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野中広務回顧録 [読書全般]

 今日は定休日。午前中はたまっている「題名のない音楽会」などを見たりして過ごし、パソコンに向かうた後、昼食。昼食後は少し読書をして午睡。目覚めたあと、読書の続き。一気に読んでしまう。
 寝床から出て、録画した大相撲を見る。正代は2連敗。初日の正代は先場所後半の正代で、昨日からの正代はいつもの前半戦の正代やったことが判明した。御嶽海が敗れて横綱大関の勝ちっ放しがいなくなった。
 相撲を見たあとはサンテレビのナイター中継を追っかけ再生。青柳が今日も守備に足を引っ張られる形で失点。さあ、これでサンスポの矢野監督攻撃が本格的に始まるぞ。矢野監督は来季は古巣のスポニチで解説をすることになるやろうから、なんぼ叩いてもかまわんというわけ。真弓監督の時がそうやった。日刊スポーツの解説者やった真弓さんはさぞ叩きがいがあったことやろう。真弓さんは今でも当時のことについては愚痴一つ言わん。今日のサンテレビの解説を聞いていても、矢野監督の作戦に対する批判はあっても、相手の立場を考えて言葉を選んではる。人格者やと思う。
 御厨貴、牧原出・編「聞き書 野中広務回顧録」(岩波現代文庫)読了。「たちよみの会」Y氏のお薦めで読んでみた。1990年代の政治史にその名を残す剛腕政治家にその生い立ちから政界引退までを語ってもろうたもの。だいたいこういう回顧録は自分を正当化することが多く、なんじゃそらというようなものが多いんやけれど、本書はかなり本音を引き出していて面白い。特に自民党を割って出た小沢一郎と政治家として相容れない小泉純一郎に対しては、その嫌悪感を一切隠そうとしない。その他、当時の政治家が人間関係を深めるのに麻雀をしょっちゅうしていたとか、村山総理から森総理までの組閣に関わる話など、非常に興味深かった。ただ、やはり自分に都合が悪いことは言わないのは仕方ない。その点ではやはり魚住昭さんの「野中広務 差別と権力」(講談社文庫)の方が私は興味深く読めた。とはいえ、平成政治史を語る上で貴重な史料であることは間違いない。政治史に関心のある方にはお薦め。

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