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ブラッド・“アニマル”・レスリーの死 [追悼]

 なんですなあ、連休と連休の間の3日間というのは、気分的にもなかなか乗りにくいうえに、朝から雨で体も重い。いくら若いというても、生徒たちも朝からなんだかきつそうであります。それでもさ、会津士魂やないけど「ならぬものはならぬ」。手抜きをするわけにはいかんのです。職員室に戻ったら戻ったで事務仕事の催促。こちらも一応役付きの仕事ですので、やらねば「ならぬものはならぬ」。ああしんど。
 夕刊で、元阪急ブレーブス投手、アニマルさんの訃報に接する。死因は腎不全。享年54。アニマルは登録名で、本名はブラッド・レスリー。
 若いなあ。早すぎるよ、アニマルさん。
 あれ、いつのお正月やったか、阪急電車に乗ったら中づり広告すべてがブーマー選手とアニマル投手が着物姿でくつろいで座っているポスターで締められていたことがあった。大投手山田久志よりも、世界の盗塁王福本豊よりも、ブーマーとアニマルが阪急ブレーブスの顔やった時があったのよ。
 派手なアクション、叫ぶ、吠える、勝利の握手をしにきた藤田捕手をふっとばす。ユニフォームのズボンの前をあけたまま投げている写真まで週刊ベースボールに載ったりなんかした。
 実は実働年数は2年だけで、記録もたいしたことはない。それでもあのド派手なパフォーマンスは、例えばジャイアンツのクロマティの万歳や、ファイターズのウィンタースの仮装してのチアダンスや、現ベイスターズのラミレスのホームランのあとのポーズよりも強烈な印象を残したなあ。プレーしてる最中にパフォーマンスをするんやもんなあ。今、そんなあほなことをしてくれる選手はいてへんで。
 引退後は「亜仁丸レスリー」の名でタレント活動をしたりしていた。「ミスターベースボール」という映画にも出演していたね。カップヌードルのCMで「HUNGRY? CUP NOODLE!」と原始人たちのコミカルな演技を飾るナレーションをしていたのもアニマルさんやったというので話題にもなった。
 派手なパフォーマンスも実力が伴ってこそ。実力はパフォーマンスほどのものではなかったけれど、当時常にがらがらやった西宮球場に、アニマルさん目当ての子どもたちが見に行ったりしてたことは記憶しておきたい。二度と出てこん異能選手やった。昨今来日する外国人選手はみんなまじめやもんなあ。
 謹んで哀悼の意を表します。

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