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イ・ムジチの「四季」 [音楽]

 仕事部屋でぼっち教諭をしているとちょいと寂しいのでBGMにクラシック名曲集などをかけているというのは以前ここに書いた。
 教材作成をしていて、曲がヴィヴァルディの「四季」より「春」の第一楽章に変わった。
 ふと昔のことを思い出す。あれは中学3年生の時、京都で「手塚治虫展」があって、手塚先生のサイン会のために私は並んでいた。大学生くらいの一団が近くにいて、壁に貼られたポスターを見ている。イ・ムジチ室内管弦楽団の来日公演のポスターやった。
 大学生の一人が「イ・ムジチ来るんか。やっぱり『四季』やるんやなあ。イ・ムジチというたらやっぱり『四季』やからなあ」なんてことを言うている。その頃の私は今ほどクラシックにくわしいわけやなかったけれど、「イ・ムジチの『四季』」くらいの知識はあった。ただ、そういう話をする相手はいてへんかった。
 ああいう会話をいつかしてみたいなあと、なんとなく格好よく見えたものでありました。なにしろ中学3年生といえばまだまだ子どもやからね。今、おっさんである私がそばにいて聞いていたら「わざわざ口にせんでもええようことを言うてるなあ」と思うやろうけれど。
 で、なんか「イ・ムジチの『四季』」が無性にほしくなり、高校に合格した祝いを親戚のお兄さんがくれると言うのでイ・ムジチのLPをリクエストしたのでありました。今思うと恥ずかしいけれど、私にもそういう時代があったんやなあと、思い出した次第。
 あの大学生、今はどうしているのかね。
 ちなみに今日BGMになっていた「四季」はイ・ムジチではなくカラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏であります。別にどうでもええことですけれど。

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