、すべきことはもちろんあるんやけれど、明日は土曜出勤で、体力を温存しておきたかったので時間休をとり早退。
 帰宅して、追っかけ再生で相撲中継を見る。なんと正代と翔猿が2敗でトップ。翔猿は明日は大関貴景勝と対戦。もし翔猿が勝ったりなんかしたら新入幕優勝なんてこともありうる。初場所で徳勝龍に優勝を許してしもうただけに、貴景勝は大関という地位にかけても意地でも勝たんとあかんなあ。
 夜はラジオとスマホでプロ野球中継を聞いたり見たり。いやしかし新型コロナウィルス感染症陽性者と濃厚接触者を一軍から外し、名古屋にいた二軍の選手と入れ替えたりして、ベンチ裏ではもうパニック状態やったんと違うかな。負けるべくして負けたか。
 小林泰三「代表取締役アイドル」(文藝春秋)読了。同族会社の会長がどら息子に社長の座を譲り渡し、たまたまテレビのニュースで見かけた地下アイドルの河野さららを社外取締役にしてしまう。かなり誇張して描いてはいるけれど、おそらく作者が長年勤務していた会社をモチーフにしているんやないかな。創業者の威光でもっていた会社が無能な三代目のもとで崩壊していくさまを、経営のなんたるかもわからないけれど、地下アイドルという立場で苦労してきた主人公の冷静な視点から描く。このアイドルが会社をたてなおしたりするドラマチックな展開を期待するような読者には申し訳ないけれど、小林さんは現実の厳しさを主人公にきっちりとつきつけるのです。アイドルが大企業の取締役になるというのはある意味ではファンタジーではないかと思うけれど、現実ではアイドルではないけれど有名人を社外取締役にしたりしてついに消滅してしまった会社があるわけで、実際のその会社もこうやったんかいなと思うと、会長と社長の無能ぶりがリアリティをもって迫ってくる。そして彼らに逆らうことのできない社員たちの姿もまた。そんな嫌な気分を抱かせる話なのに、救いをもたせる展開にもなっているあたり、小林さんの新境地という感じもいたします。これは企業小説のカリカチュアではあるけれど、寓話というものは人の心に様々な教訓をもたらすものなのです。就活中の学生さんには特に読んでいただきたいと感じた次第。

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気分は金曜 [日常生活]

 今日は昨日の日記に書いたように、金曜日の時間割。授業時間数の調整のための時間割変更なんやけれど、明日から始まる定期考査の勉強をしっかりしてもらおうということで、午後は授業カット。午前中に金曜日の3~6時間目の授業をする。
 昨日は水曜日なのに気分は月曜。そして中抜きをして今日は木曜日なのに気分は金曜。学校生活というものは曜日ごとの時間割によって動いているので、体内カレンダーが戸惑ってしもうている。
 困るのは、気分が金曜ということは、明日は土曜で週休であるかのような気分になってしまうこと。今、私の体内カレンダーは明日の休みに備えているに違いない。こうなると、明朝起きるのがきっと辛いやろうなあ。
 ただ、私の体内カレンダーは朝のうちに見る前日の深夜アニメをもとに動いてもいるから、起きて「富豪刑事」や「グレートプリテンダー」を見たらきっと金曜の朝という認識にセットされるやろうね。なにごとにもルーティンというものは必要なのです。とはいえ、明後日は授業日数確保のために、土曜出勤。午後からは帰れるとはいえ、週休は日曜のみ。土曜午前の代休は定期考査最終日の午後。来週水曜日が半ドンになるという、これまた体内カレンダーのリズムが狂うような日程になっているのです。
 コロナ休校のせいでこういうことになったとはいえ、体力的にも精神的にもなかなか厳しいものがあるなあ。
 定時に退出して、帰宅後は録画した相撲中継を見る。2敗対決は翔猿が若隆景をはたきこみ以前新入幕ながら貴景勝、正代と並んで優勝争いのトップ。うーむ、十両で勝った負けたりしていた翔猿とはえらい違いです。解説の舞の海さんが「歌舞伎役者みたい」と評した男前。むろん幕下時代から私はこの小兵力士を応援してはいたけれど、こんなふうにブレイクするとは予想外でしたなあ。明日は3敗であとを追う隆ノ勝との対戦。これも面白い一番になりそうです。また、貴景勝と正代が直接対決。
 明日は午後から休んでテレビにかじりついていたい気分やね。

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気分は月曜 [日常生活]

 今日は休み明けの上に、授業の時間割は月曜日のもの。授業時間数の差を作らんように時間割変更をしているんやけれど、体内時計はそのせいで月曜気分。
 月曜は授業ぱんぱんの日なんで、放課後はへたれてしまいます。そんなことはおかまいなしにくだんの養護教諭は「あれはどうなってますか」といつものように質問形で指示を出す。
 わかってますよ。連休前に文書は作ってたのさ。でも、週明けに推敲しようと思うてたのさ。せかすならもう推敲はやめ。メールに添付して管理職と養護教諭二人に送るから、好きなだけ手を入れて下さいよ。
 どんな文書かというと、学校のサイトに校長名義でアップする「本校における新型コロナウィルス感染症への対応」というもの。他校ではそういうのは掲載してへんので、お山の学校での対応を具体的に書いておけば、受験生とその保護者に対するアピールにもなるやろうということ。
 むろん本校独自の対応なんてものはなく、どこの学校でもやっていることを書いているんやけれど、先にアピールしたもん勝ちです。何が勝ちで何が負けかよう知らんけど。
 文書を送付して、定時に退出。帰宅して録画した相撲を見、プロ野球を追っかけ再生で見る。相撲は2敗同士の対戦で翔猿が阿武咲を破り、優勝戦線に踏みとどまっている。明日はやはり2敗同士で若隆景との対戦。なんか勝ち抜き戦にみたいになってきた。まあ、幕下以下やとそうやって星のつぶし合いをやらせて残った力士が優勝、ということになるわけやけれど。さてどうなるか、楽しみですね。
 ところで、明日は時間割変更で金曜の授業がある。で、明後日から定期考査。体内時計がおかしくなりそうです。

