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本屋大賞に「天地明察」 [読書全般]

 2010年の本屋大賞は冲方丁さんの「天地明察」に決定した そうです。おめでとうございます。吉川英治新人賞に次ぐ受賞ですね。
 おめでたいのはおめでたいんやけれど、本屋大賞としてはどうよという気もしないでもない。世の中にはあまり知られてないけれども本屋さんの店員たちが「こんな面白い本があるんだよ」とお勧めする本に賞を与えて注目してもらうという趣旨のものやなかったか。
 とはいえここ数年は他の権威ある賞を受賞したりすでに話題になっているものが大賞に選ばれるケースが多く、発足後数年で知名度の上がった「本屋大賞」そのものに権威づけがなされてきているようにも思う。
 勘違いする人がいてると困るので書いておくけど、私は「天地明察」が本屋大賞にふさわしくないと言いたいんやないですよ。この受賞は意義のあるものやと思うし、なによりも暦作りという地味なテーマの時代小説がそれだけ高く評価されたことは喜ばしいことやと思うている。
 それでも、他で賞を取った作品をわざわざ選出することに意義があるかどうか、初心に立ち返って「隠れた名作にスポットをあてる」というところを大切にしてほしいなあと思うんですわ。

維新政党 [日常生活]

 愛すれどTigers「金本1492試合で連続試合フルイニング出場に終止符」 を更新しました。

 ちゃんと「大阪維新の会」という政治団体名をもちながら「橋下新党」としか報道してもらえないというのはなんか政党としては寂しくないかい。しかし党首が府知事というのは珍しい政党ではあるなあ。
 府会議員選挙で「大阪維新の会の候補者です!」と声をあげてもわからん有権者もいてるかもしれんなあ。会派名も「橋下新党」としたらものすごく人気があがるかもしれんけれど。
 有権者の関心が知事の政策であるならば「大阪維新の会」への支持も高くなるかもしれんけれど、知事そのものの個人的な人でしかなかった場合、知事の期待にこたえられない可能性もある。そういう意味では府会選挙には注目したいですね。
 投票率が低かったら組織票のある既存政党に有利になるやろうしなあ。

金本のいない風景 [プロ野球]

 今日、たちよみの会にやってきたY氏から「金本先発から落ちたで」と教えられて仰天。
 帰宅してから録画していた中継を全部見た。
 レフトに金本がいるのは「風景」やったんやなあと感じた。
 いずれ来る日やったから衝撃はないけど、大英断でしたな。

4月中旬の気温ではない [日常生活]

 寒かった。
 午後、生徒引率で新大阪駅まで行ったんやけれど、途中電光掲示で気温が表示されている建物があって、何気なくそれを見てしもうた。
 見なんだらよかった。
 10C゜!
 午後2時半ごろですわ。一番気温の上がる時刻ですわ。
 10C゜!!
 雨のせいで日照が足らんということもあるんやろうけれど。
 妻はそろそろ毛布をしまいかけてたんやけれど、そのままにしておくことにした。4月中旬でっせ。
 なーにが地球温暖化じゃーい。
 明日はもっと気温はあがるらしい。夜に「日本芸能再発見の会」があって出かけんならんので、その時分にはちょっとは温くなっててほしいものですね。
 てなわけで、明日の日記はお休みします。

 4月18日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

岡部まりの立候補 [時事ネタ]

 タレント候補に投票する人の心情というものを考えてみる。考えてみんと、肌ではわからんのでありますね。
 テレビで見ている人に親しみをもつということは、まああるやろう。そして、テレビに映っている人の人柄に好感をもつこともあるやろう。テレビに出ている人は、そういう感情をもたれるように日々精進してはるんやから。
 問題は、テレビでよく見ている人=自分がよく知っている人と誤解するところと、政策や提言なんかよりも「よく知っている(と自分が思いこんでいる)人」に投票して安心する心理、でしょうね。
 われらが府知事が「マニュフェスト」として選挙公報に書いていたことを覚えている「知事を支持する」と現在も世論調査にこたえる人たちはどれだけいるのか、調査してくれんかなと思う。彼は「煉瓦と街灯の町並みをつくります」とか「駅前にひとつずつ保育所を作ります」とか書いていたんですな。私は橋下という弁護士タレントのことを何も知らなんだから「こんな非現実的なことを約束するような人には府を任せられん」と思うたので、他の候補者に投票した。
 知事が当選した直後にテレビで街頭インタビューをしているところをテレビで見た。「大阪人は有名人好きやもーん」とあまりものを考えているように見えん若い女性たちが声をそろえて言うたのが、いまだに鮮明に思い出される。
 つまり、選挙は人気投票でしかないんやな。そういう人たちにとっては。
 なんでそんな風に選挙をとらえるんか私には理解でけん。そやけどそういう人たちが一定数いるから、タレント候補擁立ということはいつまでも繰り返されているんやろう。
 というわけで、岡部まりさんには当選してほしくない。「探偵!ナイトスクープ」の秘書役の岡部さんには好感を持てるけど、参議院議員候補としての岡部さんにはなんの魅力も感じませんから。

