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ふぉん・しいほるとの娘 [読書全般]

 今日は一日完全休養、といいたいところやけれど、教材作成の持ち帰り仕事も少しだけやりました。急ぎの仕事やないけれど、早めに作っておかんと、テスト作成の時間がなくなってしまうのでねえ。
 腰の張りはかなりましになって、朝夕に飲む薬が効いている間はほとんど痛みを感じなくなった。ただ、薬効が薄れるとまた背中全体が張ってくるので、時折のびをしたり肩コリ体操をしたりしている。
 布団にもぐりこみ、吉村昭「ふぉん・しいほるとの娘 上・下」(新潮文庫)を読了。これより先に「間宮林蔵」(講談社文庫)や「長英逃亡 上・下」(新潮文庫)を読んでいて、内容とリンクする場面がところどころ出てくるのが興味深かった。というのも、書かれたのは本書が最初で、そこからスピンオフするように生み出されてきたのが他の作品やったため、「ああ、ここから著者はそれらの人物に興味をもって、内容がダブるのも恐れず書き始めたんやなあ」なんて思いながら読めるからね。本書では通説に従うているところが、あとの作品では著者独自の解釈が加わっていたりするのも面白いところ。
 著者の一連の江戸時代後半から幕末にかけての作品は前から通して読みたいと思うていて、次は「黒船」にとりかかっている。
 司馬遼太郎のような読みやすさはなく、少しとっつきづらいところはあるけれど、この際一気に読み切ってしまうことにしようと思うています。ただ、どなたにもお勧めというわけではないですね。かなり歴史好きな人、しかも劇的なドラマよりも人の地道な生き方に興味のある人にだけ向けて書かれているという感じかなあ。並行して司馬遼太郎の「菜の花の沖」や「胡蝶の夢」を読んで、その書きっぷりを比較するのも面白いかもしれんね。

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