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扉の影の女 [読書全般]

 今日は定休日。午前中は例によってアニメを見たりパソコンに向かうたりして過ごす。
 午睡してたら、スマホから何度もアラート音が鳴り、起こされる。そうやった。今日は大阪は防災訓練ということで午後から一方的にアラートを送ってくる日やった。定休日やし、授業と関係ないから忘れてた。例年やと授業中にアラート音が鳴り、防災に関する指導をしたりするから気をつけていたんやけどね。
 台風の影響か、むやみにだるい。夕刻起きてきたら外は豪雨。しばらくしたらやんだけれど。しばらくこんな感じの天気が続くのかな。
 社説のダウンロードなどをしてから、ナイター中継を見る。地上波ではytvが2時間ほど中継しているけれど、BS1で完全中継があり、そちらを見る。試合は引き分け。とはいえ9回を迎えた時点では2点差で勝ってたんやから、もったいなかったな。
 横溝正史「扉の影の女」(角川文庫)読了。表題作と短編1本を収録。表題作は金田一耕助のところにバーの女給が相談にくるところから始まる。恋敵の死体を発見したけれど、その死体が消えていたという相談。その恋敵の死体は川に捨てられていた。配下として使うている多門修という人物に情報収集をさせたり、金田一を財界の大物と対峙させたりと他の作品とは違う新機軸を打ち出している。警察に全面協力するのではない、金田一の別の顔を描きたかったということか。そのため、殺人事件の真犯人の追及よりも、依頼人とその彼氏の無実を保証するということが主眼目になっていて、真犯人とその殺人の手口に関しては「蛇足」として書き添えているだけ。ミステリとしてはかなり異色な作品ですね。短編「鏡が浦の殺人」はトリックなどに特に目新しいところはないけれど、登場人物が読唇術を使うて殺人計画があることを知り警戒していたなど、興味深いポイントがいくつかあった。いずれも全盛期を過ぎてから書かれたものなんで、いろいろと新しいことに挑戦しようとしているんやなあと感じさせた。それが必ずしも成功しているとは言い難いんやけれどもね。

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