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高校生とモノクロ映像 [映画]

 高校生相手に授業で古い映像を見せたりすると、一様に拒否反応を示すことがある。
 モノクロの映像に対してですわ。
 感想を書かせたのを読んでいると、「白黒の画面が見にくかった」ということを書く生徒がけっこういてる。「白黒だと古く感じる」というのもある。まあほんまに古いんやけどね。
 よう考えたら、今の高校生たちが物心ついた時には、アニメもすでにデジタルペイントの時代に入っているのであった。実写では、同じカラーでもフィルム撮りの陰影のほどよくぼやけたものではなく、輪郭がくっきりと写るデジタルビデオで撮られたものを見て育ってるんでありますね。
 モノクロの映画には、カラーにはない美しさがある、なんてことを感じてもらえんものかなあと思うんやけれど。たぶん映画が好きな生徒やったら抵抗なく見ているんやろう。ただ、私の授業を選択している生徒たちには特にそういうマニアックな映画好きみたいな者はいてへんみたいでね。
 これが一般的な高校生の反応やとしたら、ちょっと寂しいものがあるなあ。名画鑑賞会というような行事を月に一度作り、「ローマの休日」やとか「七人の侍」なんて映画を見せるとか、そういうことをしてみたいなあ。まず無理とはわかってるけどね。

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