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上方落語の現在 [演芸]

 今日は先週の土曜出勤の振り替えで休日。この11ヶ月の緊張の日々から半ば解放された感があるので(授業が終わった、成績もつけ終えた等)、気がゆるんでいるのか微妙に体調がよろしくない(風邪をひきやすい、下腹の調子が悪い等)。よって、本日は完全休養。
 昨日していた落語の話をつらつらと思い返す。
 三代目春團治師が亡くならはって、上方落語は今転換期に入っているんやないか、という話。この人の落語ならいつでも聞いていたいという、芯になる存在がほしい、ということですね。ええ落語家さんはいてはる。桂ざこば、桂南光、桂春之輔……。ただ、例えば「六代目の『らくだ』」「米朝の『たちぎれ線香』『百年目』」「三代目の『いかけや』『野崎詣』」「五代目文枝の『天王寺詣』」「枝雀の『代書』」というようにこの人ならこの演目、この演目ならこの人、という決め手に欠けるように思うのです。
 これはどういうことか。これは六代文枝師が創作派やから、ということもあるかもしれん。それでも「これだけは常にかける名作」をもってへん。「ゴルフ夜明け前」を常にメインにもってくるくらいでよいと思うんやけれど。数多く創作しているのは素晴らしいことやとは思うけれど、特に傑作と思うものはもっともっと磨きあげたらええんやないかと思うのですね。
 偉そうなことを書いてしもうたけれど、私自身、生の落語を聞きに行くことがほんまに少なくなったのは、この人の落語はとにかく今聞きたいという気にさせる人がいてへんからなんかなあと愚考する次第。テレビで放送されるものはすべておさえてはいるんやけれどね。ほたら今度は繁昌亭に行こうかな、というところまでいかんのです、残念ながら。

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