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受験生は謎解きに向かない [読書全般]

 今日も午前中はテレビの前に釘づけ。「ウルトラマンブレイザー」は今週で最終回。まだ見てへん人もいてると思うので詳しくは書かんけれど、怪獣を倒す組織や、その上部組織、そしてウルトラマンがなぜ隊長を変身相手に選んだか、宇宙からの侵略者がなぜ地球を攻撃しようとしたか、などなど一貫したテーマのストーリーと、ウルトラQやウルトラマンへのオマージュがあったりと、非常に楽しめた。前にも書いたけれど、小林泰三さんが存命であればどんなに喜んで見ただろうかと思う。
 昼食後、少し午睡。夕刻起きて外出。月例となった血圧の内科医に行く。血圧の薬とアレルギー性鼻炎の薬を処方してもらう。帰宅後、録画した相撲を見る。朝乃山は7連勝。照ノ富士が正代に攻め立てられて敗れたため、1敗は霧島、琴ノ若、阿武咲、大の里の4人。放送のゲストは女子レスリング50kg級の金メダリスト、須崎優衣さん。格闘技で相通じるところがあるのか、力士の動きなどについて実にわかりやすく的確な解説をする。しかももと白鵬の宮城野親方が横にいて、これまた非常にわかりやすい解説をしてくれるから今日の中継を見た人は非常にお得やったと思う。これで実況が吉田賢アナウンサーやったら、解説者が3人もいてるような具合になっていたかもね。
 夕食後、朝に録画した「題名のない音楽会」を見たりしてから、しばらく読書。薄手で読みやすく、一気に読み切った。
 ホリー・ジャクソン/服部京子・訳「受験生は謎解きに向かない」(創元推理文庫)読了。「自由研究には向かない殺人」の前日譚。まだ自由研究を何にするか決まっていないピップが友人に誘われて、架空の殺人犯当てゲームに参加。最初は乗り気やなかったけれど、のめり込んだら夢中になるピップは真剣に謎解きに取り組み始める。ブックレットや付属の証拠品などを使い、犯人当てゲームは白熱。ピップはついに真犯人を特定したのだが……という話。「向かない」三部作で関係性が変わってくる友人たちがまだみんな事の真相を知らないため良好な人間関係を保っているけれど、この後にいろいろとそれぞれの上に運命を変えるような事態が、それもピップの謎解きで起こると思うと、それだけであれやこれやと感慨深いものがある。それ抜きでも、犯人当てゲームを読み手とピップが共同で解決していくような趣向になっているので、三部作を読んでなくても単品でも楽しめるあたり、作者の手腕に脱帽する。そして物語は「自由研究」につながっていく。ここらあたりの仕掛け方もうまい。それにしてもまだまだ無邪気な彼らが後にあんな風になるんやなあと思わせるということは、それだけ作者の人物造形が確かなものやということ。未読の方は本書を読んでから三部作に取りかかってもええかもしれんね。

 明日、1月21日は「たちよみの会」例会の予定です。インフルエンザなどの感染症があちこちで増えておりますので、今月も13:00~15:00の短縮バージョンで行います。ご参加お待ちしています。

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