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沢田石アナの奮闘 [大相撲]

 大相撲小言場所「春場所をふりかえって~白鵬逃げ切り、稀勢の里優勝ならず~」 を更新しました。

 タイガースの連勝を聞き届けて(テレビ中継は8回まで、続きはラジオで聞いたのです)、そのあと録画した相撲を見る。2敗同士の大関、稀勢の里と豪栄道の一番は稀勢の里ががっちりとした相撲で勝つ。これで日馬富士が白鵬に勝ったら優勝決定戦になるぞー、その方がおもろいぞー。大阪府立体育会館の観客も同じように思うてたんやろうねえ。
 で、白鵬は立ち合いの変化で日馬富士をすかしてあっけなく優勝が決まった。
 ガチンコやから、こういう相撲になる。興行としての面白さよりも勝利を優先させたら、こうなる。観客は「こんなスカ屁みたいな相撲を見に来たんと違うわい、金返せ」となる。大阪の観客は、相撲に限らず出したら出したで元が取れるかどうかという物差しがある。見ごたえのあるものには惜しみなく拍手。どんだけ盛り上がるねんというほど。その逆をやられると「金返せ」となる。
 優勝力士インタビューの担当は若手の沢田石アナウンサー。白鵬に対して「変わって勝って嬉しいか」と罵声が飛ぶ。テレビで見てても聞きこえてくるくらいやから、狭い体育館やったらはっきり響いたやろう。白鵬は絶句してしもうた。ここで老練な吉田アナウンサーあたりやったらいなしつつもうまく口を開かせたやろうけれど、沢田石さん、ようがんばったけれど力足らず。必死にフォローしても、白鵬は涙ぐんで声も出ず。ついに「千秋楽、ああいう変化で勝つと思わなかったので、本当に申し訳ない」と謝罪した。
 沢田石さん、なんとか用意してきた質問を投げかけたけれど、白鵬はもうこれ以上離せないと判断したのか、自分でさっさとまとめてしまう。それでもがんばって質問を続ける沢田石さん。白鵬はもう無視するように表彰の土俵に上がっていった。
 ようがんばったよ、沢田石さん、あんたは悪うない。これはベテランのアナウンサーでも難しい場面やったと思うよ。次に優勝インタビューがまわってきた時には、もっとええムードの優勝やったらええね。

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