 4月18日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

バーベキュー場 [季節ネタ]

 来週はクラス遠足。行先は今朝の時点で未決定。
 生徒たちの多数決で「バーベキュー、海」という条件は決まっている。それに当てはまるところに次々と電話をかけた。
 場所が限られるんですよねえ。しかも1週間前と期日が近い。
 あちこちかけてなんとか大阪南部の海浜緑地公園でバーベキュー炉があいていた。
 いやー、まさかこの時期にあいているとは! 信じられんなあ。
 やれやれ。私が手伝うのはここまで。あとは生徒に企画を立てさせて足りないところは私たち担任が助言するだけ。
 とはいえ、この時期だけにどこも予約でけん可能性もあったから、とにかく行先を確定できてやれやれ。
 ほっとしたら、帰宅した時にはちょっと疲れが出た。野球中継を見たら緊迫した気の抜けん試合展開で、また疲れた。タイガースが勝ったからスカッとはしたけどね。例年そうやけど、ゴールデンウィークまでは気が抜けませんなあ。

 4月18日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

勝敗を分けるもの [プロ野球]

 いまだ興奮冷めやらぬのであります。
 タイガースとジャイアンツの中継を見ていたのであります。
 衛星放送のおかげで試合開始から試合終了まで見られるのであります。
 おかげでいきなり小笠原のホームランで先制されたところやら亀井のホームランで中押しされたところやら、満塁から押し出しで6点目を取られたところまできっちりと見せられてしもうたんであります。
 あ、来るぞ、と思うたのは、絶好調の小笠原を原監督が引っ込めたときやったのです。タイガースは反撃してこないと踏んで、休める意味で中軸選手を早々と交代させたのです。タイガースをなめたのです。
 勝負は下駄をはくまでわからんといいますね。原監督は下駄をはく前に鼻緒を切ったのであります。
 ここで潮目が変わった!
 勝てる、とは思わんまでも、こんなふざけた選手起用をするチームに負けたらあかんぞと思うたのであります。
 テレビで見てる私がそう思うたんやから、現場でプレーしてる選手たちが思わんわけがないでしょう。5回まで手も足も出なんだ藤井から2本のホームランで3点差にし、あわてて交代させた久保からもブラゼルが一発かまして1点差にしたのであります。
 前半はいい当たりがことごとく野手の正面をついていたのが、間を抜けるようになった。
 勝負には「流れ」がある。原監督は主軸を試合から外すことによって、「流れ」をせき止めたんであります。
 どんなに打てなくても金本が試合に出続けているのには意味がある。
 チームの支柱はそう簡単に代えてええもんやないのです。
 ジャイアンツは唯一「流れ」を自分のものにしている松本の力で1点を加えたけれど、これとてすきっとした点の取り方やなかった。松本以外はまともに野球をしていない。ここに小笠原が試合当初と同様にでんと3番に座っていたら、「流れ」はこちらに来なかったでありましょう。
 真弓監督はリードされていても勝ちパターンのリリーフ投手をつぎこんだ。「流れ」をあちらにやらないように、であります。
 原監督は豊田という絶対的な信頼を勝ち得てない投手をマウンドに送った。ここは最初から勝ちパターンの金刃、越智を前倒しで投入してタイガースの選手にあきらめさせなあかんかったのであります。
 豊田が出てきた時、「やった」とタイガースナインは感じたんやないでしょうか。
 そしてタイガースは桜井のホームランで逆転したのであります。
 真弓監督はランナーが1人出ただけでも前倒しで球児をマウンドに送った。
 勝つんや、ということを選手たちに意識づけさせたんですな。
 勝負は、手を抜いたほうが負け。小笠原を引っ込めたことが、この試合のジャイアンツの敗因やというように思うのですね。
 それにしても6点取られたのをあっという間に1点差とし、また2点差に離されたら4点取ってひっくり返すなんて、こんな試合そうそう見られまへんで。
 てなわけで、今もまだ興奮してるのであります。

30年後への責任 [日常生活]

 愛すれどTigers「城島満塁弾、金本ビデオ判定弾!」 を更新しました。

 テレビのニュースで関西3空港の懇談会の様子を見たんやけれど、兵庫県知事とわれらが府知事の言いあいはなんというか恥ずかしかった。一般公開の懇談会はこれまで事務方が苦労してまとめた結果を知事ら代表者が承知したうえで行われるものやというのに、大きな声で自分の主張を声高に叫んで出席者を困らせている。われらが府知事を支持する関西財界トップまでが「それは言わぬが花ですよ」と忠告する始末。一般視聴者に自分の存在をアピールしたいのはわかるけれど、一定の手順を踏んで行われるものまでぶち壊すのはみっともなく感じるなあ。それに快哉を叫ぶ人たちがいるから高い支持率を維持しているのかもしれんけれど、自分の考えがなんでも通るということはどんな立場の人間でもあり得ないことなんであって、少しでも自分の意見が反映されるために落としどころを用意するのは役人でも民間企業の商取引でも常識なんやないかと思う。
 30年後を見越して抜本的な解決をはかるべきという言葉にはもっともなことやと思える部分もあるけれど、それが失敗した場合、30年後にわれらが府知事はちゃんと責任をとることができるんかなあ。その時にどう責任をとれるかをちゃんと示した上で自分の主張を通そうとするなら納得できるけれど、ただただ自分の主張は正しいというだけでは周囲を説得でけんと思うんやけどね。

井上ひさしの死 [追悼]

 作家、井上ひさしさんの訃報 に接する。享年75。死因は肺癌。
 「ひょっこりひょうたん島」「ネコジャラ市の11人」といった人形劇が私のファースト・コンタクトやったと思う。「井上ひさし・山元護久」という名前をオープニング・タイトルで見つけた時、「このお話は面白そう」と子どもながら思うたもので、その期待はまず裏切られなんだ。あのころ、このコンビは子ども向きのアニメの作詞も多く手がけてはったから、よけい目についたんかな。
 小説で初めて読んだのは「ブンとフン」やったと思う。「親に見られてはいけないからここは糊で貼りつけてしまいましょう」とページの端に糊代をわざわざつけたりという遊び心が大好きな本やったなあ。「モッキンポット師」シリーズも何度も読み返した。ユーモア、ギャグというものを活字で示すのはものすごく難しいことやと思うけれど、なんと巧みに表現したことか。筒井康隆、小林信彦、そして井上ひさし。活字における「笑い」を開拓していった先駆者というても言い過ぎにはならんやろう。
 コメ問題などにも一過言ある方やった。さらに、言葉に対する真摯な姿勢も忘れられん。「週刊朝日」に連載されていた「日本語相談」の秀逸な回答は、私にとっては文章というものに対する指針のひとつになっていた。
 偉大な存在やけれど、尊大ぶらないところがすばらしかったと思う。また得難く代わりのいない書き手が1人いなくなった。
 謹んで哀悼の意を表します。

風邪ぶりかえし [日常生活]

 新年度が始まり体制が変わり新しいクラスの担任になりまだ集団としての体をなしていないクラスでさっそくクラス遠足の企画を生徒に立てさせたりだいたい半数以上顔と名前が一致しない生徒たちの顔を覚えんならんし脳内フル回転。それでもストレス発散と甲子園のライトスタンドで絶叫したが寒風吹きすさぶ中試合内容も寒い限りでがっくりきながらとぼとぼ西宮市甲子園から大阪市内まで帰りパソコン立ち上げ日記を書いて風呂に入って寝て起きて午前中延々テレビを見て午後からテレビの野球中継の始まるまでラジオで試合を楽しもうと思うたとたんに安心して爆睡。試合はHDDレコーダに録画したのを見て嗚呼昨日こんな試合をしてくれたらよかったのにだいたいデーゲームで気温も高かったから甲子園の観客みんな暖かそうでうらやましいぞ。
 というわけで、疲れと寒風のせいで風邪がぶりかえしたらしくこんな日記しか書けませんでした。毎日こんなやと読者がへるので明日は楽しい日記をかけたらええのにな。