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レツゴー正児の死 [追悼]

 しんどかった一週間もやっと終わり。一日中成績算出業務。月曜日に幾分修正して、提出できるところまでもっていった。提出させるプリント類の評価が面倒なのですよ。特に「自分の考えを書きましょう」なんてのが総合的な学習には多いので、それぞれの生徒の特性を把握しつつ評価せねばならん。テストの丸つけをし、ノートをちゃんととっているかのチェックだけしていたらいいというような授業やとそう時間はとらんのやけれどね。お山の学校に転勤して2年目から5年間、ずっと固定されているからねえ。そろそろ若手にその任を譲らせてほしいものです。
 定時に退出し、帰宅後は追っかけ再生でナイター中継を見る。タイガースがジャイアンツに快勝。この調子で明日も頼むでぇ。
 漫才師レツゴー正児さんの訃報 に接する。享年80。死因は肺炎。これでレツゴー三匹の全員が鬼籍に入ってしまわはった。トリオというとたいていは楽器をもっていた時代に、しゃべくりと舞台を端から端まで使うアクション漫才は新鮮やったんやろなあ。正児さんは横山やすしさんと組んで「やすし・たかし」で漫才をしてはった。自伝によると、生真面目な正児さんは非常に要領のよいやすしさんの調子の良さについていけず、自らコンビ別れを申し出たという。ただ、はっきりと理由を告げてないので、やすしさんは互いに売れっ子になってもコンビ別れの理由がわかってなんだという。録音などが残ってへんのでどういう漫才やったかはわからんけれど、お互いの自伝を読むとそれなりにええ感じの漫才で売れる可能性が高かったらしい。
 そののち実兄のルーキー新一さんの劇団に加入したけれど、不祥事で解散してしまい、行き場を失う。その時に知り合うたのがレツゴーじゅんさんやったそうです。
 タイヘイトリオ門下に入り、吉本新喜劇をやめた渡じゅんさん、森一修さんと第一期レツゴー三匹を結成してからのことはレツゴーじゅんさんの訃報 レツゴー長作さんの訃報 の時に書いたとおり。それにつけ加えることはない。
 70年代漫才ブーム(今風にいうと第三世代というところか)の人気者のひと組やったし、独自のカラーを貫いた貴重な漫才やったなあ。ところで新聞などでは「お笑いトリオ『レツゴー三匹』」などと表記してあるのを見かけたけれど、正児さんたちの全盛時には「お笑いトリオ」やの「お笑いコンビ」てな言い方はなかった。あくまで「漫才コンビ」「漫才トリオ」やった。書いている記者も、若い世代なんやろうなあ。「お笑い芸人」やなく「漫才師」。晩年はトリオ解散で漫談をしてはったというけれど、レツゴー三匹はあくまで「漫才」やったと、書いておきたい。
 謹んで哀悼の意を表します。

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