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ナチスに学べ? [時事ネタ]

 政治家というのは、失言をしたとなったらすぐに撤回して「なかったこと」にせんと政治生命そのものを断たれる危険性をはらんでいるのであります。「改憲はナチスに学べ」はこれはもうどうにも弁解の余地のない失言で、いくら「私は日本をナチスのような国にしたい」などという意図がなかったとしても、そう解釈されても仕方ない。だから太郎副総裁は今必死になって撤回しております。
 ここで「私はそんなつもりでいったわけじゃないのに、マスコミの報道の仕方が悪いんだ」とは、大ベテランの太郎副総裁は口が裂けても言わん。そんなことをいうと、しんぞう総理ほか政府与党の人たちすべてに迷惑がかかってくるということを十分理解しているからね。短期間とはいえ一国の総理までつとめた人物やもんな。
 これは許す許さんの問題ではなく、身の処し方の問題なんですね。「私は悪くない。報道の仕方が悪い」と失言について意地を張りとおしたお方がおりましたが、この方が率いる政党の候補は選挙の時に「あなたもたまったら風俗をご利用なさいますか」などといわれて困ったそうであります。
 かくのごとく、失言に対する手当は難しい。
 ワイマール憲法下からナチス政権が誕生したということには間違いがないんやから、そうならんように、ともっていきたかったんでしょうけどねえ、太郎さん。政治家というのはほんまに言葉に気をつけんとえらいことになる。
 むろんものかきでも教員でも、一言が致命傷になる場合はあるわけで、これをもって他山の石とせねばなるまい。

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