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ぱたぱたの人 [日常生活]

 寒い朝。東京では雪やそうな。大阪は未明に雨がやみ、地べたは濡れていたけれど、まだ凍るほどの寒気やなく、早朝の出勤にも差し支えなし。
 そやけど、体が冷えたせいかだるい。出勤時の電車内で目をつむってぼーっとしようと思うていたら、向かい側の席にちょっと困った人が座った。
 実は時々乗り合わせる人なんやけれど、障碍があるのか、手に持った定期券入れを小刻みにもう片方の掌にぱたぱたぱたと打ち合わせ続けるのです。
 ぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた。
 この人と乗り合わせると、この音が実にいらいらさせるのですね。ただ、もし注意してパニックでも起こされたりしたらよけい面倒になるので、誰もがスルーしている。そのかわり、その人のまわりには誰も座らん。私の場合、座った駅から2駅ほど後にこの人が乗るので、避けがたいのです。しんどいから座っていたい。そやけどこの音で落ち着かん。
 しかも、日によって乗ってこない日もあるのですね。
 目をつむってぼーっとしてたら、このぱたぱたぱたばかりが気になってしまう。しかたないんで、読みかけの朝井まかて「和蘭陀西鶴」(講談社文庫)を開く。とにかく読書に没頭していたら、少しは気がまぎれる。
 この人が降りる駅は私の降りる駅の2つ手前。降りた後にぼーっとしようとしても、時間が短すぎて休めない。
 あきらめな仕方ないな。というわけで、職場についた段階でもう疲れた状態やったのでした。いやはや。

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