白衣

　理科の先生が着てはる白衣を私も常用したいとかねがね思うていた。普通の服で教壇に立つと、チョークの粉で汚れるのが目立つのね。まあそれだけではなく、子どものころから手塚治虫先生の描く博士たちの白衣にあこがれていたわけですよ。
　そやけど、府教委から白衣を貸与されるのは理科の先生か実習助手の先生など限られているわけですね。むろん社会科の教師には貸与なんかしてもらえん。
　養護学校（現在は特別支援学校と呼び名が変わっているけれど）に勤務していたころは、ジャージを貸与されていた。それはそれで悪くないし、むしろ必要なんやけれど。
　で、そんな話を図書室担当の実習助手の先生と話していたら、「私のでよかったら着てくれていいよ」というて貸してくれはった。昨日、その白衣を初めて着て仕事をする。
　暖かい。私は寒い時はジャンパーを羽織ったりしているんやけれど、白衣もなかなか保温効果がある。しかも動きやすい。そうかあ、特に実験をするときでなくても理科の先生が白衣を着ているのは着心地がええからなんやね。
　というわけで、今日も一日白衣を着る。生徒は突如理科の先生みたいなかっこうをした私に驚いていたけれど、見慣れればどうということもなかろう。
　博士でも何でもないけれど、白衣を着た姿を鏡で見たら、なんか嬉しくなってしまいました。このままずっとお借りすることにしよう。

　２月１７日（日）は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。