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天満明星池 [読書全般]

 朝から平熱。今日から授業再開なので出勤。薬で発熱を抑えてたりしているのと、発熱した1日だけ休んで翌日仕事に行ったので体に少々無理をさせているのか、行きの車中むやみに眠い。
 なんとか明日の講演会の準備と会議だけは……と無理しているのをわかった上で今日もスローペースでお仕事。昼休みに仮眠したせいか帰宅時はかなり楽になっていた。
 今日は2回雨で流したバファローズ戦の中継をネットで見る。さすがに地上波もBSもテレビ中継がない。タイガース専門の動画サイト「虎テレ」では「お試し日」と銘打って無料で生中継が見られるようにしてくれました。ありがたいこっちゃ。引き分けたけれど、これで交流戦はなんとか終了。今日中止やったらオールスター戦前後に1試合予備日を作る予定やったそうな。よかったよかった。
 加瀬政広「なにわ人情謎解き帖 天満明星池」(双葉文庫)読了。幕末の大阪を舞台に、町奉行所の同心と盲目の若い梓巫女(霊媒をするのです)のコンビが心中事件や幽霊騒動、オランダ語通詞失踪事件、犬憑き事件、遺体焼失騒動などを次々と解決していく。本書が作者の第一単行本という新人やけれど、経歴はなんとアニメーター。しかも「忍たま乱太郎」の作画監督をつとめたりもしている人なのですね。小説推理新人賞で入選したということからわかるとおり、内容は本格推理。決して偶然に頼ったり権力にものを言わせて吐かせたり、なんてことはしないのです。そこらあたりが好感が持てる。ちょっとばかり無粋な同心鳳大吾と、盲目ながら明るい少女お駒のコンビネーションもいい感じ。江戸時代の大阪の情緒も古典落語さながら、と思うていたら、縄田一男さんの解説で「桂米朝さんの噺が好きです」という新人賞受賞時のコメントを引いている。道理で読んでて心地よいはずです。次巻もすでに文庫で発売されているので、引き続き読んでいこう。上方落語の人情がお好きな方も、本格推理のお好きな方もどちらさまにもお薦めします。

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