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殺人鬼 [読書全般]

 今日は完全休養日。午前中はアニメ漬け。昼食の前後にパソコンで遊び、それから午睡。蓄膿はかなりましになったけれど、痰がからんで咳が止まらん時がまだある。
 夕刻起きてきて、スマホで各紙社説のダウンロード。なんとマリーンズの佐々木朗が槙原(G)以来の完全試合達成。しかも野田(BW)依頼の一試合最多奪三振記録に並ぶという偉業達成とのこと。デーゲーム中継を録画で見たんやけれど、試合が早く終わったんでこの佐々木朗の投球も試合途中までの分のハイライトを見せてくれた。とにかくバファローズの打者たちがくるくると空振り。ヒットはおろが球がバットに当たらんのやもんなあ。マリーンズは高卒のドラフト1位選手たちがプロとして成熟する5~10年後くらいに黄金時代を迎えるんやなかろうか。タイガースも同世代の生きのいい選手がそろっているし、その時分にはマリーンズと毎年のように覇権を争うようになっていると信じたい。
 夕食後、読書。明日は仕事ですね。朝、目を覚ました時にはピシッと切り替えねば。
 横溝正史「殺人鬼」(角川文庫)読了。金田一耕助ものの初期短編を4編収録。表題作は、今ならば「サイコパス」というタイトルにしたくなるような犯人が登場。そういう概念などまだまだない時代にサイコパスを登場させているのはたいしたものです。金田一耕助が初めて事務所を構えた時期が舞台の「黒蘭姫」では盗癖のある女性を登場させていて、これも現代に通じるテーマ。「香水心中」では表と裏のある青年たちを複数登場させる。そして「百日紅の下にて」では戦地から復員したばかりの金田一耕助が、戦雄から聞いた話を手掛かりに真犯人を言い当てるという安楽椅子探偵ぶりを描き、そこから代表的な長編へつないでいく。いずれも戦後すぐの脂の乗った時期に書かれたものらしく、短編ながら読み応えがある上に、現代的なテーマを先取りしている作家としての慧眼を見せつけてくれる。金田一ものの短編集ではベストということになるのかもしれん。もっともまだまだ読んでへんものが多いので断言はでけんのですけれどね。

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