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打ち取った? [プロ野球]

 オープン戦首位のジャイアンツが1点しか取れず、最下位のタイガースが先発野手全員安打の13安打5点で沢村賞投手菅野を打ち崩す。日本テレビの田辺研一郎アナウンサーはよほどのジャイアンツファンと見えて、日テレ通常比1.5倍くらいのひいき放送。
 2回表、2死満塁でタイガース高山選手の打ったセカンドゴロは人工芝特有の高いバウンド。たとえカープの菊池内野手やったとしてもアウトにとれるかセーフになるか微妙な当たりやったのに、ジャイアンツの二塁は2年目で初開幕スタメンの吉川尚内野手。これは微妙な判定になるかなと息を呑んだその瞬間、田辺アナウンサーは自信満々に「打ち取った!」と絶叫。高山選手はヘッドスライディングできっちりセーフ。
 そのあと3回表に大山選手の2点本塁打で4点差をつけると、田辺アナウンサーの意気消沈ぶりたるやなかった。3回裏のジャイアンツの攻撃の時には前の回までのどの打者も必ずヒットを打つかのような実況が鳴りをひそめ、なんかもう淡々と状況を説明。試合終盤にジャイアンツ坂本選手のセカンドゴロを「センターに抜けるか?」とやったけれど、鳥谷選手のほとんど正面。トンネルでも期待していたのかしらん。
 いやあ、ABCはトラ番ですの朝日放送の中邨アナウンサーでもここまで極端なことはありませんぞ。あ、サンテレビの各アナウンサーは実況に関してはNHK並みに正確にきっちりとやってますからね。
 というわけで、田辺アナウンサーよりも時々表に出てくる副音声の亀梨くんのほうがよほど公平にプロ野球情報を伝えてくれていたのでした。
 池波正太郎「梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安 七」(講談社文庫)読了。作者死去のため絶筆となった最後の長編は、前巻に続き仕掛人同士が狙い合う殺伐とした展開。おそらくこの展開ならば以降のシリーズも不毛な殺し合いが続いていたんやないか。「生きていてはためにならない人」を金をもらい殺しを請け負うというコンセプトなしでの「江戸の暗黒街」の抗争というようなシリーズになっていたなんて、想像もしてなんだ。テレビの「必殺」シリーズのようなパターンにならんようにしようとしてたらこうなってもうたんかな。なんか残念であります。

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