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ウンコの教室 [読書全般]

 今日も出勤日。朝から強めの雨。大きめの傘をさして出勤。ところが、電車に乗っているうちに雨はすっかりやみ、電車を降りてバスに乗り換える時にはもう傘は荷物になっていた。
 お山の学校は今日から前期期末考査。試験監督が1コマあり、そのあとは自分の試験問題をひたすら作成。半日かけて無事完成し、印刷などもすませてしまう。
 あとはまだ採点してへんプリント課題のチェックに少し手をつけ、定時に退散。大きめの傘は置き傘にすることにして、ロッカーに入れておいた折り畳み傘を持ち帰ることにした。
 帰宅して、録画した相撲中継を見る。玉鷲が若元春に負けて1敗がいなくなったと思うたら、2敗で追っかけていた北勝富士と錦富士がともに敗れる。特に北勝富士は大関貴景勝の立ち合いの変化にばったり。押し相撲の力士にはこれがある。
 今日はタイガースの試合はなく、相撲を見たあとは寝床でうとうと。急に寒くなってきて、体温調節に苦労する。明日は彼岸の中日。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよういうたもんやなあ。
 湯澤規子「ウンコの教室 環境と社会の未来を考える」(ちくまプリマー新書)読了。著者は食文化などを中心にした社会学者。本書では、SODGsでもとかく邪魔ものにされがちな排泄物について、再生可能な資源として、また排泄という行為がいかに生活環境において重要であるかを、中高生向けにわかりやすく説いたもの。著者は「衣食住」とよく言われるけれど、「衣食住便」と言うべきやないかと提唱。特に震災などの被災地での便所の問題や、学校の便所の問題など具体的な例をもとに排泄環境の重要性を訴える。また、前近代で肥料として使われていたように、再生可能なものとしての活用を見直すことを提言する。とにかくこの一冊の中に「ウンコ」という言葉がどれだけ出てくるか。読んでいるうちに「ウンコ」という言葉への抵抗も何もなくなってくる。下水処理場では下水汚泥としてコンクリートの材料などにされることが多いウンコを、食文化の循環の中に組み込むことはまさに合理的やと思うたし、田畑が近くにあった子どもの頃は「野壺」が畑の片隅にあるのは当たり前やったから、下水処理場で処理されたウンコが肥料に使われることなく焼却されていることを本書で知って驚いたくらい。ほか、学校の便所はなぜ汚いかなど、いろいろと考えさせられることの多い一冊。乳幼児は自分の便を体の一部のようにとらえていることなど初めて知った。

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