SSブログ

「ドラマ もやしもん」 [テレビ全般]

 「ドラマ もやしもん」第2回を見る。
 キャスティングの勝利、だけやないね。原作マンガのエピソードをテンポ良く展開し、心地よいリズムで話を進めている。また、シュールストレミングの缶を開けるところの描写なんて、実際に開けたことがないとああは描けんぞという感じで、そういったディテイルをきっちりしているから、見ていてつまらん引っかかりがない。
 加藤夏希ちゃんの足の指から疥癬菌がにゅにゅにゅにゆうっと出てくるとこなど、オリゼーくんをはじめとする菌たちのCG合成も非常にていねいに作られていて、不自然さがない。
 沢木の視点で「菌の見えている状態」を映しておいて、先輩たちの「菌の見えてない状態」の映像にさっと切り替えるあたりの間のよさ。
 まだ2回目なので今後どういう映像化がなされるのか次第で評価も変わるけれど、現時点では成功してるというてええよね。わざわざアニメの枠「ノイタミナ」で実写をやるからにはこれだけのものやないとあかんわなあ。
 というわけで、原作マンガのファンの方にもお勧めです。なにもうちゃんと見てますか。それは失礼。

「ショパン」再開 [日常生活]

 昨日は「たちよみの会」のあと、クラシックファンの集まる京都のスナック「ショパン」へ。この7月から再開したとのことで、マスターからお誘いを受けてほんまに久々に顔を出す。
 15年以上もあちこち移転しながら続けてきはったこの店も、今回の場所が最後の場所になりそう。
 長年集ってきた「ショパン」常連が顔を出し、まあとにかく飲んだ飲んだ。今は亡き友人「ぬらむぼ」さんもここの常連の一人やった。
 高野史緒さんあたりこちらに来た際にはご案内してあげたいですね。
 とにかく楽しいお酒で、へべのれけれけになるまで飲みました。
 てなわけで昨日録画したナイターは今朝見たわけやし、そのあと思い切り午睡したんで、毎週月曜更新の「愛すれどTigers」は明後日くらいにのびます。明日は職場の「夏休み直前お疲れさん会」でありまして、まあ明日は飲む方は控えめにして思い切り食べて帰宅してから録画したナイターをたっぷり見る予定。かくして明日の日記もお休みします。すんません。

非常事態省 [季節ネタ]

 大阪も梅雨明け。気温は高いけど昨日までのじとじとした肌に粘着物がはりつくような空気とは一変して乾いた風が部屋を通り、午睡も快適。じとじと粘着空気のせいで体内に澱のようにたまっていた疲れも半減した。まだ残ってはいるけれど。
 全国各地で最高気温を記録しているみたいやけれど、ヨーロッパが大変みたいやね。以下、産経新聞のサイトより転載。

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100717/erp1007172309006-n1.htm
“気温30~40度の記録的な猛暑が続くロシアで連日、数十人が海や川、池などで水死する異常事態が起きている。市民がウオツカなど酒を飲んで所かまわず水遊びをするためで、水死者は6月だけで1200人を超えた。1972年以来の干ばつで小麦など穀物への被害も拡大しており、全体の5分の1にあたる17地方が非常事態を宣言した。
 イタル・タス通信が伝えた非常事態省幹部の話では、水死事故の95%が遊泳指定場所以外で起き、大半が酔った状態での溺死。水死者は今月5日から12日の間だけでも233人にのぼった。子供が水死する事故も後を絶たない。
 6月後半から猛暑に見舞われ、首都モスクワでは16日、同日の気温としては過去最高の33度に達した。クレムリンでは17日、土曜定例の衛兵交代式が「参加者の健康を危険にさらす」として中止となった。
 雨が少ないことで農作物への影響も深刻だ。国営ロシア通信などによると、作付面積の12%の計960万ヘクタールで作物が壊滅。専門家らは今年の小麦生産が前年の9700万トンから8000万トン以下に落ち込むと予想。ロシアは世界有数の小麦輸出国で、小麦の国際価格は高騰を始めた。森林などの火災も急増し、陸軍は、曳光弾や照明弾を使用する夜間演習を中止した。
 一方、欧州各国も猛暑続きで、オーストリアでは16日に気温36度、ドイツのベルリンでは11日に38・7度を記録、半世紀ぶりに最高気温を更新したという”

