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世界推理短編傑作集 [読書全般]

 今日は一日の大半を親睦会の会計の仕事で費やす。来週末にある歓送迎会にかかる当面必要な費用を銀行に行っておろしてくるだけ、と思うていたら、通帳の名義変更やらなんやらで職場と銀行を3往復する羽目になったり、銀行から仕事部屋に戻ると支出伺やら収入伺やら書類を何枚も作成せんならんかったり。しかも心肺蘇生法講習に参加するために仕事を中断したら、勤務時間いっぱいまでかかり、中断したままお仕事終わり。明日も続きをせんならん。これもまあ仕事のうちではあるけれど、奨学金の事務作業といい、私の仕事はなんなんやようわからんようになってきてますなあ。
 江戸川乱歩・編「世界推理短編傑作集 5」(創元推理文庫)読了。かつての「世界短編傑作集」のリニューアル版がついに完結。新たに翻訳し直されたものや、以前のシリーズに収録されてなんだものを追加したりして、私のようなミステリを系統立てて読んでなかった者や、これから本格的にミステリを読んでいこうという人に格好の入門書となっている。完結編となる本巻にはアイリッシュやカーター・ディクスンなどの作品が収録されていて、謎解きや奇妙な味のものに加えてスリルとサスペンスを追求したものが多く入っているのが特徴。第1巻のポーから本巻の最後のクックまで、西洋ミステリがどのような変遷をたどっていったかがようわかる。しかも乱歩先生が1960年ごろまでに発行された海外の各種アンソロジーを読み比べて、日本の読者向けに精選したものばかり。当時の出版事情で旧版では本命と差し替えられていたものを、乱歩先生の本来選んでいたものに差し替え直すなど、新版としての独自性を出している。というわけで、私はこのシリーズを読んで、古典ミステリをいろいろと読んでみたくなったのですね。もっとも、読みたくても絶版・品切れのものも多数あるのでそれは残念ではあるけれど。できたら前巻通しで読んでもらいたい。そうしたらミステリというジャンルの変遷をわずか5冊で実感できる。SFにもこういう感じのアンソロジーがあればいいのにね。

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