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社会科のない入試 [教育]

 今日は大阪府立高校の前期入試。日程や形式が今年から変更になり、社会科と理科の試験がなくなった(後期入試ではなぜか存続)。英数国の三科目と小論文だけ。私の専門教科の試験がなくなったわけやから、ある意味では楽になったとはいえるけれど、来年度の新入生たちが中学校でどれだけ社会科の内容を理解しているのかということの現時点での目安がなくなり、年度当初に行う実力テストの結果が出るまで待たんならんことになった。
 私の勤務校では1年生には学校設定科目の「基礎社会」というのを今年から実施しているんやけれど、教科書はなく、独自の教材で「社会科アレルギーをなくす」「社会科の基本的な考え方を身につけさせる」というような目標を立てて授業を作ってきた。今年の1年生は入試でどれだけの力があるかわかっていたので、入学前に出す課題も作りやすかったけれど、今年はそういうわけにはいかん。
 一応私が「基礎社会」のチーフとして1年間差配してきたわけやけれど、今度作る課題までやらねばならんのやろうなあ。としたら、実力テストの予習みたいなことをさせるべきやないかと悩んでおります。
 社会科と理科の試験を廃止する必然性が私には感じられんのやけれど、今の大阪市長が府知事になってから、こういう根拠がよくわからん「改革」で現場がばたばたするのはよくあること。「維新」とか「改革」というのは、変える必要のないものでもとにかく変えたら有権者にアピールできてええという意味やったんかいなあ。

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