 いやまあ大変そうなのはわかりますが、それより目をひいたのは“非常事態省”!
 ロシアという国はそのためだけに大きな役所を置かんといかんくらい非常事態が多いんですか。それとも日本と違うて危機管理に重きを置いているんでしょうか。
 まあでもこうやって非常事態は起きているわけで、そういう意味では税金を無駄遣いせんですんでるわなあ。
 それにしてもすご過ぎる和訳やぞ“非常事態省”。他に適当な訳は……ロシア語がわからんので私にはわかりません。

 明日7月18日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

いじめ社会 [日常生活]

 叩いていいとなったらとことん叩く。バッシングというやつですな。
 今は菅首相と民主党。そして大相撲。あと喫煙者も。
 すべてを否定し、悪の権化みたいに新聞も雑誌も書きたてる。
 どん底に落ちるまで叩かんといかんみたいに叩きまくる。
 マスメディアの尻馬に乗るように、世論調査なんかでも実はこれまで関心がなかったものまでがオーソリティみたいな顔をして叩くのに協力する。
 大人社会がこうなんやから、子ども社会も同じ。
 こいつはいじめてええとなったら、相手が死ぬまでいじめる者もいてる。
 なんか怖い。
 こういう時に「カリスマ」が登場して扇動したら、誰もが足並みをそろえて一方向に突き進むんやないやろうか。
 こうしてポピュリズムはファシズムへと容易に変貌する。
 今後の日本がそうならないことを祈るばかり。

 7月18日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

野球の神様のいたずら [プロ野球]

 さすがに2試合続けて雨中止やと物足りないですよタイガース。しかも新聞記事では金本が先発復帰するとか書いてあったから、よけいに見たかったですよ。
 もっとも、この2試合は10月初めくらいの予備日にまわることが予想されるから、その時に熾烈な優勝争いを繰り広げてたら、これはもう大変なことになるやろう。
 というわけで、これはペナントレースの盛り上がりを演出しようとする野球の神様の巧妙ないたずらに違いないと、勝手に解釈しているのであります。

 7月18日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

教え子のデビュー決定 [漫画]

 夕食後、たまっているアニメなどを妻と見ていたら、窓の外で雷の音が轟々と鳴っている。
 雷が鳴ると梅雨が終わるというね。
 そう口にしようとしたら、妻が先に「梅雨も終わりやね」と言うた。15年も二人で暮らしていると、同じタイミングで同じことを考えたりするようになるものなんかなあ。
 それはともかく、以前この日記でも書いた集英社の新人賞「赤塚賞」を受賞した教え子がとうとう商業誌デビューという知らせが元同僚から届いた。
 8月16日発売の「ジャンプNEXT!」という少年ジャンプの増刊号やそうです。タイトルからして新人の作品を中心としたものなんやろうと思う。ここから本誌掲載までがなかなか遠いんやけどね。なんとか続いてほしいものです。
 あ、教え子の名前は藤岡拓。本名でデビューするはずなんで、みなさんどうぞよろしく。1ヶ月先か。待ち遠しいな。

 7月18日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

ジェームズ・P・ホーガンの死 [追悼]

 SF作家 ジェームズ・P・ホーガンの訃報 に接する。享年69。
 高校時代、創元推理文庫から刊行された「星を継ぐもの」の書評をSFマガジンで読み、面白そうやったので当時の私としては珍しく最新海外SFを読んだのでありました。
 面白かった。月に残された遺跡の謎をめぐるミステリ仕立ての展開に、ドキドキワクワクしながら読んだ。そのドキドキワクワクを期待して続編の「ガニメデの優しい巨人」と「巨人たちの星」を読んだけど、肩透かしを食らうたような気分になった。期待せずに新作「創世記機械」を読んだらこれは時間ものの新機軸といえるような話で「単発の方がおもろい人やねんな」と思うたのを今でも記憶している。
 第25回SF大会Daicon5のゲストとして来日し、むちゃむちゃご機嫌にしていた。自分を認めてくれた日本のSFファンに会えてほんまに嬉しかったんやろう。
 そのうち新刊がハードカバーで出るようになったので、お金のなかった私は新刊を追うのを断念し、あまり熱心な読者やなくなった。
 それでも、「星を継ぐもの」の与えてくれたインパクトは今でも鮮烈な記憶としてよみがえってくる。あれは傑作やった。
 謹んで哀悼の意を表します。

