SSブログ

ぼんくら [読書全般]

 今朝は比較的録画した番組が少なめで、昼前に耳鼻科に行くことができた。点鼻薬を処方してもらう。副鼻腔炎はかなりましになっている模様。帰宅後、昼食。しばらく読書などをしてから午睡。夕刻起きて、今度は内科に行く。血圧の薬を処方してもらう。睡眠時無呼吸症候群はもともとここで治療を始めたんやけれど、鼻ポンプの治療は難しそうなので、一度耳鼻科に相談した方がええかもしれん。内科はとりあえずかかりつけ医として血圧と心音のチェックを定期的にしてもらってつないでおいた方がええと思う。
 帰宅後、DAZNの見逃し配信でデーゲームの中継を見る。タイガースはサトテルのタイムリーで先制したけれど逆転負け。タイガースを「戦力外」となった山本に3安打、貴重な追加点のタイムリーを打たれたりした。昨シーズン一度も一軍に上げずに戦力外とした岡田監督は、山本の活躍をどう見てたやろう。ちっとも戦力になってへん四番打者を今後どう扱うんやろう。むろん、大山がここから大活躍してくれたらええだけの話やけれど。主力に故障者が出た時の代替戦力として、やっぱり山本は置いておくべきやったと思うなあ。今さら遅い話やけれど。
 夕食後は読書。昼間はとにかく夏日となりちょっと動くだけで汗をかき、夜との寒暖差が激しく、くしゃみが出て困る。
 宮部みゆき「ぼんくら 上・下」(講談社文庫)読了。深川の鉄瓶長屋で、奇妙な事件が続いて起こり、その度に住人が去っていく。あまり捕物に熱心ではない同心の井筒平四郎は、それぞれ関連のなさそうな事件のどこかにつながるものを感じる。老練な差配人の失踪と、若く未熟な差配人への交代など、首をかしげることばかり。小者の小平次、妻の甥で、物を計ることの好きな弓之介、御馴染茂七親分の手下である政五郎、政五郎の紹介した記憶力抜群の子どものおでこなど、多くの者たちの力を借りながら、鉄瓶長屋の謎を解き明かしていく……という話。キャラクター造形の魅力といい、ばらばらな事件を一つに寄り合わせていく本格ミステリの手法といい、宮部時代小説の魅力がつまった作品。死国井筒の旦那は「ぼんくら」であるかもしれないけれど、その度量は並々ならぬものがある。すっぱりと事件を解決すればそれでよし、という探偵ではないんやね。そこが魅力になっている。美少年で秀才の弓之介が垣間見せる子どもらしさや、弓之介と不思議と気の合うおでこのコンビネーションも楽しい。この後もシリーズは続くので、次の話も楽しみにしたい。とにかく面白いから、ぜひ読んでみてと未読の方にはお薦めします。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ: