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高校生は筒井康隆を読むか [SF]

 今日は恒例の「図書室に入れる本の購入」のため、生徒といっしょに徳庵の大阪屋ブックセンターに。何度も来ているけれど、部屋に入ると紙とインクのにおいがどんっ!と鼻に飛び込んでくるとなんやしらん幸せな気分になりますねえ。そこで仕事をしている人には当たり前のにおいなんやろうと思うけどね。
 今日は生徒や教師のリクエストした本を探すのが中心であります。私はリストを作ったりする余裕がなかったんで、とりあえず行って見つけたもので「これは!」というものを選定することに決めていた。
 あと、私にまかされたのは「ブラックジャック」の愛蔵版から2冊ほどセレクトすること。全巻入れると悪い奴がカウンターを通さずに持って帰りやすいけれど、冊数が少ないとそれをしにくいみたい。1巻と「オールカラー版」というのが特に代表的なエピソードが多く収録されていたので、この2冊を購入。あと、「火の鳥」でやはり悪い奴に持って帰られて欠本になっているものを文庫版で購入。持って帰られたのは「未来編」「鳳凰編」「復活編」「宇宙編」など。やはり傑作と評判の高いものが中心となってるんやなあ、これが。これらが生徒たちの目に触れないのはもったいない。
 手塚先生の作品はもう少し入れたいところなんやけど、今日はこれだけ。まあ「きりひと賛歌」などおいおい入れてやろうともくろんでいる。
 あと、筒井康隆さんの本が長年「時をかける少女」と「家族八景」しか置いてなかったので、昨年は「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」を入れたけど、今日は角川文庫から出ているテーマ別に編まれて短編集を何冊か入れた。「日本以外全部沈没」「佇む人」などを選定。「佇む人」なんて、私も高校時代に読んでなんともいえぬ胸をかきむしられるような気持ちになったものですが、今の高校生にはどううつるのか。
 というわけで、今年はそう多くはないけれど納得のいく選定ができた。多感な時期に「不治の病で余命わずか女の子の純愛」みたいなケータイ小説ばかり読んでいるというのは実にもったいないからね。

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