 7月18日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

解説のない実況 [大相撲]

 愛すれどTigers「スタンリッジとメッセンジャーで首位に0.5差に」 を更新しました。

 朝から忙しく、午前中は授業でびっしり。午後はほとんど懇談会でつぶれ、明日行われる試験の問題を遅くまでかかって作成。
 帰宅してすぐに夕食。
 私は猛烈サラリーマンやないから、こういう日程には慣れておらんのです。
 で、食後の楽しみは相撲のダイジェスト中継。幕内だけでも貴重な放送ですからね。後半戦はスロービデオで手さばきも見せてくれる。
 なんや物足りんなあと思うたら、今場所はアナウンサーの実況だけで解説がないのね。この相撲のこの手さばきはぜひ舞の海さんの話が聞きたいと思うても、刈屋アナの饒舌が響くばかり。若手のふがいない相撲を北ノ富士さんに叱ってもらいたくても、あの辛口解説はどこからも聞こえてこない。
 生中継なしでも辛抱するから、せめて解説はつけてよ、NHKさん。物足りないことこの上ないやないか。

授業は鮮度が命 [教育]

 民主党政権下初の国政選挙となる参議院選挙ですが、自民党が寄り返すという形になったみたいやね。菅丞相も下手うったもんなあ。まあ、自民党の「負の遺産」みたいなものを処理してる最中の選挙やのに、その「負の遺産」まで新政権の責任みたいな報道を各紙展開してるもんなあ。
 とはいえ、私の戦いは明日の朝なのであります。明日、短縮授業の関係で1時間目から「時事問題」の授業がある。せっかくのおいしいネタですからね、これは逃したくない。
 そこでだ、朝一番のテレビニュースを編集してDVDに録画し、早目に出勤して最新の選挙結果をもとにしたプリント教材を作成して印刷し、1時間目に間に合わせるんだ。
 これ、1週遅れると鮮度が薄れるわけで、やはり当日の授業でやらんと生徒の興味関心に対応でけんからね。
 てなわけで、今日は早めに寝ます。さあ、明日の朝は忙しいぞう。

版権切れの驚異 [コンビニ]

 大相撲小言場所「平成二十二年名古屋場所展望~相撲界、どん底からの復活なるか~」 を更新しました。

 昨日の朝に寄ったコンビニ「ファミリーマート」でコンビニでしか売ってへん本を手にとる。たいていはハウツー本なんで手にとることはないんやけど、「世界の名作短編集」と題してチェーホフやディケンズ、ツルゲーネフにモーパッサン、ドストエフスキーとコナン・ドイルの肖像画が並んでいるのを見て、いったいどういう本なんやと興味がわいたのです。
 いやびっくり。チェーホフは鈴木三重吉、ディケンズとモーパッサンは岡本綺堂、ツルゲーネフは二葉亭四迷、ドイルは新青年編輯局。他の訳者は浅学にして名前を存じ上げないのですが、ドストエフスキーは神西清氏という方。
 つまり版権切れの過去の訳書から選ばれた短編がおさめられているのですね。目次のところに「インターネット上に公開されている電子図書館『青空文庫』からダウンロードしました」とある。ネット上で読めるものやとはいえ、こうやって本の形になっている方が私としては読みやすい。
 もしかしたら翻案かもという不安もなくはないけれど、文豪の格調高い訳文を580円という安価で読めるというのは脅威ですな。
 やはりコンビニ侮りがたし。