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神の守り人 [読書全般]

 今日はお山の学校は3年生の期末試験最終日。いよいよ本格的に成績算出をせねばならん。なにしろ学年の生徒全員を受け持ってるもんやから、エクセルに数字を打ちこむにしても、いろいろと微調整しながら計算式を入れていかんならん。週末まで、肩が凝りそうな毎日になるなあ。
 通勤の車中で、上橋菜穂子「神の守り人 下巻」(新潮文庫)を読了。昨年放送されたドラマの録画をつい最近見たばかりなんで、映像のイメージに引きずられそうになる。ドラマはかなり原作の雰囲気を忠実に再現しているからね。そやけど、原作を読むと文章で表現されているイメージと映像作品とのイメージのずれみたいなものは明らかにあるね。ドラマでは演出で強調されていた部分が、原作では割とあっさりすませられていたり、とかね。特にこの「神の守り人」はテレビドラマでは別の巻の話と並行して物語を進行させている分、物語の展開のリズムがかなり違う。
 それにしても上橋さんの想像する神や精霊は子どもにとりつくのが好きなんやなあ。もちろん、それには意味も理由もあるわけやけれど。そして、過去にそれらの現象が起きた時のことが歪んだ伝説として伝えられていて、それに基づいて大人たちが子どもといえども容赦なく殺そうとするという、かなりえげつない話になる。文化人類学者として、世界各国の文化を比較検討してきた作者の透徹した視線を感じるのですね。
 夜は、ベランダから皆既月食を見てみる。少し時間がずれたんで、だんだんもとの月に戻っていくところしか見られなんだ。雲がうっすらとかかっていたので、月食やら雲間の月やらわかりにくい部分もあったけれど、数時間前はくっきりと明るく見えていた月が、鈍く赤みがかった色になっているのはよう見えた。陰になっているので、太陽光の色が変化して見えている、ということでええんかな。SFファンのくせにええかげんですなあ。

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