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山中峯太郎のホームズ全集 [読書全般]

 明日から前期末考査。私は時間割の関係で授業がなかったので奨学金業務や会議資料の作成など事務作業を粛々と進める。
 定時で退出し、駅までバスに乗ったまでは順調やったけれど、なんと阪急京都線で人身事故があり、そのあおりを食らい電車の運行が停止になってしもうていた。バスに乗り換えて北大阪急行で梅田に出るという手もなくはなかったけれど、交通費をよけいに出すのもしゃくにさわり、改札前で読書をしながら運行再開を待つ。おかげで読みかけの本を読み切ることができた。
 山中峯太郎翻案の「名探偵ホームズ全集」が復刊され、もともと子ども向き全20巻のシリーズを3巻におさめるという荒技で、それでも小学生の頃に楽しく読んだ峯太郎版ホームズをすべて読めるという誘惑を断ちがたく、辞書のように分厚くでかいハードカバーを毎日カバンに入れて一気に読み切ってしもうたのです。
 いやーおもしろかった。懐かしかったのもあるけれど、詳細な注釈に寄り、山中峯太郎がいかに「正典」の矛盾を修正していたかもよくわかったし、一気に読むことで、全集として各作品やシリーズ全体の整合性をとっていたこともよくわかった。なにより文章のリズムが良い。ホームズもワトソンもえらく伝法な口調でしゃべっていたんやなあ。峯太郎版のホームズは大食いで快活。ワトソンは9杯くらいたて続けにコーヒーを飲むカフェイン中毒者。それがまた楽しい。子どもにもよくわかるようにホームズとワトソンが「探偵問答」をしたりして謎を解き明かす構成はようできている。
 というわけで、待たされる苦痛はそれほどでもなかったんやけれど、通常よりも30分以上遅れて運行再開した電車に乗り、予定よりも遅めに帰宅。それから相撲と野球の中継を録画と追っかけ再生で見たりしてたら、平常よりもかなり遅くにパソコンに向かうことになってしもうた。
 明日は前期の成績つけなどに励むとしよう。おお、バカでかい本を毎日持ち歩くことはもうなくなるのか。それはそれで荷が軽くてすんでよいのだけれど。

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