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 [読書全般]

 今日は完全休養日。深夜アニメは新番組と最終話とが入り混じり、番組改編期を感じさせた。アニメやら「仮面ライダーリバイス」「ドンブラザーズ」などを見てから少しばかりパソコンに向かい、昼食。食後すぐに午睡。夕刻までたっぷり寝る。
 起きてすぐに録画しておいたデーゲームの中継を見る。今日の中継はサンテレビ。試合開始から終了、ヒーローインタビューまでちゃんとリアルタイム感覚で見られるのはありがたいことです。試合は肘の手術から復帰した才木投手の勝利、大山選手のプロ通算100号ホームラン、近本選手の29試合連続ヒットと気持ちよく見られた。
 夕食後は社説のダウンロードや読書など。ゆっくり休めたけれど、台風の影響で雨降りということもあり、蒸し暑く、体は重い。明日の仕事は、まあなんとかなると思うけれど。
 横溝正史「首」(角川文庫)読了。岡山の山奥の村で2年連続で生首が岩の上に据えられる殺人事件が発生、一見無関係と思われるる二つの事件を金田一耕助が解決する表題作のほか、男色家が死体のデスマスクを愛でているところを発見される「生ける死仮面」、花園でポーズを作ったままの裸体で死んでいるモデルの殺人事件「花園の悪魔」、身元不明の白骨化に蝋でその姿を復元する医師の殺人事件を描く「蝋美人」の4編を収録。作者は短編が不得意やったという評があるけれど、そんなことはない。いずれも猟奇的な事件を合理的に解決するもので、推理の切れ味もなかなかのもの。ただ、やはり猟奇のための猟奇になってしまいがちなのは、これらが書かれた時期に作者が求められていたのがそういう作品やったということなんやろう。これが長編やと書きこみも綿密で読みごたえもあるんやけれど、短編となると解決を急がねばならんということもあって書き飛ばしたという感じを与えてしまうことは確か。ただ、これらを長編化したとしても果たして「八つ墓村」などのような傑作になるかどうかというとそうとも限らんやろう。アイデアとしてはやはり短編向きなものばかりやからね。表題作の「首」がミステリとしては一番趣向を凝らしていて面白く読めた。傑作ばかりとは言われんけれど、読みでのある短編集です。

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