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墓参のニュース [日常生活]

 今日は秋分の日。台風の影響でベランダに出ると風が少々強い。朝からアニメを何本か見たりパソコンに向かったりして、そのあと昼食。食事中にテレビをつけてNHKの正午のニュースを見ていたら、「今日はお彼岸の中日」とアナウンサーが紹介したあとに見覚えのある風景が画面に。東山にある墓地です。喜多家の墓もそこにある。水を入れたバケツを持ってえっちらおっちら登る道でいつも見かけるお墓がアップになっている。
 墓参に来た人にインタビューをしている。
「お彼岸もお盆もコロナで来られなかったので、やっとお参りできて嬉しいです」
 なに? 私は春分も納骨も初盆も一昨日も行って、今年に入って4回もお参りしているぞ。なんや信心深そうな顔をして、コロナにかこつけて墓参りをさぼっているだけやないかと、むらむらと怒りが……わくということはなかった。そらそやな、新型コロナウィルス感染のリスクを覚悟で墓参りに行ったりしていたのは、父が亡くなって、墓地承継の手続きをするためとか、それぞれどうしても行かんとあかん事情があったからですからね。納骨も別に急ぐことではなかったけれど、百か日の法要とセットでやってしもうたというところやし。
 ただ、言うておくけれど、今回のお彼岸が、今年一番人が多かったですよ。春のお彼岸もすでに人は少なめやったし、納骨の日はがらがらやったし、お盆の時もここまで人が少ないとはと驚いたくらいやし。
 NHKもイメージ通りの人をテレビで放送したんやろうけれど、正確なところを報道せんと、お盆は墓地は人でいっぱいやったみたいなイメージを与えるやないですか。まあお盆には墓地に取材に行ってへんやろうから比較のしようもないやろうけれど。
 午睡して、夕刻から夜にかけては相撲とプロ野球中継を録画で見る。相撲は照ノ富士が敗れて2敗は5人に。とはいえ、翔猿や阿武咲は残り5日を全部勝つというのはしんどいやろうから、貴景勝、正代、そして今日も不戦勝で3敗を守った朝乃山で星のつぶし合いをして12勝3敗の優勝決定巴戦、なんてところになるかと今のところ予想しておく。4杯まで優勝ラインが下がる可能性もあるけれどね。タイガースはベイスターズに連勝。ええぞええぞ。

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ベルリン1945 はじめての春 [読書全般]

 愛すれどTigers「西勇輝、ジャイアンツ打線に二塁踏ませず連続完封」を更新しました。

 今朝はたっぷりと寝てから、土曜の朝に見られなんだ深夜アニメを何本か見て、パソコンに向かい、少しかきもの。昼食後は読書と午睡。ゆっくりと休むことができたし、疲れが相当たまっていたこともようわかった。
 夜は相撲とプロ野球中継の録画を見る。相撲は2敗力士が6人に絞られた。というても9日目で幕内力士ではまだ勝ち越しを誰ひとり決めてへんというのはこの混戦をはっきりと物語っているなあ。相撲内容で行くと、正代と照ノ富士が最後まで残りそうな感じ。それを貴景勝と朝乃山の両大関が追う、というところかな。プロ野球は久しぶりにボーアの活躍で連敗ストップ。「鬼筆」植村徹也がどうぼろくそに書こうと、ボーアの打球や守備と走塁はほんまもんのメジャーのもので、これだけの選手を新たに獲得しようというのは難しいと思うな。
 クラウス・コルドン/酒寄進一・訳「ベルリン1945 はじめての春 上・下」(岩波少年文庫)読了。ベルリン三部作の完結編。前作「ベルリン1933 壁を背にして」では産まれたばかりやったエンネが成長して主人公となる。ベルリンは降伏寸前。連合国の爆撃で無辜の人々が次々と亡くなっていく。エンネの父、ヘレ(第一部の主人公)は強制収容所に入れられ、母は刑死している。エンネは祖父母に育てられる。ソ連軍のベルリン進行と、その蛮行。敗戦とともに転向していく人々。ナチス時代にソ連に亡命したドイツ共産党の人々の悲惨な運命など、少女が見聞きしたことが、生々しく書きつづられる。エンネはイデオロギーにとらわれない。それは革命とその挫折とナチス時代を生きた祖父の影響もあるのだろう。作者は東ドイツの生まれで、ソ連と東ドイツ政府の圧政を身をもって体験し、ベルリンの壁の崩壊も、その後の混乱も生きてきた人なので、祖父は作者の分身なのかもしれんな。
 25年間にわたるベルリンの市井の人々を描くことにより、社会の本質というものはそう簡単に変わらないということが浮き彫りにされていく。また、人間の本質というものも。社会の分断化を進めると、独裁は可能やし、独裁というものはそれに従う者にとっては最高の政治やったりする。新型コロナウィルス禍のため、社会の分断化がますます進む現在、児童文学として書かれた本シリーズは、大人から子どもまでどの世代が手に取ってもいいように書かれている。こんなことを書いている私自身にもいろいろなものが突き刺さってくる。時代を超えて、世代を超えて、多くの人に読まれてほしいシリーズ。文句なしにお薦めしたい。

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